さちよ

さちよ

  解体にも愛がある。

2017年03月27日 | Weblog
  耐震リフォーム中の現場(築40年)です。外部もまとまってきました。
  《施工前》
  
  《現在》
  
  耐震を考慮して瓦屋根を降ろし(その重さなんと10トン!)、
  壁を増やして、省エネを目的にサッシも断熱性能が良いものに取替えました。

  さて先日、30年ほど前に新築をさせて頂いたお客様より
  解体のご相談をいただきました。諸事情により、他県へ引っ越す
  ことになり、住宅を解体せねばならないということでした。
  新築当時小学生だったお客様ですが、とても家を大切に
  思っていて下さり、「イシヤマさんに丹精こめて作ってもらった家を
  解体してもらわなくちゃならないお話をすることになるなんて
  とてもつらい。」とお話しして下さいました。家を新築中に
  イシヤマの社長と木の話をしたことを、今でも鮮明に覚えて
  いて下さっているそうです。

  そして「解体するにつけては、知らない人にガシャーンと壊して
  もらいたくない、イシヤマさんにほどくように解体してもらって
  使える材料はイシヤマさんで生かしてほしい。」と。

  同じように、ちょうど先日、他県へ引っ越すためイシヤマで
  リフォームした店舗を引き払ったお客さまも、「ここを引き払うのが
  とてもつらい。イシヤマさんで使えるものがあったら使ってほしい。
  そうすれば、こちらに帰ってきた時また見に行けるから。」
  とおっしゃって下さいました。

  そうしたことが続き、今日トイレドアのメンテナンスでお伺いした
  お宅でも「解体」の話が。と言ってもすぐ解体するというお話ではなく
  「いつかこの家を解体するときが来ても、絶対イシヤマさん以外では
   解体するなって息子に言っておくからな!この家を他の誰かに
   解体されるなんて耐えられない。」というものでした。
  こちらのお宅も、イシヤマで新築させていただいて築30年ほどになります。

  みなさま、そんな風に愛情を持って住まいと向き合って下さり
  私たちも頭が下がる思いで、感謝の気持ちでいっぱいです。

  これからも、そんな皆様の想いに恥じぬようなお仕事を続けなければと
  思いを固めた、今日一日でした。

    

  天竜杉の羽目板

2017年03月01日 | Weblog
  現在、耐震工事中の現場では、地元天竜杉の羽目板を
  外壁に施工しました。
  

  
  
    

  耐震工事をするために、壁を一部壊す必要があり、また
  壁を増やしたりするので、その工事と同時に古いサッシを
  高断熱のサッシに取替え、外壁も新しくやりかえました。

  とってもツヤがあり、ずっと触れていたくなる杉板ですよ。
  そして以前はトタンの外壁だったので、夏の暑い時期には外壁が
  とても熱くなってしまったのですが、木材にすることで熱さが和らぎ、
  夏の日差しが室内に与える影響はとても少なくなるはずです。