二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
書籍を上梓して一息ついた店主は最近やたらと考え込んでおりまして、
何かと思いましたら、何やら春からの新しい企画をいろいろ考えていたようで、
それも、楽器の事も、弓の事も、講座の事もあるという。
あのぅ、無能なワタクシがサポートに追いつける速度にしといてくださいね?
というか、店主のスピード、既に(常に)ワタクシ置いてかれてます。。。
まだまだ寒いですが、立春を過ぎた店主は新年度モード全開。
店主の視線は既に春より先にあるようで、
手の怪我もかなり痛みが減って来たので、精力的に楽器作りに励んでおります。
ところで数日前、108城の城外に何やら凄い大きさの機材車が、
しかも数台ズラリと数日間に渡って並びました。
ウチは本業がら大物の製作物も多く、納品時などは専門業者が来るので
オソロシク巨大なトラックは比較的見慣れているのですが、
この車たちは何かと思ったら、きわめて近所で、てか隣で、映画の撮影!
夕暮れからは、光舜堂の窓のすぐ外には投光器。
こちらはブラインドを閉めたままでしたが、それでも、うぉ、明るい!!
そして、かなり大勢のスタッフの居る気配。
ワリと業界に詳しい店主曰く、
「あれは、そうとう製作費がかかってる映画だよ」とのことですが、
お隣のご主人の話では東宝だか東映だか、とにかく邦画らしい。
108城はワタクシ以外にはミーハーな人が誰もおらず、
そのワタクシも店主のスピードに遅れまじと必死で弓毛をブレンドしてましたので、
誰が主演の何の映画かも、誰がロケに来ていたのかも謎なままです。
いつか映画鑑賞中に偶然発見するのでしょうか。
さて、古い二胡ゲットをイチオシしている光舜堂には最近、
以前よりより多くの古い二胡が修理にやって来ています。
まぁ古いから当然あちこちメンテナンスが必要なのですが、
それでも品質の良さは、樹種の価格帯を選びませんね~。
紫檀であろうと花梨であろうと、古いのは木と造りがイイ!
最近の二胡とよく似たデザインの物さえも造りは格段に丁寧だったり、
かなり斬新なデザインでありながら雑な感じが微笑ましかったり。
どれもこれも”経年”という、新品がどうにも敵わない”総仕上げ”が
施されていますから、雰囲気は抜群ですね♪
それこそ映画(ウォン・カーワァイあたりの)に出て来そうな、
なんとも味のある佇まいの二胡達です。
そんな古い二胡達がカッコ良かったり可愛いのは、
ひとつには、多くの材が、抜群に質が良かったりすることもあります。
そうなると、金属軸もカッコ良く見えてくるから不思議。
なんでしょう、金属の、砲金や真鍮が重厚感に一役買っているのかな???
握りの木の部分も、凝った物もシンプルな物も”総仕上げ”マジックだし、
お土産二胡に多い白っぽい木の取っ手の部分の刻みでさえも、
古い二胡の彫込みは丁寧だったりします。
日頃は木軸の二胡押しの店主ではありますが、
こうして雰囲気良い古い金属軸の二胡を見ていると、
「壊れやすいのだけが残念だよね。。。」
とまで考え方が改まってしまうのだから、中古二胡ってば最強説(笑)
糸軸の機械式に関しては、マイナーな物は以前から様々有ったようですが、
最近でもヴァイオリン式やギター式の機械式の物が研究されて
新商品がいろいろ出て来ています。
が、しかしそれらは握り部分も全てが いかにせんプラスチック製で。。。
それに、プラスチック製の機械式は木や金属を使った物に比べて
比重が軽過ぎる為なのかなんなのか、響きがどうも違う気がします。
木とは重みが違うのだから当然と言えば当然ですが、
これらの商品はまだまだ今後も進化中の、まだ過程の時期なのかも知れません。
そんな点もあって、店主もワタクシも見た目の美しさを重要視しますから、
同じ機械式なら、個人的には古いタイプの金属軸の方が好みですねぇ。
ただし壊れなければ。
この日は金属軸DAY???
3日は、西野製以外の調整でいらした方全てが金属軸でした。
でも、弦の巻き方が正しければ、
弦の巻き方を間違えなければ、かなりの不必要な故障は防げます!
前々から、多くのボルト式金属軸の修理は、
弦を正しく巻いていなかった事が原因でした。
それで金属部品を完全に破壊してしまった症例も多いですが、
単純に、からんだ弦をほどいて新しい弦に替えることだけで解決する二胡も
とても多いのが現状です。
ボルト式の金属軸の二胡のユーザーさんは、
もう一度正しい巻き方をおさらいいたしましょう!
