二胡工房 光舜堂

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皮の張替え 様々

2024-08-05 08:19:25 | 蛇皮
今このタイプの皮の張替えが2台来ています。
このタイプのというのは、胴の左替えデンペンのすぐ下のあたりの皮が、弓の竹で擦ることで、切れてきてしまったという事です。
これはいくつか原因があります。
一つは弾き方です。
弓の動きが胴と平行になるように動いていないという事でしょう。
ですからどうしても皮の角に弓の竹が当たってしまいます。
本来ならこれは、デンペンで保護されているのですが、これはどうやら柔らかい竹を使っているので、外弦弾くときにどうしても弓の竹が曲がって皮のこんな場所まで下がっているのでしょう。
.細くて軽い弓を好む方も多いです。
しかし細くて軽くて強い竹というのは普通はありえないです。
細ければ柔らかくなりますから。
しかし、二胡の弓を買う場合どうしても選べませんね。
ネットで購入する場合も先生から渡される場合も。
まあ、これは言っても仕方ないことです。
さて、皮の張替えもう一つは。
ある日突然鳴らなくなった!
昨日までは全くご機嫌に鳴っていたのに!
今朝弾いてみると思うように音が出ない、それも中音域から上。
音が細々としてしまって。
これは、皮の寿命ですね。
見た限りではわかりません。
また皮を押しても分かりにくいです。
なんででしょうね?
15年も弾いてきてとても良い音色になって来た!
そんな時に、突然現れるのが、この皮の寿命のようです。
これ、案外最初硬くしっかりとなっていた皮に多いようなのです。
厚めのかなりプロが好むような皮ですね。
この皮の寿命というのは、全く分かりません。
なにしろ、いくら養殖されたされた蛇とはいっても、一匹づつ個体差がありますから。
私も最初のころは、わけもわからず皮お張っては弾いてみて、何とか気に入ったのができるまで4枚も5枚も張り替えて、やっとお客様に渡せるものが出来たような状態でした。
最近は、を削った時の感触や、叩いた時の響きで、この胴にはこの蛇皮などと張り分けられるようになって来ています。
そろそろ15年18年と引いてこられた方も多いと思います。
その時には、蛇皮の替えをお勧めします。
ある先生がはびあくぁなんか張り空けるものではない、以前と音が違ってしまう、それより新しいものを買えとおっしゃる方もいるそうです。
では、新しい二胡は以前の物と音が同じなのですかね???
ここ最近蛇皮の張替えも多く、他社からも依頼されますし、演奏家の方からも。
その結果わかってきたことは、張り替えた二胡はどうやら半年くらいすると元の音に感じられるようです。

工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ
https://koshundo.base.shop/

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