先日もある女性のヴァイオリンの演奏家に基(ゼロ)と寂光、そして光輪を弾き比べてもらいました。
その演奏家はたまたま、缶ベルをお持ちで基(ゼロ)は限りなく缶ベルに近いが,バラツキがない。
一弓弾く中にバラツキが無く安定している!
そして缶ベルよりは、G弦をならす。
もしかしたらガット弦を弾くと缶ベルの方が雑味も含んで音色感が強いかもしれない。
どちらも、現代の楽器ではヴァイオリン専用ではないか?ヴィオラは少し心もとないかも。
ところがです、そのご主人のチェロを弾く方なのですが、ヴィオラを取り出して、基(ゼロ)を弾かれて、「いやかなり音出るよ!」と
「ででも流石にチェロのC弦は鳴らしきれないかも。
そのご主人はかなり早い時期に「寂光」「光輪」をお試しいただき、「チェロでは寂光ですね、これならコントラバスも鳴らせるのでは?」
とのお話しでしたね。
不思議なのは、ヴァイオリンを弾く男性は基(ゼロ)を好まれる方がとても多いです。
以前お話ししました垣内兄妹も、いくつか試して、お兄さんは基(ゼロ)そして妹さんは「煌」に定着したようです。
そして最近販売し始めた「寂光」これは女性のヴァイオリン弾きさんそしてチェロ弾きさん。
何となくこんな感じに分かれてきたようです。
では光輪は?
これ!不思議なことに弓に変化を与えるようなのです。
私も6本のヴァイオリン用の弓と2本のチェロ用の弓を持っていますが、
ヴァイオリン用の弓は高いものは120万円(これ亡きほぉさんの弓です)安いものは5万円!
後は少しずつ硬すぎるものは削って柔らかいものは火をかけて少し硬くしたものなど、まあ、流石にこの120万円の弓は相当弾きやすいです。
この「光輪」を塗った弓、5本とも(さすがに5万円の弓はそれなりです)それほど差がなく使える感じなのです。
そして「光輪」のもう一つの特徴は、高音の出が相当に良く鳴るのと、音色が明るいのです。
ですから、コントラバスの方で「光輪」そして「煌」を好まれる方がとても多いです。
それは、たぶん調整の仕方が低音を鳴らすことに傾いている?ような気がするのです???
まあ、ある意味コントラバスはオーケストラでは低音を鳴らすのが仕事でしょうが、、、、
コントラバスの例の柔らかい松脂はどうしても高音・ハイポジションの音が出にくくあるいは雑音ぽくなりやすいです。
コントラバスを弾く方でもヴァイオリン系の松脂を使っておられたかたは「光輪」を好まれる方も半分くらいいらっしゃいます。
これはどうも、使っている弦の違いなのでは??そして弓の質の違い?の様な気がします。
柔らかい松脂を使っている方に「B」を進めているのは、これらの問題を解決しやすくするのと、そして「B」の上には「音」などの光舜松脂がとても乗りやすくなるのです。更に既存のヴァイオリン用の松脂もです。
まあそこまで、考えているコントラバス奏者がどのくらいいるのかは分かりませんが、「B」を塗っても柔らかい松脂の所謂引っ掛かりが消えるわけではないのです。
と、話が進み過ぎてしまいましたが、、
どうやら「基」は男性に好まれ「寂光」は女性に好まれるのは??
もしかすると骨格の違い?腕の重さの違い?などあるような気がします。
勿論感性の違いというのもあるのでしょうね。
何となく楽器により、また男女の違いにより、あるいは体格の違いにより、そして弓の違いにより、わかって来た光舜松脂の違いです。
これは、この1カ月近くご購入いただいた方からの感想や、お試しいただいた方からの感想のまとめです。
沢山の感想が寄せられました!こんな駆け出しの松脂屋に大変ありがたいことです。
松脂工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