蛇皮と人工皮の決定的な違いの一つが、厚みの変化です。
ドラムスやなどに使っている人工皮の事はわかりませんが、
私が知っている限り、現在作られている二胡の人工皮は、一定の厚みです。
端から端まで同じ厚みなのです
基本的には、ポリエステルやケプラーなどの布地が使われることが多いですから、どうしても同じ厚みになります。
そして天然の皮は、いくら一定の厚みに漉いたとしても、皮のそれぞれの部分で強さも違います、粘りも違います。
蛇皮は同じ厚みではありません。(天然の皮は、あえておなじ厚みに漉かない限り厚みに変化があります。
この皮の左右の両端より上下の端の厚みには違いがあります・
左右の厚みは、0,45ミリ前後
上下は0,6ミリ前後あります。
縦の中心を通る部分が一番厚いのです。
同じ厚みの布地(人工皮)を二胡に張った場合、中心の直系15前後は、周辺部に比べて反発力が弱くなります。
その部分が弱いために、楽器としては、妙な振動をします。本来は一番よく振動しなければいけないのですが、
その部分だけ緊張力が変わるために、真ん中の部分に駒を置くと、妙な振動のために雑音になったり音が出にくかったりもします。
一定の平らなものを張った振動版の楽器は、ですので、反発力の強い、反応の早いより周辺部に近いところに、駒を置くようになります。
ですので、三線も三味線も胴の下の方に駒を置きます。
弦をより長く使ったほうが、強くなるからでしょう。
ただ皮が張られた、擦弦楽器は、駒を胴の真ん中より上に近い方に置きます。
胡弓や馬頭琴(昔は馬頭琴も皮が張られていたのです)
皮ではありませんが、板胡も駒を少し真ん中より上ですし、ヘグムもそうですね。
このことは胴の形状、丸いのか長い四角なのかなどにもよりますね。
これは弦の長さの問題も関係してくるようです。その弦がどんな素材でできているかにもよりますが。
馬頭琴は弦が馬毛で作られています。胡弓は絹弦ですね。
それら使う弦の種類によっても、駒の位置や、楽器の形自体が決まって来たのではないかと思われます。
いずれにせよ、皮を張られた胴の真ん中は柔らかいです。ですので反発力と弦の振動に対する反応が弱いとも言えます。
皮を引っ張り切れないのでしょう。
ところが、二胡に張る蛇皮は、縦のラインだけが厚みが厚く、他の皮を張ったものよりは、この胴の真ん中の反発力がそれほど落ちません。
このことを利用して、蛇皮の裏の削りを、うまくやると、皮の厚みの血が愛を利用して、真ん中だけを厚く残すこともできます。
そうすると本来は一番振動の強い真ん中に駒を置くと楽器としては一番よく振動するはずなのです。
もしかしたら、名人といわれる二胡師の方達は、そのように工夫して皮を削りだしているのかもしれません。
ところが、蛇皮は、個体それぞれで、皮の強さも粘りも違います。
ですからその皮の個体の性格を感じて、それぞれに合うように、削り上げていくと、とても良い楽器が出来上がるのでしょう。
それらの加工がうまくいっていない場合、むしろ駒を真ん中に置くより、皮が新しいうちは、少し上に置く方が良い場合もあるようなのです。
ところがその皮が弾き込まれてきて少し緩んできたりしたときには、駒を真ん中に置く方が良い音になったりもします。
二胡の場合、皮の厚みが縦の真ん中が強いという特性があります、そのおかげで、良い楽器も作りやすいし、反対に悪くもなりやすいのかもしれません。
などなど、二胡の蛇皮の扱いというのは一定ではないため大変難しいのでしょう。
そういう点では人工皮は質としてかなり一定ですから、蛇皮の様に真ん中を強く、厚く作ることが出来れば、とても安定した良い楽器になり得ます。
ちなみに、この駒をどこに置くかという事の理由というのは、私が色々作ってみて試してみた結果です。
そのほか諸説あるようですので、それらを興味のある方は調べてみてください。
しかし天然の皮を使っている場合、結論は出にくいとは思います、
