今や、急速な勢いで普及している『太陽光発電』。でも、私達は懸念していることが
あり、なかなか太陽光発電の設置をお客様に強く進められない状況にいます。
特にリフォーム。
現在、消費生活センターには太陽光発電の相談件数が激増しています。
①雨漏りがするようになった。
②地震の時に大丈夫か?
③言われた発電量が出ていない。
①の場合、リフォームだと後付けになり、屋根に穴を開けて架台を設置し、それに
発電パネルを載せます。穴を開ける際、建築の知識がない施工者が施工すれば、
雨漏りするに決まっています。訪問販売などで売っていく業者は、パネルの設置に
関する知識はあっても、建物に関する知識はない場合が多いのが現状です。屋根は
建物の耐久性に大きく関わる部位。それにいい加減な施工をされたらたまりません。
②も非常に問題があります。パネルを設置したいのは南側の屋根。ですが、日本の
建物は、南側に大きな開口部を多くとっています。これほど『耐震』『耐震』と言わ
れている現状で、500kgもあるパネルを片側の屋根だけに載せたら・・・。
③は、きちんと発電効率をお客様に説明していない場合が多いです。3KWのパネルを
載せても、3KWも発電しません。器具そのものの変換効率もありますが、それ以外にも
取り付け角度、方位、配線の素材、配線距離、その地域の電圧により、発電量は変わ
ります。それらすべてにこだわって、最大の発電量を生み出すのが私達の仕事。
ただ取り付ければ良いというものではありません。そして、パネルには3種類ありま
す。発電効率が良いけど高価なもの、効率が低いけど安価なもの、効率は低いけど
条件が悪くても発電するもの。そのお宅によって、すべて選ぶパネルは違って当然
なのです。
そのほか、パネル自体の寿命は30年~40年といわれますが、架台式の場合はその
架台が先に寿命がきます。10年後に架台の取替えって、皆さんできますか?
以上のことを考え、イシヤマでは安易にパネルを取り付けるのはやめようと思って
います。太陽光発電だけでなく、建物全体のことを考え、リフォームであれば
屋根を葺き替えて『屋根材一体型』のご提案もしたいと思っています。そして
イシヤマの得意とする耐震診断、耐震工事も含め、トータルに建物を考えます。
『太陽光発電』を設置して、何年で元が取れるか?これも大事ですが、おおもとの
建物を抜きに考えてしまっては、大変なことになると思っています。
今日は別々のお客様から、取れたてのおネギをたっくさん戴きました!
この10倍はあるので、職人みなで分け合っていただきました。ご馳走様です!
田舎ってステキ。