最近毎週のように、二胡の胴の割れた物が来ます。
理由はいくつかあります。
経年変化でボンドが或いはニカワがダメになった物。
これはいたし方ないです、なぜならば、二胡に使う木は殆どが相当油分が多く、油分の上にはニカワもボンドもつきにくいのです。
ですからから木の接ぎの所できっちりと見事に割れます。
これは、紫檀黒檀を使った楽器にはすべて現れることです。
最初にボンドを使う時に、ギターなどはアセトンで、接着面をよく洗います。
それを乾かして、ボンドを付けて接ぐのですが、木の動き方によっては、油分が更に出て来てボンドの力が無くなり胴が割れます。
これはボンドを取り、またアセトンなりアルコールなりで接着面を洗い、ボンドを付けて再度接着すれば治ります。
また、木の乾燥が十分でなかった物、特に最近になって高級品として売られている大葉紫檀(アフリカ紫檀)等にはこの胴の割れ接ぎの部分の割れと言うのは凄く多いと思って下さい。
それは花窓が、木が収縮するのを邪魔して、接ぎがわれることがほとんどです。
黒檀は特に真黒といわれる良質なエボニーは、経年変化で木に罅が入ることも多くあります。
罅どころかはっきりと割れることもありますし、また銅の接着部分も取れやすいのです。
これは木の宿命で作った人のせいではありません。
そういう点では大葉紫檀もそうなのですが、これはまあ、作るまでの工程管理に問題があると思います。
いずれにせよ、割れが皮の所まで行ってしまうと中には皮を張り替えなければならないものも出てきます。
これも非常に多いです。
これの問題は楽器を大量に安く作ろうとすることから来ます。
確かに金利の点で或いは人件費の点で中国で作れば安くはなります。
その安さだけで十分ではないでしょうか。
何も乾燥させる工程まで省いて安く作ることは無いと思うのです。
何もかも中国の10倍(最近では5倍位)する日本で作ろうとするわけではありません。
楽器が安ければよいというのが私には解りかねます。
健全にある程度のメンテナンスを施せば皮の駄目になる時期ぐらいは保って欲しいのです。
しかし木の楽器と言うのは、このメンテナンスがきちっとされているかどうかがカギになりますし。
メンテナンス出来るようになっているというのも大切なことです。
又修理やメンテナンスを気軽に受けられる体制を作ることも大事だと思います。
光舜堂はそれを目指します。
多分来年からは、送ってもらっての修理と言うのもやろうと思っています、光舜堂に来られる方ばかりではありません。
東京ですし、日曜日だけの営業ですから。
これだけ毎週胴割れの二胡が持ち込まれると言うことは全国にはもっと多いと考えられます。
困っている方も多いでしょう、しかし一つだけ問題は、お会いしてその壊れた胴を見ながら説明できないことです。
ですから、胴の割れは治っても音が変わったとか、当然解体して修理しますから最後には私なりに鳴ると言う方向で調整します。
それが気にいらないと言う方もいらっしゃるでしょうね。
又、ずーとひび割れのまま弾いているとそれがその二胡の音と思いこんでおられる方も多いです。
人の耳と言うのはそういうものです。
罅割れが治るとかなり音は明確になり今まで自分が弾いていた音とは変わります。
新しい楽器になると言うことです、ましてや皮を張り変えれば、間違いなく音は変わります。
クリアーになりますし、パワーアップもします又最初のうちは音が硬いです。
ですから、胴の割れが治り皮が張り替えられたら、新しい楽器になると思えない方は止めた方が良いです。
むしろ、新しい楽器を買うぐらいの気持ちの方のみお引き受けすることになります。
楽器の修理の職人と楽器のオーナーは、友達以上の信頼関係が必要です。
病院に入って、医師を信頼できないとしたら不安ですよね。
それと同じです。
理由はいくつかあります。
経年変化でボンドが或いはニカワがダメになった物。
これはいたし方ないです、なぜならば、二胡に使う木は殆どが相当油分が多く、油分の上にはニカワもボンドもつきにくいのです。
ですからから木の接ぎの所できっちりと見事に割れます。
