『楽器は、出会い』 ということで。＜その２＞

ある方が、「シャム柿のユーザーレビューが聞きたい」とつぶやかれ、
お一人返答しているのを発見しました。

ちょっと、びみょ～。。。です。

そのユーザーさんは、自己流の調整でご自分の好みの音色を作っておられるので、
“シャム柿の良さ”を活かす西野の調整とは、残念ながら、調整後の音色や感触が全然違うのです。
『“シャム柿の”ユーザーの意見』としては参考になりにくいんだけどなーーー。。。
と、ちょっとフクザツ。



おそらく自己流の調整に満足出来る方々は、どんな樹種の楽器も自分好みにしていかれるので、
西野の目指す、“樹種の特性から来る音色の美しさ”は、
特別、重要ではないのかもしれませんね。


光舜堂の二胡は、樹種のバリエーションと、
そのそれぞれの樹種の特性に合わせた音色のポテンシャルを引き出すことへの探求が
形になっています。

ですから、時々、「西野さんが作った二胡が欲しい」との有難いお言葉も頂戴し、
「だから、その最高級品のシャム柿が欲しい」と、
イメージだけでおっしゃる方がいらっしゃいますが、
そうではなくて、
本当にご自分が欲しい音色が、果たして本当にシャム柿なのか、
もっと他の樹種なのか、
しっかり弾いて確かめて頂きたい、とお伝えしています。

誰かの意見を聞くのも時には大事なことですが、
こと楽器に関しては、他店の物であっても
是非、ご自身で確かめにいらしていただけたら、と。
レビューを聞くより、ご自身の耳を信じて欲しいです。

光舜堂の調整は予約制になりましたが、
試し弾きをする分には、何の予約もいりませんし、お金もかかりませんよ♪



また、好きだと出会った楽器の音色が、絶対シャム柿とは限りませんよね。

音色は、弾き込んだご本人が作りだしていくものですが、
それなら、場合によっては、光舜堂の二胡でなくても良いかもしれません。
仲介中古も良いのが有りますよ～♪

光舜堂の二胡は、
その樹の、その特性から来る美しさを活かそうと作っている二胡です。

シャム柿の良さ、
黒檀の良さ、
紫檀の良さ、、、
どれも全然違います。

その樹種の良さを、後々ご自身で弾き込み育てる時に、
どの二胡が好みに合い、どの樹を育てていきたいか、
しっかり、いろいろ試し弾きをして、
聴き分け、見分けていただきたいと考えています。
これは、他のお店の物でも同じことが言えると思います。

それを、ご理解いただいた上で、光舜堂の二胡を弾いていただき、
数ある樹種の中から、もしも、“その樹”を気に入っていただけたなら、
その時が出会い、なのではないでしょうか。。。



明日はシャム柿の宇南二胡が３把店に居ります。