二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

『二胡のお楽しみ会』、来た道、進みたい道

2012-05-31 08:32:37 | ☆店主の鞄持日記 ほぉ舜堂
先日のJimmyさんの記事へのコメント投稿関連で、
私まで出て行くと、またややこしいことになるから控えようかと思いましたが、、、
いい機会なので、『二胡のお楽しみ会』の辿って来た道を少しと、
これからの、こう在りたいと願うありかたについて、少しお話しようと思います。


すっかり恒例になりました、毎月末開催の『二胡のお楽しみ会』、
現在は、すっかりJimmyさんにお世話になり、
彼に完全におんぶ状態でご協力いただいております。

毎月、月末最終営業日16時から約2時間のこの会は、
大体、平均14,5名の参加者の方々と、
じみさんと、店主、時々ずえだーさん、という人数。(私は一応店番ですから、半分参加、半分二胡屋対応です)
嬉しい事に最近では、毎回のように初参加の方が新たに加わっていただいています。
大歓迎です!!



会が始まると、まずは、、、

くじ引きで順番を引いていただき、
自己紹介代わりの1曲を弾いていただきます。

このくじ引きの棒、
まだ初期に私が仕切っていた時に割箸にテープを巻いて作りました。
1番の方だけ番号のテープ部分が緑色です。
それは、
いきなり1番だと心の準備が出来ていない方もいて緊張度MAXになってしまうので、
《 誰かに1番を譲ってもいい権利 》を作りました。
緑は、その目印でした。

回を重ねるそのうちに、
あるとき常連のGさんが、なぜか、4回連続でグリーンのテープを引き当てました。
男気溢れる、度胸有るGさんには、緊張回避の権利行使は無用です。
それで、いつしか、永世1番を担っていただくようになりました。


さて、
司会のJimmyさん、
この方、実はとても控えめで謙虚なお人柄です。(ブログの発言とはとても違う方なのです)
光舜堂の常連さんにも多い、あまり最前線に我先にと出ては行かないタイプです。
本当は司会などせずに、カウンターで店主とふたり静かに聴いていたいかも知れません。
ただ、本当にお人柄の良い方で、店主も私もとても信頼しているので、
ある時期、私がやる事多過ぎて『お楽しみ会』進行にまで気が回らなくなった時から、
お願いしてこの会の責任だけお手伝いいただくようになりました。
それには店主の、
「この会は、二胡弾きさんに『光舜堂がやってる会』と思われたくない。
二胡屋商売に関係無く、皆に心から会を楽しんでもらうには二胡屋の自分が前に出ない方がいいと思う。
ここはJimmyさんに頼みたいな」
という希望も有ったからでした。
たぶん、進行役は毎回かなりご苦労があると思います。
時々申し訳なさも覚えます。。。
ですが彼の司会は毎回初々しいぎこちなさがありますが、それも良い味出してます。



『二胡のお楽しみ会』― 前身『カラオケ的二胡オフ会』は、
一番最初は、Tomomiさんが108城に遊びに来た時に芽生え、始まりました。
都心暮らしで楽器を練習する環境に苦労していた彼女は、夜中でも騒音OKの工房で、
時間の許す限りいつまでも弾き続けていたものです。
そして、工房での二胡遊びの仲間が集まり始め、
皆で人前で弾くのも大事だよね、
カラオケでマイク奪いあいするみたいに自由に弾きたい人が弾く会、したいよね、
そんな話になり、mixiで参加者を募り、まだ光舜堂を開く前の、定休日の¥BARを会場に始めました。
二胡愛に溢れる二胡弾きさんが集っていますから、その上達ぶりは目覚ましく、
その頃からの親しい二胡の友人達は、今では相当なレベルになりました。
ですから、
今でも、時々、とっても上級レベルの二胡友さんがフラリと参加して下さるのです。
また、その上手な方々が、これまた上手な二胡友の方々を呼んで下さるので、
時々、とんでもない上級者の方々、時にはその先生が、参加して下さるのです。
ありがたい事です、本当に。
まさしく『お楽しみ会』の呼び名にふさわしく、
「何があるかお楽しみ♪」とばかりに、時にビッグゲストがサプライズで来て下さるのですから。



この会は、

上手な方だけが演奏するための会ではなく、
人前で弾きたい方が、二胡歴の長短構わず、自由に弾ける会です。

司会のぎこちなさを皆のフォロー(ツッコミ?)でコミュニケーションして、
初対面でも仲良くなる会です。

演奏だけに没頭するというより、ワイワイ交流する会です。

じゃないと、
初参加の方や初心者の方が来にくくなってしまうかもしれませんでしょ?


