新作の西野二胡のご案内 ： 双胡の名前

今でこそ『西野二胡』とは、
西野がデザインして作る二胡類全般を総じて指しますが、
かつて『西野二胡』は一種の分類として、
他の『光舜二胡』、『舞音二胡（まいおにこ）』と３種に分けて、
シリアルナンバーのプレートが付いていました。
現在も同じく西野デザインの二胡には
台の後ろの所に品番プレートが付きますが、
その分類は、
低音二胡の『ＤＯＤＥＣＡＧＯＮ』、
一枚板造りの普通二胡の『宇南二胡（うなむにこ）』、
複合造りの普通二胡の『やまと二胡』、
としています。
そして通常はシリアルナンバーですが、たまに思い付きで、
特に思い入れがある物が出来た時には、
詩人ニシノは名前を付けます、　『明王』とかね。



今回、新たに美しい黒檀二胡が出来ました。

『やまと二胡』ですが、マグロだけの匠の技なので真っ黒で、
素人目には複合造りとは判りません。




名前は、『風神』 と 『雷神』。

そう、その新作は双子なのです！


『やまと二胡』の複合造りの特性を活かしたら音色がどうなるか
同一樹種でやってみたくなった製作者、、、というか研究者ニシノ。
樹種はマグロ単体でありながら、
胴の部材を組み合わせる時に硬さの違う部材を組んで、
並びを「硬・柔・硬」のパターンと、
「柔・硬・柔」のパターンで変えて、
同じ樹から２種類の楽器を作ったのです。

でも、見た目どちらも真っ黒で、
パッと見、製作者本人ですら区別がつきません。
なので、見分けられるように片方にだけ、
頭のてっぺんを一つだけ縞黒檀にしました。

まぁとにかく、どちらも見目麗しい美しい胡です。



その『風神』と『雷神』、
双子がふたつ揃っては、先日の営業日が初披露！
ということで、音色を峠岡君に弾き比べてもらいました。

１週間先に出来ていた『風神』を弾くと、
うーーん、さすが1週間分育っていて
ふくよか♪
しかし、前日完成したてで音が若いはずの『雷神』を弾くと、

あれ？

「ボク、こっちが好きですね」 と峠岡君も。
えーーーー？？？？

しかし、よくよく見ると『雷神』にだけ『薔薇駒』が！！
「ずるーいっ！！」
とお客様達と皆で大爆笑して、同じ条件で再度『雷神』で演奏すると、
あ、やっぱ、若い。。。（笑）

造りの違う二つの音色を弾けたのは、ご縁有った方の特権でしたね。
『風神』は早速、その日のうちにご主人が決まりました。


そして『雷神』は、、、

どなたと運命的な出会いがあるのでしょうか。。。

貴方にも、まだチャンスがありますよ☆