二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
3月8日はミモザの日です♪
(この記事、8日にアップしようと書いていたのですがズレましたね)
折しも、毎年この時期恒例の西野家のミモザが満開になり、
今年も日曜日にお目見えしました!!
これが出て来ると光舜堂にも春が来たな、って感じます♪
とは言え、昨年の各地の塩害による被害はこんなところにも。
今年の光舜堂のミモザも例年よりやや少ないのです。
そして相変わらず福音弓製作に追われております。
追われて、文章がついつい荒れまくりまして、
先月最後の営業報告はボツになりましたが、今週は そもそもPCを開く余裕も無く。
現在、受注残の一気仕上げと新種の開発を同時進行でしているので
毎日馬毛にまみれております。
扱うワタクシの頭髪も優に弓を作れる長さはあるのですが、
どう考えても自分の物ではない頑丈な白髪が鞄から出てきたりして
帰宅後ギョッとする事多々アリ。。。(笑)
ご注文中の皆様、今しばらくお待ち下さいませ。
さて日曜日は、、、
相変わらず人気の高い『光舜堂オリジナル超軽量二胡ケース』、
3日も、ダブルもシングルも其々お求め頂きました。
それで、いよいよ在庫が少なくなったので次回分の発注をかけました。
ただし、次回に作る限定色は ちょっと他の用途のための発注なので、
一般販売出来るか未定でして。。。
サンプルをご披露して もしもご希望者がいらっしゃったら、
秋に次の発注する時には受注で販売するかもしれません。
ということで、秋までしばらくの間の在庫のカラーは、
定番色のモス・グリーンとパティーナ・グレーとなります。
どうぞよろしくお願いいたします。
ところでこの日、当日予約のお電話が入りました。
ご予約下さったのは、若き中国人二胡奏者のAさん。
驚いたことにAさんは『二胡の救急箱』を読んでいて下さり、
ご自分の二胡の不調を直すために本の内容に沿って
あれこれトライしていました。
「こんな本は中国には無いですよ!」とおっしゃるAさん。
日本語で読んだなんて凄い!!そして話すのも堪能でした。
それにしても、店主の事を先生、先生、と呼んで信頼して、
本の内容についてもっと知ろうとする姿勢がとても自然な方で、
その謙虚さにも驚きでした。
しかしどうにも自分で直すにはお手上げ状態で、
という事でのお越しだったのですが、それもそのはず、
Aさんの二胡は構造上の問題として限界がありました。
音大出身の高い技術を持つAさんでしたから、
楽器を良く鳴らすとても高い位置に千斤を巻いていましたが、
所有するその二胡の皮と胴の構造バランスだと、
むしろ鳴らない低い位置に巻かないと雑音が出てしまうのです。
とても有名な工房の二胡をお使いではありましたが、つまりは、
ご自身の演奏レベルに楽器のポテンシャルが追いついていなかったのでした。
( この高い千斤の位置というのは、後に出て来る原田さんや、チェンミンさんも
その位置で弾いている、楽器を最高に良く鳴らすという意味では理想的な位置です。
ですが、残念ながら楽器によって皮が薄かったり胴が薄かったりすると、
音が割れたり、ウルフ音が出てしまったりします )
それでも店主は出来る限りの手は尽くそうとあれこれするうちに、
台も外したところ、あれれ、これではもっと基本的な問題として鳴らないよね、
という欠陥も見つかり。。。まぁとにかく手は尽くしました。
そんなAさん、店内の西野二胡の造形が美しいと興味深々で、
いろいろ弾いてみたところ、シャム柿が一番好きだと魅了されていました。
おぉ!やっぱりシャム柿最強説!!
でも、別の或る中国人の先生のお教室では、シャム柿の二胡だなんて、
と言われているという話も聞いたばかりでしたから、
中国人の先生でもそれぞれ意見が違って面白いですね。
(音色が良ければ何でも良いと思うのですが。。。)
そして、低音の二胡の話題になったので、原田サトシさんの弾く
低音CDM西野二胡のチャルダッシュ動画をご紹介すると、
こんなに高い音までキレイに出る低音は他に無いです!とビックリ!
最初は普通二胡の方を欲しそうにしていたAさんですが、
いつか自分が西野二胡を持つとしたら低音だな、って思ったとか思わないとか。
また遊びに来てくださいね!
さて、また馬毛にまみれなければ!
ということでこの辺で。
ご来店の皆様、近くからも遠くからも ありがとうございました!!