時々、
「いつか行きたいと思ってるんですが、今はあまり上手でないので」とか、
「すごく下手なので見てるだけでもいいですか?」
等のお問合わせがあります。
手作り感満載の今の状態でさえ、知らない方々には敷居が高いようなのです。
困りましたね、
この会、『せっかく二胡という楽器を始めた初心者の方々が、辞めない為の励ましの会』
でもあるのですよ?

二胡歴の長い方々が楽しんで弾いているのを聴いて、「いつかは私も!」と思ったり、
自分がまだ習っていないテクニックを出来ている人に聞いたり、
違う教室に通う人と友達になったり、
勇気が出てきたら頑張って弾いて、ちょっと達成感を味わったり、
初めて人と合わせて弾いてハモりに感動したり、、、

そんな、二胡弾きさん同士が交流することで、日々の二胡ライフの励みになったら。。。
そう考えているのです。


ですから、この会に集う常連上級者の方々はその事にも本当にご理解深く、
初参加の方々には温かいし、
とても親切に、ご自分の知識を惜しげもなく分けて下さいます。
みんな一生懸命弾いているのが解っているから、何を弾いても、音階だけでも、
時にグダグダに失敗しても、温かい声援があります。
ビギナーの方、ご安心下さい、
店主の演奏も、皆様の愛溢れる声援で今日ここまでに成長しました!


演奏会とは違いますので、演奏中のみなさんのおしゃべりは、
ヒソヒソ声なら通常許容範囲内です。
あまりにもシーンとしていて皆の視線が集中すると、強い緊張感に襲われる方もいるからです。
もちろん、会話が弾んできて、ちょっと声が大きくなってきたかな、と判断した場合、
shhhhhh!っと私がゼスチャーさせていただきます。
でも、私に叱られるのは店主がダントツ№1です。店主の声、元々デカいし透るのです。
あとは、、、個人個人のモラルですよね。

ただ、始めのうちおしゃべりに興じていても、
なぜか、惹き込まれちゃう演奏ってありますよね。。。演奏技術とは関係なく。
そんな時は店内がシーンと静まり、皆さん聴き惚れてます。
それも素敵な瞬間です。


そんな風に、緩めに楽しんでいただける会がいいなぁ、と。




今月来て下さった方々、どうぞまた来月も、ご都合付いたらいらしてくださいね。
そして、まだオソレテル方々、
取って喰いませんよ~!(笑)どうか、勇気を持って遊びに来ていただけると嬉しいです。


ほぉ 記
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2 Comments

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よくわかりました。 (hiko)
2012-05-31 12:54:35
光舜堂の二胡お楽しみ会は、いつも初心に帰れる場所であり、これまで勉強してきたことをさらってみたり、新しいことに挑戦してみたり、しくじっても笑ってすませることのできる有り難い場所です。年をとっても勉強に励むことができるのは、やはり月に一度の貴重な発表場所があるからです。これからも参加できましたときには、よろしくお願いします。
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えっと、、、 (じみ)
2012-05-31 21:38:55
とても謙虚で小心者なソレガシです。

人前は極度に緊張するので、心を奮い立たせるために虚勢を張りながら毎回やっております。
時には悪ふざけが過ぎることもあります。
しかしそういったのも含めて参加した戴いている方々のサポートを戴いておりますので、常に感謝しております。

なので、演奏スタイルも自由。何を演奏しても自由。チームを組んでも良し、一人でも良し。

ここは教室ではありませんから、上手い下手は関係ありませんし、それを評価する場でもございません。

自分のできる範囲でOKです。
そういう緩さが大事かなと思っております。

常連さんも初めての方もフレンドリーにお話しできる場なのです。

二胡が好き!といったお気持ちひとつでその場にいるみんなが仲間っていう雰囲気にしたいと思っています。
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