二胡工房 光舜堂

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最近凝っていること!

2021-09-08 09:50:50 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
今一番は、これ‼


そしてさらに、


これは桐箱です。

元々はヘグムの表の板を作るために、6年くらい前に買っておいた桐の板です。

ヘグムの表板などは、大きさは直径10センチ厚み5ミリくらいです。

まさか、そのくらいの小さな材など木場で買えるわけもなく、結局は3mくらいの厚みが10センチ幅30センチの物を買いまして、使ったのはヘグムだけ、それと二胡にも張ってみました。

いわゆる 板胡の表板も桐ですし。そういえば、琵琶も桐ですね。

ヨーロッパでは、楽器の表板はヴァイオリンもギターもスプルス(松)を使います

ところが、東洋ではどうやらそのほとんどが桐の木です。

桐は広葉樹ですからそれほど冬目というのがしっかりあるものではないのです。冬目が強くないということは、硬い部分がなく音の芯が出にくいはずなのですが、それこそ感覚的な問題なのでしょうか?

かといって、日本の薩摩琵琶などは、あの絹弦で相当金属的な音を響かせます。むしろスプルスの方が合うのでは、などと考えたりもしますが、そこはそれ、伝統というものがしっかりあるとなかなかに、材料まで変えるというのはできにくいかもしれません。

今中国の三絃という楽器をCDMに張り替えています。新たに道具など作りましてかなり時間がかかっていますが、この三絃をお持ちの方が、ニューヨークにお住まいで、さすがに蛇皮を張るというのが、相当批判されてきているようで、今回人工皮に張り替えることにしたそうです。
これはその内二胡の方にも広がるでしょうね。

今や日本の三味線ども、ねこの皮を張る人というのが本当に少なくなってきて、ほとんどが人工皮だそうです。

先日この三絃を張り替えることで、少し、三味線の職人さんと話しました。

もうこの15年、ほとんどねこ皮を張ったことがないというお話でした。

と!話がそれました。

その沢山余った桐の板、これから、松脂の小箱に変身します。

小さな箱作り 面白いですよ!!
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