二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

沢山のお客様の御来房でした。

2023-06-05 11:10:55 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
31日は、土曜の営業日ではなかったのですが、たまたま、この日以外は来られないというお客様が重なりました。
広島から、神奈川から埼玉から、お近くでは同じ町内、いつもお散歩のときに光舜堂が出来上がるのを見ていたそうです。(まだまだ完成していませんが)

おいでになった、皆さんの二胡に新ワックイを施しました。
中には先生がチョークの粉を新たに入れたという楽器もあります。
これは各地の先生へのお願いです。
もし、木軸が抜けやすいようでした、是非新ワックイお使いください。
中には疑っている方もいらっしゃるかもしれません。
その時には、私から解説付きで送ります。
せめて抜けやすいものにだけでも対応してあげてください。
先月の、神戸での調整会でもそうだったのですが、普通にチョークの粉が入っているのですね。
中には却って回りにくく、というか、動かなくなっているものもありました。
木軸の不具合は、抜けやすいものと反対に回りにくくなっているものもあるのにもかかわらず、何も考えずにチョークの粉入れてしまうのはどうなのでしょう。
新ワックイはどちらにも有効です。
工房に来られた方の木軸は、とにかくなにも付けずに皆さんが回せるように削り込んでいます。その上で、微調整器も無くて調弦できるように新ワックイを施しています。
確かに、二胡の木軸だけで音程を合わせるのは大変です。
でもこれも、慣れがあります。ひたすら練習するきりないのではありますが、初心者の方や、非力な女性にはかなり大変でしょうね。
せめて新ワックイをつければ、チョークの粉が入っているのとは、大幅に違います。
この新ワックイ桐子ちゃんの新しいお店 桐桐製品店で発売しております。
又多かったのが、デンペンの張り替え。
デンペンは消耗品です。消耗品と考えてください。
弓毛から皮を守り、皮の鱗から弓の竹を守るものです。
弓毛が当たれば、デンペンは減っていきます。
硬いデンペンだと竹が削れます。勿論デンペンも削れます。
デンペンは消耗品だと考えてください。それでも、早くとも5年や6年はもちますし、弾き方によっては毛による摩耗というのは無くて、竹の当たる方だけ減っていくこともあります。
ですから、デンペンを保護するためにテープを張るというのも竹の方だけにした方が良いのです。
しかし全ての人がそういう運弓しているとは限りません、しかし、テープを一度張るとなかなか交換しない方も多いです。テープが減ってくると下のボンドや両面テープが弓毛に絡みつきます。
せめて、時々交換してください。
二胡は、購入した時のままで、長い間使えるわけではありません。
糸の千斤も、デンペンも傷んできますし、木軸も歪んできます。
そして蛇皮も徐々に伸びてきますね。
このコロナの間(まだまだ油断はできないですが)3年間全くメンテナンスをしておられなかった方も多く、最近は工房へ来られる方お大変多くなっています。
ネオちゃんも、私が楽器の方のメンテナンスをしている間、皆さんのお持ちの弓の弓毛の処理や弓魚の調整など大変力を発揮してくれています。
少しずつ二胡の調整も覚えてきています。
先行きが楽しみですね。
尚今月は営業土曜日 17日だけは、所要がありお休みとさせていただきます。
どうぞよろしくお願い致します。

工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ
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