これは、紫檀黒檀を使った楽器にはすべて現れることです。
最初にボンドを使う時に、ギターなどはアセトンで、接着面をよく洗います。
それを乾かして、ボンドを付けて接ぐのですが、木の動き方によっては、油分が更に出て来てボンドの力が無くなり胴が割れます。
これはボンドを取り、またアセトンなりアルコールなりで接着面を洗い、ボンドを付けて再度接着すれば治ります。
また、木の乾燥が十分でなかった物、特に最近になって高級品として売られている大葉紫檀(アフリカ紫檀)等にはこの胴の割れ接ぎの部分の割れと言うのは凄く多いと思って下さい。
それは花窓が、木が収縮するのを邪魔して、接ぎがわれることがほとんどです。
黒檀は特に真黒といわれる良質なエボニーは、経年変化で木に罅が入ることも多くあります。
罅どころかはっきりと割れることもありますし、また銅の接着部分も取れやすいのです。
これは木の宿命で作った人のせいではありません。
そういう点では大葉紫檀もそうなのですが、これはまあ、作るまでの工程管理に問題があると思います。
いずれにせよ、割れが皮の所まで行ってしまうと中には皮を張り替えなければならないものも出てきます。
これも非常に多いです。
これの問題は楽器を大量に安く作ろうとすることから来ます。
確かに金利の点で或いは人件費の点で中国で作れば安くはなります。
その安さだけで十分ではないでしょうか。
何も乾燥させる工程まで省いて安く作ることは無いと思うのです。
何もかも中国の10倍(最近では5倍位)する日本で作ろうとするわけではありません。
楽器が安ければよいというのが私には解りかねます。
健全にある程度のメンテナンスを施せば皮の駄目になる時期ぐらいは保って欲しいのです。
しかし木の楽器と言うのは、このメンテナンスがきちっとされているかどうかがカギになりますし。
メンテナンス出来るようになっているというのも大切なことです。
又修理やメンテナンスを気軽に受けられる体制を作ることも大事だと思います。
光舜堂はそれを目指します。
多分来年からは、送ってもらっての修理と言うのもやろうと思っています、光舜堂に来られる方ばかりではありません。
東京ですし、日曜日だけの営業ですから。
これだけ毎週胴割れの二胡が持ち込まれると言うことは全国にはもっと多いと考えられます。
困っている方も多いでしょう、しかし一つだけ問題は、お会いしてその壊れた胴を見ながら説明できないことです。
ですから、胴の割れは治っても音が変わったとか、当然解体して修理しますから最後には私なりに鳴ると言う方向で調整します。
それが気にいらないと言う方もいらっしゃるでしょうね。
又、ずーとひび割れのまま弾いているとそれがその二胡の音と思いこんでおられる方も多いです。
人の耳と言うのはそういうものです。
罅割れが治るとかなり音は明確になり今まで自分が弾いていた音とは変わります。
新しい楽器になると言うことです、ましてや皮を張り変えれば、間違いなく音は変わります。
クリアーになりますし、パワーアップもします又最初のうちは音が硬いです。
ですから、胴の割れが治り皮が張り替えられたら、新しい楽器になると思えない方は止めた方が良いです。
むしろ、新しい楽器を買うぐらいの気持ちの方のみお引き受けすることになります。
楽器の修理の職人と楽器のオーナーは、友達以上の信頼関係が必要です。
病院に入って、医師を信頼できないとしたら不安ですよね。
それと同じです。
たいへんな事に挑戦しますね!
また以前のようなトラブルにならなければ
良いのですが…
私が口をはさむことではないのでしょうが
注意書き、覚書等は交わしておいたほうが
トラブル回避に必要だと懸念します。
ですから、きちっと書類かわして、その上でということになりますかね、、、、バイオリンの修理をやっている人達もとんでもなく嫌になると言っています、そういうクレーマーは、直してくれる人がいなくなったらどうするつもりなのでしょうかね。。
でも私は人の善意と言うのを信じていますから、信じてもらえるならと言うことですね。