こっちゃんポイント ★★★
鑑賞環境 映画館 上映時間 127分 製作国 アメリカ/フランス 公開情報 劇場公開 (UIP) 初公開年月 2005/10/22 ジャンル ドラマ/犯罪 映倫 R-15
名優ローレンス・ハーヴェイの娘としてロンドンに生まれたドミノ(キーラ・ナイトレイ)は、恵まれた特権階級の生活を送りながらも何か満たされない思いを抱えていた。ロサンゼルスに移り住んだ後、彼女に大きな転機がやってくる。新聞で偶然見つけた『バウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)募集』の文字。湧き立つ気持ちを抑えられないドミノは、なかば強引にバウンティ・ハンターの仲間入りを果たす。そして、エド(ミッキー・ローク)やチョコ(エドガー・ラミレス)ら仲間とともに、死と隣り合わせのスリルに魅入られていく……。(goo映画より抜粋)
事前にチラシを見るなどシッカリ予習していた人は別ですが、そうでなかった人の中には絶対に「ド○ノ倒し」の話だとカン違いした人がいたんだと確信しています。
さらには”賞金稼ぎ”と聞いて「世界新記録に挑戦か?」などと思いつつも、「そう言えば最近そんな番組も見なくなったし、2時間以上の映画で、例えそこに青春の熱い思いや涙が絡んでいたとしても、ひたすら○○○を並べるドキュメンタリーなど観たくもないな。」と勝手に思い込んでいた中年男性が本当にいなかったと誰が断言できるでしょう?
そんな時にふっと横を見ると、そこには赤ん坊をおんぶし、コチラを観てニマッと微笑むハゲ頭のオッサンの看板が。「仕方ないな、これ観よう」と渋々チケット売り場で「キャプテン・ウルトラ1枚」と言ってしまった特撮ヒーロー世代のオヤジさんが日本中の何処かには一人くらいいたかもしれません。
おじさん、あなたが観たいのは「キャプテン・ウルフ」ですよ。
さて、すぐ下の画像は実際のドミノ・ハーヴェイさんです)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/62/cf3b9d3fbf8917a12c782b33703d83b9.png)
映画名優の娘に生まれ、モデルとして活躍。「そんな彼女が何故にこんな荒々しい稼業に?」そのような思いでこの映画の主人公ドミノの暴れっぷりを観ていた人も多かったのでしょう。こっちゃんもその一人。
究極のスリルとは、いつも死と隣合わせなのだなとつくづく感じます。例えば、「絶対安全ですよ。」と言われて乗り込むディズニーランドのビッグサンダーマウンテン。もしアナタがいざ乗り込もうとした時に「あ!これ最近5回に1回は空に向かって飛び出しちゃうんですよ(笑)」と係りのお姉さんに満面の笑顔で言われたとすれば、そんな乗り物に乗ってしまったアナタの心境こそが「究極のスリル」に近いものだと考えます。
いくら怖いと思っても、その瞬間に「絶対安全」と自分に言い聞かせれば、それでスリルは一気に半減しちゃうハズ。「もしかしたら死んじゃうかも?」という感覚にこそスリルはあるのかもしれません。
この映画の主人公ドミノ・ハーヴェイは、そんなスリルなお仕事の世界に自ら好んで飛び込んで行った女性です。普通の人は「ただ職が欲しい」だけでこんな稼業を選んだりはしないでしょう。だからこそ最初から最後までこんなドミノに感情移入して良いやら悪いやらという、なんとも煮え切らない思いを引きずってしまうのですね。まかり間違ってもコインの裏表で「生き死に」を決めるコトなど出来ませんもの。
「表は生、裏は死だよ。」こっちゃんがもし、そんな状況でコインを投げなければならず、50%の確率のイタズラで裏が出ちゃったら、「あ、冗談、冗談」もしくは、「ゴメン今手が滑ったからもう一回」など、その場を凌ぐ言い訳を必死に考えるでしょうね。
ま、そんなことはともかく、この映画を観る前に、お友達のみなさんのブログで「目まぐるしく変る映像」「万人向けではない」「腕が取れる」などの情報を事前に入手していたので、観る前からちょっと心配な映画でもありました、コレ。
で、観てみたら・・・なるほど納得!
みなさん、実にこの映画を的確に捉えて楽しんでらっしゃったのがよ~く分かりましたヨ。
確かに「トニー・スコット、ついにラリったか?」とも思いましたが、その映像感覚は「行くとこまで行きまっせ」的なキレ味の鋭さ。スタイリッシュでスピード感に溢れ、且つ斬新でもありました。
タワーなどの建造物を下からナメた映像にする時のあの感覚は、まるで「バズ・ラーマンか?ムーランルージュなのか?はたまたロミ&ジュリか?」とも思えるノリですが、これは実はこっちゃんが結構好きな画だったりします。劇中で使用されるスパニッシュに合わせて英語字幕が横からササッと飛んできたり、ビデオクリップのオンパレードがごとく様々な映像をスクリーン上で組み合わせてみたり、それだけで観ていて飽きませんもの。
それに加えて、音楽のチョイスや使い方のなんとまぁハイセンスなこと。イントロだけ差し込んだりするその使いまわしというか、インパクトの出し方が実に絶妙です。サントラがあるなら面白そう。発売されてるのかな?
この映画の実際のモデルになったドミノ・ハーヴェイ(左上の画像を参照して下さい)。なんと、映画の完成と時期を同じくして、自宅の浴槽で変死体となり発見されたとのコト。まだ35歳の若さだったそうです。
実に不可解な死です・・・。
そんな彼女がFBIの取調べにより、自分の歩いてきた道筋を語る口調で映画は進んで行きますが、彼女を演じるキーラ・ナイトレイ(画像下)がひたすらクールでカッコ良い!髪をショートにカットしのぞんだ本作では、正に体当たりとも言える演技でどっかんどっかんと魅せてくれます。彼女が言う所の「あざとい手」では大胆でSEXYなシーンも。おお、○○○シーンまで・・・。???
脇を固めるミッキー・ロークや、ルーシー・リューなどにもモチロン目は行きますが、やはりこれは女優:キーラ・ナイトレイの映画というカンジ。彼女が出ていないところなどはつまらなく思えるほど、どーしても彼女に目が奪われます。
とはいっても、決して「カワイイ♪」とか「女性的な魅力♡」というのとは違った部分での惹かれ方なんですね。セクシーん♡な場面を演じても、映画の中の男たちが言うほどフェロモンむんむんではありませんもの。
ただただ「すごいなぁ」って思わず言っちゃうような女性の生き様を楽しめる作品でした。
(2006.08.01記事一部改訂)
【キーラ・ナイトレイ出演オススメ作品です】
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