二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

一応、5年くらいと考えています。

2023-12-11 09:17:11 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
こんなはずではなかったと、思っていらっしゃる方も多いでしょうね。
この埋蔵紫檀が50キロぐらいあります。
それを一人では製材出来なくなってきています。
ネオちゃんに手伝ってもらったのですが、重い!!
ストラデバリは94歳までヴァイオリンを作っていたといわれます。
私の父親も90歳くらいまでは仏様彫っていました。
かといって体力というのは人それぞれですから。
このところネオちゃんが益々腕を上げてきて弓は最終チェックを二人ですれば、最後の修正がまだ私が手をかすだけで、ほとんどは作れるようになって来ています。
あと2年すれば弓は全く問題なく作れるでしょう。
今年も竹が来ました。
まずはネオちゃんが仕訳けてそして再度私が仕訳けるのです。
今年は600本
ネオちゃん曰く、「めっちゃ良い」軽くて強いもの60本くらい。
まあまあ、良い物、これは焼いてみて再度仕分けるもの、300本くらい。
全く廃棄が100本くらい(泣く)
あとの物は保存しておいてから経年変化を見るもの。
竹は、この冬場に伐採されます。
この時期ですと水分の吸い上げが止まります。
これは木も同じです。
この冬場に伐採することで、休んでいる状態の材料が手に入るのです。
この時期ですと、竹も木も伐採した後から割れや日割れが出にくいのです。
動きも止まっていますので、比較的乾燥をしてからも後々動きが少ないのです。
今の時期に輸入すると昨年あるいは一昨年伐採したものが手に入ります。
それでも、木も竹も動きますので、工房でも乾燥を続けます。
それでも、使い方によっては竹が曲がったりするものも出ては来るのです。
曲がった竹は弾いてみると使いにくいです。
工房にいらした方の弓は点検してみて皆直します(福音弓ではなくとも)
するとお客様は弾きやすくなったと大変驚かれることが多いです。
皆さんも、ご自身の弓の竹調べてみてください。時間が合えば工房に来ていただければどの場で直せますよ。
とんでもなく話が逸れましたね!!
今私の気持ちのなかでは、この体力の落ち方を考えて、毎年毎年、次の5年計画をしています。
次の5年は舞うまずネオちゃんに楽器つくりを教えることでしょう。
そして埋蔵紫檀の乾燥、
それから今計画している20台のヴァイオリンの制作(5年では無理でしょうね)
そして、様々なタイプのヤマト二胡の制作。
二胡の制作があらゆることが見えてきまして、今までのように木の質の変化に踊らされずに、(随分無駄を出してきましたからね!)反対に質をそろえて作っていけるようになってきたのですから、本当に良い楽器を質をそろえてお届けできると考えています。
でも、やることいっぱいですね。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ
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