二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

これは是非まもってください。

2021-07-14 10:31:14 | ●二胡の修理
今までにも、何回か書いていますが、最近新たにこのブログの読み始めた方も多いようですので。

金属の糸巻き(金属軸)の弦の巻き方による不具合の発生について書きます。



このようにボルトの先端にグルグルと弦を巻いてしまうと、

金属の筒の中で弦が引っ掛かり、ボルトが動かなくなります。

無理やり動かそうとすると、



木の持ち手の部分が取れてしまったりもします。




この木の持ち手には、このような状態で、長いボルトを受けるためのナットが単に差し込んで小さな釘で止めてあるだけです。

無理やり回すと、この釘も外れナットも取れてしまいます。

その時に、木部にひび割れを起こすこともあります。

ですから弦は、ボルトの先端の穴に、下の方から内弦で二回ほど、メーカーによってはこの穴の大きさが違いますので、三回入る場合もあります。外弦だと細いので、3回以上は通せます。

これで弦は必ず止まります、余分な弦は鋏で切ってしまってください。

詳しくは[二胡の救急箱の52Pから55Pにのせています。


それから、ボルトは鉄です。受けるナットは砲金ですので、やわらかいです。その上常にボルトが下の方へ引っ張られている形ですから、長年使うと、ナットが削れてきて、次第にぐらぐらと揺れて不安定になり、開放弦での金属音などはっせいしやすくなります。

現在ではこの金属の部品というのは、私は手に入れられません。作っているのかどうかもわかりません。

もしこれをお使いの方がいらしたら大切にしてください。

工房光舜堂西野和宏&ほぉ





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