ほんとに蛇皮はむずかしいです
ドラムスやなどに使っている人工皮の事はわかりませんが、
私が知っている限り、現在作られている二胡の人工皮は、一定の厚みです。
端から端まで同じ厚みなのです
基本的には、ポリエステルやケプラーなどの布地が使われることが多いですから、どうしても同じ厚みになります。
そして天然の皮は、いくら一定の厚みに漉いたとしても、皮のそれぞれの部分で強さも違います、粘りも違います。
蛇皮は同じ厚みではありません。(天然の皮は、あえておなじ厚みに漉かない限り厚みに変化があります。
この皮の左右の両端より上下の端の厚みには違いがあります・
左右の厚みは、0,45ミリ前後
上下は0,6ミリ前後あります。
縦の中心を通る部分が一番厚いのです。
同じ厚みの布地(人工皮)を二胡に張った場合、中心の直系15前後は、周辺部に比べて反発力が弱くなります。
その部分が弱いために、楽器としては、妙な振動をします。本来は一番よく振動しなければいけないのですが、
その部分だけ緊張力が変わるために、真ん中の部分に駒を置くと、妙な振動のために雑音になったり音が出にくかったりもします。
一定の平らなものを張った振動版の楽器は、ですので、反発力の強い、反応の早いより周辺部に近いところに、駒を置くようになります。
ですので、三線も三味線も胴の下の方に駒を置きます。
弦をより長く使ったほうが、強くなるからでしょう。
ただ皮が張られた、擦弦楽器は、駒を胴の真ん中より上に近い方に置きます。
胡弓や馬頭琴(昔は馬頭琴も皮が張られていたのです)
皮ではありませんが、板胡も駒を少し真ん中より上ですし、ヘグムもそうですね。
このことは胴の形状、丸いのか長い四角なのかなどにもよりますね。
これは弦の長さの問題も関係してくるようです。その弦がどんな素材でできているかにもよりますが。
馬頭琴は弦が馬毛で作られています。胡弓は絹弦ですね。
それら使う弦の種類によっても、駒の位置や、楽器の形自体が決まって来たのではないかと思われます。
いずれにせよ、皮を張られた胴の真ん中は柔らかいです。ですので反発力と弦の振動に対する反応が弱いとも言えます。
皮を引っ張り切れないのでしょう。
ところが、二胡に張る蛇皮は、縦のラインだけが厚みが厚く、他の皮を張ったものよりは、この胴の真ん中の反発力がそれほど落ちません。
このことを利用して、蛇皮の裏の削りを、うまくやると、皮の厚みの血が愛を利用して、真ん中だけを厚く残すこともできます。
そうすると本来は一番振動の強い真ん中に駒を置くと楽器としては一番よく振動するはずなのです。
もしかしたら、名人といわれる二胡師の方達は、そのように工夫して皮を削りだしているのかもしれません。
ところが、蛇皮は、個体それぞれで、皮の強さも粘りも違います。
ですからその皮の個体の性格を感じて、それぞれに合うように、削り上げていくと、とても良い楽器が出来上がるのでしょう。
それらの加工がうまくいっていない場合、むしろ駒を真ん中に置くより、皮が新しいうちは、少し上に置く方が良い場合もあるようなのです。
ところがその皮が弾き込まれてきて少し緩んできたりしたときには、駒を真ん中に置く方が良い音になったりもします。
二胡の場合、皮の厚みが縦の真ん中が強いという特性があります、そのおかげで、良い楽器も作りやすいし、反対に悪くもなりやすいのかもしれません。
などなど、二胡の蛇皮の扱いというのは一定ではないため大変難しいのでしょう。
そういう点では人工皮は質としてかなり一定ですから、蛇皮の様に真ん中を強く、厚く作ることが出来れば、とても安定した良い楽器になり得ます。
ちなみに、この駒をどこに置くかという事の理由というのは、私が色々作ってみて試してみた結果です。
そのほか諸説あるようですので、それらを興味のある方は調べてみてください。
しかし天然の皮を使っている場合、結論は出にくいとは思います、
ほんとに蛇皮はむずかしいです