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五味康祐の「柳生武芸帳」(文春文庫)

2006年09月08日 21時01分55秒 | 本・その他
 五味康祐の「柳生武芸帳」(文春文庫)を読み始めて直ぐに面喰ったのが、①漢字がやたらと多く、②振り仮名の付いていない漢字にも読み方の分らない漢字がチョクチョクあったということです。
 先ずは漢字の多さについてですが、下記は「柳生武芸帳」(文春文庫)の上巻冒頭の二行です。振り仮名は( )内に記しました。

(4ページ)《陰流(カゲノナガレ)》
 《唐津藩主寺沢堅高(てらざわかたたか)が自殺する六日前に、所定の刻限を俟(ま)って大広間に姿を見せると居並ぶ者は顔色を引緊めた。堅高は三十九歳。唐津八万石寺沢志麻守広高の次男で、六日》

 "。"や"、"も含めて全部で活字77文字の内、漢字が52文字、率にして68%を占めています。

 次に、振り仮名が付いてなくて読めない漢字の一例です。
 ・上巻9ページ【温飽】
  「おんぽう」と読み、「衣服を暖かく着て、食物を十分に食べること」の意。
 ・上巻9ページ【重手】
  「おもで」と読み、「重い傷。深手」の意。

 他にも笑われるのを承知で書きますが、私には読めたものの、今の若い人にはこれは読めないだろう、と思う振り仮名の無い漢字がいろいろありました。

 今や「柳生武芸帳」は古典、ということなのでしょうね。

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