雑音は消すことができる。
どうやって?
最初から自分の作った二胡では無くても、雑音は消せるようにはなった。
但し、皮をはがして、中に手を入れることができれば。
これが問題だろう。
皮は、基本的には、消耗品である。
その張り方、使い方にもよるが、10年から、15年位で、皮が疲労してくる。
普通、バッグや、服などに使う時、皮は、ナメシという工程で、柔らかくする。
ナメシの最後の工程は、油をしみこませて、柔軟性を保つようにする。
二胡の場合、これはできない。
柔らかくなってしまったら、音は出ない。
全く出ないのではなく、十分楽器として鳴るという感じにはならない。
ナメシと言う工程を経ていない分、二胡は、老化が早い。
雑音が、と、困りながらも、弾いているうちには、愛着も湧き、
皮はがしてまで、とはなかなか、思わないものだ。
ましてや、高価な楽器は、比較的雑音少なく、
安価なものに限って、雑音が多い。
ある意味、雑音が多いから、安かったというのも有るが、私としては、此処まで酷いの良く売ったな、と感心するものもある。
なまじ、紫檀だの、紅木だのと言われた楽器より、これは花梨ですからといわれ、安く買った物の方に、雑音の無い良い楽器が有ったりする。
この前の項で書いたように、胴の部分は、一枚の板から取るのが、一番雑音が無い。
花梨は、日本でも中国でも、太い材料が多く、大量に作るには、経済的に効率的である。
そのため、比較的に、同じ木から作りやすい。
当然、雑音は出にくい。
いくら良い木でも、昔の家具から、あちこち部材を寄せ合わせれば、違う木も入りやるくなる。
それにしても、やはりさすがに、40万を超えて売られるようなものは、雑音が有っては話にならない。
問題はそれより下、20万台の楽器の場合、雑音があるからと言っても、
まさか皮張り替えてまでもとは、思いにくいと思う。
そういう意味では、胴の皮を張るあたりに、手を加えなければいけない、雑音消しは、
難しい。
そういうことも有り。一度皮を張って作ったものは、鳴らしてみて、値段が決まってしまうのだろう。
これは、後から思ったことなのだが、最初の先生の時に買った6万なにがしの二胡、
その時もう二人同時に買った人がいた。
でも先生は、
はい、これ貴方の二胡、はい、これは貴方にと、配っていた。
なんとなく受け取ってはしまったが、後から考えたら、何で選べないのか、不思議だった。
みんな同じなのか?と思いこんでしまった。
それでも、やっぱり、気になるのは、その時に一緒に買った人の方が、良い音がしたような気がした。
これは、単なるやっかみ?
単に私が下手だっただけなのだが、釈然としない気持ちは、残った。
これは、今、この文を読んでいてくれる人の意見聞いてみたい。
話がそれた、雑音消しの話し。
もうひとつの、雑音消しは、皮を、加工する方法が有るということ。
今まで何台か、やってみた、かなり良好、但し、これも但しがついてしまうが、
花窓を壊しても良いなら、という条件。
残念ながら、花窓は、壊さない限り、殆どの場合取れない。
花窓は、各メーカーそれぞれに工夫していることも有り、サイズも微妙に違う。
まさかあれを、日本で作るとしたら、量産しない限り、相当な値段になってしまう。
そこまでして、という方は多いだろう。
というわけで、雑音消しというのは、一種、手術に近い物が有るが、
命に別条有るわけではないし、私としても、そこまではなかなか、お勧めできない。
私がここで言いたいことは一つ。
そろそろ楽器屋さんも、先生方も、あまりにも酷いもの、売りつけないでほしい。
特に通販の場合、クーリングオフという物が有るとは言いながらも、
二胡とは、こんなものか、と思わせてしまい、
折角始めたのに、CDから聞こえてくる音とのあまりの差に、やめてしまう人も多いだろう。
また、きちっとしたメンテもできずに、売るというのはいかがなものか?
「雑音がひどいのですが」と持ち込んでも、二胡とはそんなものです、と言われたら、
そうですかと、引きさがるしかない。
商売上、いた仕方ないとは言え、「ウチでは、自社の販売したもの以外は直しません」
と言われたら、例えば、中国や、台湾などで買ってきた人は、手の施しようがない。
二胡が出始めた10数年前と違い、最近では、中国へいって二胡買う人も多いと聞く。
楽器の値段だけ考えるとしたら、最高級と言われるものでも、日本円で15万円くらいでは買える。沢山ある中から選ぶことも可能。
また、ワシントン条約の、問題をクリアーする。許可証(sites)も比較的速やかに出ると言われる。
今までに日本で販売された二胡の数、25万本位あると言われている。
そろそろ、二胡弾く人日本人の中にも、プロやプロ級のひとたちも沢山いるようになった。
どうだろう、楽器屋さん、先生方、それから通販の会社の方、ちょっと楽器の販売の事、考えても良い時期に来てはいないだろうか?
