二丁目のヒコーキ雲 Ⅱ

四季折々の自然  鳥・昆虫・花…

コアシナガバチ観察日記!

2020年08月05日 | アシナガバチ

はじめに…。

2020年5月25日、川沿いの遊歩道で昆虫探索をしていたら、民家との仕切り塀にコアシナガバチの女王バチが巣作りをしているところを見つけました。去年の秋に誕生した新女王バチ。越冬明けの4月から5月頃に巣作りを開始。働きバチが誕生するまではすべての仕事を女王バチ一人でこなします。秋まで無事に営巣を続けられるのか、それとも途中で撤去されてしまうのか、今後の展開を追いかけてみたいと思います。

2020/05/25 地上から25cm 場所が狭くて覗き込むわけにはいきませんが、おそらく卵が産み付けられているはずです。

 

2020/05/28 見たところ、3日前とそんなに変わってはいません。巣の上を歩き廻っては急にどこかへ飛んでいき、しばらくするとまた帰って来ます。

 

2020/06/04  1週間ぶりに様子を見に来たら、巣の周りを含め あたり一面きれいに草刈りをされていました。一瞬「ダメかな!?」…と思いましたが、奇跡的に巣は残されていました。強い運を持っているようです。巣も一回り大きくなりましたネ。

 

2020/06/08  巣の付け根が黒く見えるあたりには、この時期の大敵 アリから巣を守るためのアリ忌避物質が塗られています。中央付近には卵が産み付けられているのが確認できます。

 

女王バチは時々巣から離れてどこかへ飛んでいきます。どこに行くんだろうと思っていましたが、今回は近くの葉の上で休憩タイムでした。一人で全てこなしてんだから疲れるよネ!

 

2020/06/09  待望の働きバチが誕生していました。幼虫の姿も確認できたし 少しは女王バチも楽になりそうです。女王バチの右隣、蓋をしてある巣房には蛹が入っています。

 

2020/06/10 様子を見に行くと2匹目の働きバチが生まれていました。コアシナガバチの巣は大きくなるにつれて上向きに反り返るんですが少し雰囲気が出てきました。写真には撮れませんでしたが、アリが巣に近づくと働きバチがすぐに反応して追い払っていました。


2020/06/12 巣から200mほど離れたところで探虫していたら偶然女王バチが肉団子を作っているところに遭遇しました。願望も込めて 観察している巣の女王バチだと思います…。

 

2020/06/15 この巣から遊歩道までは1.5m位…。ゆっくり観察しながら撮影していたらすぐに道行く人に見つかってしまう恐れがあり、見つかればおそらくこの巣の未来はありません。少し手前から左右を見て誰も来ないことを確認してから 数枚撮影してすぐに離れるようにしています。ハチたちの行動をじっくり見たいと思いながらも仕方がないですネ。写真から、女王バチが何か咥えているのが分かります。幼虫の世話をしているんですネ。今日確認したのは女王バチと働きバチ3匹。

 

2020/06/29 2週間ぶりにやって来ました。巣は一廻り大きくなっているような気はしますが、思っていたほどではありません。働きバチも確認できたのは7匹ほど。

 

2020/07/16 チョット間が空いてしまいました。巣は無事なのか心配でしたが、大丈夫でした。順調のようですが、働きバチの数が少ないような気はしますネ。これからでしょうか…。期待しましょう。

 

2020/07/25 周りの草もかなり伸びてきて観察できる場所もこの1点だけになりました。通行人に見つかるリスクはかなり減りましたけど…。働きバチの数も前回に比べるとかなり増えました。人が通らなければ ゆっくり観察できるんですけどねぇ。

 

2020/08/02 8月に入り梅雨も明けてさっそく様子を見に来たのですが、あたり一面 草がすっかり刈り取られています。「今回はダメだ」瞬時に思いました。案の定巣の廻りもきれいに刈り取られ、ここに巣があった形跡をわずかに残すのみ…。ある程度の覚悟はしていましたが、オスバチが出てくるまで…、新女王バチが誕生するまで…、楽しみにしていただけに 残念でなりません。

 

都市公園の中の、しかも遊歩道に近い所だけに仕方がないのかもしれませんが…。 「う~ん、残念無念!」 (>_<)

出来れば、秋になって新女王バチの誕生を見られたら…、なんて思いで5月25日に この巣を見つけてから観察日記を始めました。第1回を5月下旬にアップし、徐々に追加しながら来ましたが、これからというところで「突然の終了」ということになってしまいました。m(_ _)m

コメント
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