これが出来ていれば、かなりの数の自主的な破壊は防げます。
ボルトとか、ギアとか、なんのこっちゃ???、という方は、
店主の著書『二胡の救急箱』に載っております。。。(とちょっと宣伝)
そしてギア式の方も、弦の巻き方には注意してくださいね!
ギア式の金属軸は間違った巻き方をしてもこれ自体で壊す事はまずありませんが、
間違って巻きつけていれば調整が狂います。
それからギア式金属軸ユーザーさんには朗報がありまして、
これまで「ギア式は壊れたら直すすべが無い」と言っていた光舜堂ですが、
最近、なんとギア式の金属部品がネットで買えるらしいのです!
それを入手されれば、器用な方ならご自分でも直せるかもしれません。
しかし中国製アルアルで、二胡は、メーカーによってあちこちサイズが違います。
どの二胡にも合う共通規格部品ではない、ということは覚えていてくださいね!
ただし光舜堂ではどんな二胡にも合わせられます。
つい最近も、お客様が入手されたギア部品を規格違いの二胡に合わせました。
部品はネットで1本が1000円しないらしく、送料入れてもお安いですね!
光舜堂に送って修理したとしても、それで愛用の二胡の見た目の良さも守れるなら、
それに同時に、棹の痩せたために起こっているグラつき等も直せますし、
交換しない手は無いのではないでしょうか♪♪♪
(このボルト式とギア式の壊れ方のそれぞれの解説については、
店主が近日中に詳しい記事を書きますね)
ということで、この日ご来店の金属軸達は全て、
弦の巻き方を直すだけで大きな不具合は無く、入院は不要でした。
壊れやすい、と言っても、壊さなくてもいい壊れ方の原因の多くは、
使い手側の間違った知識みたいですね。
しかしこの日ご来店の二胡達の間違った弦の巻き方をしたのは、
普段金属軸は使っていない先生がやってくれたのだそうで。。。
せんせー。。。
いや、覚えればそんなに難しいことじゃありませんから、この際これを機会に、
先生を頼らずご自分で出来るようになっておくのが良さそうです。
『二胡の救急箱』をお持ちの方は、54Pをおさらいくださいね!
(※ 初版本をお持ちの皆様、図1の「1㎝」はミスプリでございます。
詳細はコチラ )
今週もご来店の皆様ありがとうございました!
書籍を上梓して一息ついた店主は最近やたらと考え込んでおりまして、
何かと思いましたら、何やら春からの新しい企画をいろいろ考えていたようで、
それも、楽器の事も、弓の事も、講座の事もあるという。
あのぅ、無能なワタクシがサポートに追いつける速度にしといてくださいね?
というか、店主のスピード、既に(常に)ワタクシ置いてかれてます。。。
まだまだ寒いですが、立春を過ぎた店主は新年度モード全開。
店主の視線は既に春より先にあるようで、
手の怪我もかなり痛みが減って来たので、精力的に楽器作りに励んでおります。
ところで数日前、108城の城外に何やら凄い大きさの機材車が、
しかも数台ズラリと数日間に渡って並びました。
ウチは本業がら大物の製作物も多く、納品時などは専門業者が来るので
オソロシク巨大なトラックは比較的見慣れているのですが、
この車たちは何かと思ったら、きわめて近所で、てか隣で、映画の撮影!
夕暮れからは、光舜堂の窓のすぐ外には投光器。
こちらはブラインドを閉めたままでしたが、それでも、うぉ、明るい!!
そして、かなり大勢のスタッフの居る気配。
ワリと業界に詳しい店主曰く、
「あれは、そうとう製作費がかかってる映画だよ」とのことですが、
お隣のご主人の話では東宝だか東映だか、とにかく邦画らしい。
108城はワタクシ以外にはミーハーな人が誰もおらず、
そのワタクシも店主のスピードに遅れまじと必死で弓毛をブレンドしてましたので、
誰が主演の何の映画かも、誰がロケに来ていたのかも謎なままです。
いつか映画鑑賞中に偶然発見するのでしょうか。
さて、古い二胡ゲットをイチオシしている光舜堂には最近、
以前よりより多くの古い二胡が修理にやって来ています。
まぁ古いから当然あちこちメンテナンスが必要なのですが、
それでも品質の良さは、樹種の価格帯を選びませんね~。
紫檀であろうと花梨であろうと、古いのは木と造りがイイ!