続く
西野和宏
どうやって?
最初から自分の作った二胡では無くても、雑音は消せるようにはなった。
但し、皮をはがして、中に手を入れることができれば。
これが問題だろう。
皮は、基本的には、消耗品である。
その張り方、使い方にもよるが、10年から、15年位で、皮が疲労してくる。
普通、バッグや、服などに使う時、皮は、ナメシという工程で、柔らかくする。
ナメシの最後の工程は、油をしみこませて、柔軟性を保つようにする。
二胡の場合、これはできない。
柔らかくなってしまったら、音は出ない。
全く出ないのではなく、十分楽器として鳴るという感じにはならない。
ナメシと言う工程を経ていない分、二胡は、老化が早い。
雑音が、と、困りながらも、弾いているうちには、愛着も湧き、
皮はがしてまで、とはなかなか、思わないものだ。
ましてや、高価な楽器は、比較的雑音少なく、
安価なものに限って、雑音が多い。
ある意味、雑音が多いから、安かったというのも有るが、私としては、此処まで酷いの良く売ったな、と感心するものもある。
なまじ、紫檀だの、紅木だのと言われた楽器より、これは花梨ですからといわれ、安く買った物の方に、雑音の無い良い楽器が有ったりする。
この前の項で書いたように、胴の部分は、一枚の板から取るのが、一番雑音が無い。
花梨は、日本でも中国でも、太い材料が多く、大量に作るには、経済的に効率的である。
そのため、比較的に、同じ木から作りやすい。
当然、雑音は出にくい。
いくら良い木でも、昔の家具から、あちこち部材を寄せ合わせれば、違う木も入りやるくなる。
それにしても、やはりさすがに、40万を超えて売られるようなものは、雑音が有っては話にならない。
問題はそれより下、20万台の楽器の場合、雑音があるからと言っても、
まさか皮張り替えてまでもとは、思いにくいと思う。
そういう意味では、胴の皮を張るあたりに、手を加えなければいけない、雑音消しは、
難しい。
そういうことも有り。一度皮を張って作ったものは、鳴らしてみて、値段が決まってしまうのだろう。
これは、後から思ったことなのだが、最初の先生の時に買った6万なにがしの二胡、
その時もう二人同時に買った人がいた。
でも先生は、
はい、これ貴方の二胡、はい、これは貴方にと、配っていた。
なんとなく受け取ってはしまったが、後から考えたら、何で選べないのか、不思議だった。
みんな同じなのか?と思いこんでしまった。
それでも、やっぱり、気になるのは、その時に一緒に買った人の方が、良い音がしたような気がした。
これは、単なるやっかみ?
単に私が下手だっただけなのだが、釈然としない気持ちは、残った。
これは、今、この文を読んでいてくれる人の意見聞いてみたい。
話がそれた、雑音消しの話し。
もうひとつの、雑音消しは、皮を、加工する方法が有るということ。
今まで何台か、やってみた、かなり良好、但し、これも但しがついてしまうが、
花窓を壊しても良いなら、という条件。
残念ながら、花窓は、壊さない限り、殆どの場合取れない。
花窓は、各メーカーそれぞれに工夫していることも有り、サイズも微妙に違う。
まさかあれを、日本で作るとしたら、量産しない限り、相当な値段になってしまう。
そこまでして、という方は多いだろう。
というわけで、雑音消しというのは、一種、手術に近い物が有るが、
命に別条有るわけではないし、私としても、そこまではなかなか、お勧めできない。
私がここで言いたいことは一つ。
そろそろ楽器屋さんも、先生方も、あまりにも酷いもの、売りつけないでほしい。
特に通販の場合、クーリングオフという物が有るとは言いながらも、
二胡とは、こんなものか、と思わせてしまい、
折角始めたのに、CDから聞こえてくる音とのあまりの差に、やめてしまう人も多いだろう。
また、きちっとしたメンテもできずに、売るというのはいかがなものか?
「雑音がひどいのですが」と持ち込んでも、二胡とはそんなものです、と言われたら、
そうですかと、引きさがるしかない。
商売上、いた仕方ないとは言え、「ウチでは、自社の販売したもの以外は直しません」
と言われたら、例えば、中国や、台湾などで買ってきた人は、手の施しようがない。
二胡が出始めた10数年前と違い、最近では、中国へいって二胡買う人も多いと聞く。
楽器の値段だけ考えるとしたら、最高級と言われるものでも、日本円で15万円くらいでは買える。沢山ある中から選ぶことも可能。
また、ワシントン条約の、問題をクリアーする。許可証(sites)も比較的速やかに出ると言われる。
今までに日本で販売された二胡の数、25万本位あると言われている。
そろそろ、二胡弾く人日本人の中にも、プロやプロ級のひとたちも沢山いるようになった。
どうだろう、楽器屋さん、先生方、それから通販の会社の方、ちょっと楽器の販売の事、考えても良い時期に来てはいないだろうか?
続く
西野和宏