さちよ

さちよ

耐震補強についてのお問い合わせ。

2008年10月28日 | Weblog


今日はメールにて、耐震補強についてお問い合わせがありました。

「耐震補強って良く聞くけど、いったいどういうことをやるの?
  全然わからないんです。教えて!」という内容。

うん、確かにわかりにくいかも・・・。

ですので、このようにお返事をさせていただきました。

お問い合わせ、ありがとうございました。
「耐震補強」と一口で言っても、工事内容は多岐に渡ります。
まずは、耐震診断をすることからスタートになるのですが、
その結果により、初めてどんな補強をするかが見えてきます。

大まかな方法として、例えば
①瓦屋根を軽い屋根にする。
②開口部を減らして、壁を多くする。
③耐震金物を取り付ける。
④建物の中心に鉄骨の部屋を作る。

などがあります。
それぞれのお宅によって、採用する工法もそれぞれなんですね。
ですので、まずはご自宅の耐力を知ることが第一歩となります。

「わが家の専門家診断」というのは、ご存知ですか?
磐田市でやっている無料の耐震診断です。
市へ問い合わせをすると、市から委託された設計者が診断に伺います。
この診断をすると、実際に補強した際には補助金が出ますし、また
「補強」ではなく 「建替え」をするということになった場合でも、
各金融機関からローンの優遇を受けることが出来るので、お得ですよ。
ただし、これが受けられるのは、昭和56年5月31日以前に建てられたお宅に限ります。

もし、それ以降に建てられたお宅であれば、自主的に耐震診断をし、
補強をすることになります。

という感じで。

イシヤマと同じ市内で、初めてお問い合わせを下さった方でした。
確かに「耐震補強」と言っても、そのお宅によっても金額がかなり変わるので
一体何が違うの??と思われる方が多いと思います。

まずは、ご自宅の耐震診断からはじめましょう。

柱は、ただ立てるだけでなく・・・

2008年10月27日 | Weblog


新築中の現場にて。

これは、1階の柱の上の方です。

見にくいですが、矢印の上には ポコン と細い木が飛び出ています。

通常、柱の上下は、それをつなぐ「梁」や「土台」と呼ばれる横材に刺さるよう

加工されています。そこを、より横材と一体化させるために穴をあけて

硬い木で作った円柱状の棒を打ち込んでいるものなんです。

これも機械で加工する柱等では、ちょっと出来ない技。

手作業で加工するから出来る工法です。

これは、金物が今のように発達する前から使われていた技法で、阪神大震災の後

この一本の細い棒が、強い力によって折れた後でも柱が抜けるのを防いだ、

という事例が報告されているほどの力持ち。

金物は、破断まで持ちこたえる力は、木材と比べ物にならない程強いのですが

破断すれば、一瞬で力がゼロになってしまいます。

もしくは、金物を留めつけている「釘」や「ネジ」が抜けてしまえば、意味が

無いものになってしまいます。

その点、木材は、それ自身が破断しても、一気に力がゼロになってしまうのではなく

割れたところも、めり込んだり変形したりして力を吸収する『粘り』があるのが特徴。

それぞれのいいとこ取りをすると、このような工法がいいのではないかと

考え、施工をしています。

和室をキッチンに

2008年10月25日 | Weblog


現在、リフォーム中の現場です。

もともとは




こんな感じの和室だった部屋なのですが、ご家族の体系が変わってきたので

キッチンを丸ごと隣の部屋へ移してしまおう、という大胆な現場です。

ここで私は、連日工事の手伝いを。 監督じゃないですよ。施工の手伝い。

しばらく打合せ中心の仕事が続いていたため、久しぶりの施工は、体にこたえますね。

今では機械の性能が非常に良いので、私のような女性でも出来る仕事が多いのですが、

機械の衝撃を常に体に受けながらの仕事なので、手で道具を扱ったような筋肉痛

というのはあまりない反面、衝撃を支える肩や腰に疲労がたまってきます。

それでも自分の手で着実に仕上げていく喜びは、何物にも変え難く

やっぱり私は、手仕事が好きだ、と思います。

新築現場から、耐久性ポイント。

2008年10月23日 | Weblog


現在工事中の新築現場内部。ひのき柱の在来工法です。

なんだか金物がたくさんついています。

今建てられている建物は、金物や壁等で強度の数値を出すので、どうしても金物が多くなるんですよね。

計画段階で、お施主さまは ひのき材の在来工法でやるか、
最新の制振装置を使用して金物が入った集成材の工法でやるか悩まれましたが、
昔ながらの工法で、檜の家に住みたいというお施主さまの気持ちから、
この工法に決定しました。



そしてこちらは、屋根の上。

防水シートの上にカラーステンレスを葺いています。

最近イシヤマでは、耐震の要素を含む計量化のために、屋根をステンレスで
葺くことが多いです。そしてその下に敷いてあるシートが大事!

高い防水性を持った高耐久の最高級シートを使用しています。
同類の他のものに比べ高価なものですし、見えないところなので、
この材料を使われている業者さんは、なかなかないと思いますよ。
標準の材料と比べると、3倍近く金額が違います。
でも、建物にとっては命とも言えるのが屋根。
ここがポイント。

おっと! もったいない~っ

2008年10月20日 | Weblog
    

これは、いま工事中の現場で不用品として捨てられてしまっていた「お膳」。

ま~使わないし、持った感じも軽くて価値ないでしょ~  って言われてしまった

ものだと思うのですが。。。

待って!!!っと最終処分へ行く前に、うちの社長が拾ってきました(笑)

いくつも捨てられてしまっていたので、ふたつ拾ってひとつをばらしてみました。

すると・・・。

基材は綺麗な檜で、漆がたっぷりと塗られた、とても優美なものだったんですね。

磨けばほら、この通り綺麗な輝きを取り戻しました。

この檜は、竹の釘で留められており、約40年ほど前に購入したものだろうと

お客さまが仰っていました。

は~、ひとつだけでも助かってよかった。

よく見ると、竹の釘のあとがうっすらあったり、塗り重ねたあとが感じられたり

鈍い光を放つ漆。

とてもステキです。

これから地鎮祭で使わせてもらおうかな~。