最近の二胡とよく似たデザインの物さえも造りは格段に丁寧だったり、
かなり斬新なデザインでありながら雑な感じが微笑ましかったり。
どれもこれも”経年”という、新品がどうにも敵わない”総仕上げ”が
施されていますから、雰囲気は抜群ですね♪
それこそ映画(ウォン・カーワァイあたりの)に出て来そうな、
なんとも味のある佇まいの二胡達です。
そんな古い二胡達がカッコ良かったり可愛いのは、
ひとつには、多くの材が、抜群に質が良かったりすることもあります。
そうなると、金属軸もカッコ良く見えてくるから不思議。
なんでしょう、金属の、砲金や真鍮が重厚感に一役買っているのかな???
握りの木の部分も、凝った物もシンプルな物も”総仕上げ”マジックだし、
お土産二胡に多い白っぽい木の取っ手の部分の刻みでさえも、
古い二胡の彫込みは丁寧だったりします。
日頃は木軸の二胡押しの店主ではありますが、
こうして雰囲気良い古い金属軸の二胡を見ていると、
「壊れやすいのだけが残念だよね。。。」
とまで考え方が改まってしまうのだから、中古二胡ってば最強説(笑)
糸軸の機械式に関しては、マイナーな物は以前から様々有ったようですが、
最近でもヴァイオリン式やギター式の機械式の物が研究されて
新商品がいろいろ出て来ています。
が、しかしそれらは握り部分も全てが いかにせんプラスチック製で。。。
それに、プラスチック製の機械式は木や金属を使った物に比べて
比重が軽過ぎる為なのかなんなのか、響きがどうも違う気がします。
木とは重みが違うのだから当然と言えば当然ですが、
これらの商品はまだまだ今後も進化中の、まだ過程の時期なのかも知れません。
そんな点もあって、店主もワタクシも見た目の美しさを重要視しますから、
同じ機械式なら、個人的には古いタイプの金属軸の方が好みですねぇ。
ただし壊れなければ。
この日は金属軸DAY???
3日は、西野製以外の調整でいらした方全てが金属軸でした。
でも、弦の巻き方が正しければ、
弦の巻き方を間違えなければ、かなりの不必要な故障は防げます!
前々から、多くのボルト式金属軸の修理は、
弦を正しく巻いていなかった事が原因でした。
それで金属部品を完全に破壊してしまった症例も多いですが、
単純に、からんだ弦をほどいて新しい弦に替えることだけで解決する二胡も
とても多いのが現状です。
ボルト式の金属軸の二胡のユーザーさんは、
もう一度正しい巻き方をおさらいいたしましょう!
これが出来ていれば、かなりの数の自主的な破壊は防げます。
ボルトとか、ギアとか、なんのこっちゃ???、という方は、
店主の著書『二胡の救急箱』に載っております。。。(とちょっと宣伝)
そしてギア式の方も、弦の巻き方には注意してくださいね!
ギア式の金属軸は間違った巻き方をしてもこれ自体で壊す事はまずありませんが、
間違って巻きつけていれば調整が狂います。
それからギア式金属軸ユーザーさんには朗報がありまして、
これまで「ギア式は壊れたら直すすべが無い」と言っていた光舜堂ですが、
最近、なんとギア式の金属部品がネットで買えるらしいのです!
それを入手されれば、器用な方ならご自分でも直せるかもしれません。
しかし中国製アルアルで、二胡は、メーカーによってあちこちサイズが違います。
どの二胡にも合う共通規格部品ではない、ということは覚えていてくださいね!
ただし光舜堂ではどんな二胡にも合わせられます。
つい最近も、お客様が入手されたギア部品を規格違いの二胡に合わせました。
部品はネットで1本が1000円しないらしく、送料入れてもお安いですね!
光舜堂に送って修理したとしても、それで愛用の二胡の見た目の良さも守れるなら、
それに同時に、棹の痩せたために起こっているグラつき等も直せますし、
交換しない手は無いのではないでしょうか♪♪♪
(このボルト式とギア式の壊れ方のそれぞれの解説については、
店主が近日中に詳しい記事を書きますね)
ということで、この日ご来店の金属軸達は全て、
弦の巻き方を直すだけで大きな不具合は無く、入院は不要でした。
壊れやすい、と言っても、壊さなくてもいい壊れ方の原因の多くは、
使い手側の間違った知識みたいですね。
しかしこの日ご来店の二胡達の間違った弦の巻き方をしたのは、
普段金属軸は使っていない先生がやってくれたのだそうで。。。
せんせー。。。
いや、覚えればそんなに難しいことじゃありませんから、この際これを機会に、
先生を頼らずご自分で出来るようになっておくのが良さそうです。
『二胡の救急箱』をお持ちの方は、54Pをおさらいくださいね!
(※ 初版本をお持ちの皆様、図1の「1㎝」はミスプリでございます。
詳細はコチラ )
今週もご来店の皆様ありがとうございました!