けろろの「浜あるき・野良あるき」

漁あるところ、農あるところへ、風土のにおいに誘われて、いそいそ出かけています

エコってなんなんだ?エコプロダクツ展2012

2012-12-16 13:14:06 | 日記


国際展示場でやっていた、エコプロダクツ展に行ってきました。
昨年は行けなかったから久しぶり。

企業のエコな工夫、CSR(社会貢献)のアピールが、
広い会場全体にあふれかえって、“うわ~ん”と反響しているようで、
苦しくなりました。

NPO、NGOのコーナーは知った顔ぶれ。懐かしい再会もあり。
しかし、コンパニオンのおねえさんもいる、派手な大企業のブースに比べると、
どこも台所はきびしそう…。
バリバリの環境コンサルタント会社なんかにいわせると、
「市民活動のひとたちは、ぬるい。もっと働け!頭を使え!」ということなんですが。

今年は、農漁業関係の出展がほとんどなかったのも、寂しかったです。

**写真は、まつぼっくりの自動販売機




お台場で今年も海苔づくり!

2012-12-16 13:03:24 | 浜あるき
  

あの東京のお台場の海で、地元の港陽小学校の5年生が海苔を育てています。
今年で何と8年目。「知る人ぞ知る」お台場の冬の風物詩です。

今年1回目の作業は、支柱立て。
1週間後に海苔の種がついた網を張り、1か月半ほどで収穫です。

はじまりは、小学校の校長先生からの相談。
海の環境NPOが立ち上げを全面的にお手伝いし、
千葉県木更津の海苔漁師さんや、お台場を稼ぎ場にしている屋形船が協力。

この活動がすごいのは、運営の主体をNPOからPTAや自治体に少しずつ
バトンタッチできていること。
今年は、5年生の担任の先生やお父さんたちが、ドライスーツを着て海中作業をしています。
全体の進行は地域コミュニティーのみなさん。

本物の地域の活動になりつつあります。



小さな集落の大きな力

2012-12-10 11:53:13 | 野良あるき
山口県田布施町に、小行司という50戸ほどの小さな集落があります。
農家のお母さんたち(平均年齢70歳!)が、とっても元気で温かい食堂を開いています。
お隣には加工所もあって、近隣の町の直売所で販売もしています。

こーんなおいしいうどんが300円。定食は手作りお惣菜が盛りだくさんで500円!!



  

最近、集落のひとたちがつながりを深め、もっと力を合わせて、
外に出た息子たちが定年になったら「帰ってきたい」と思うようにと、
農地や地域の文化を守っていこう!という活動に力を入れているそうです。

その象徴が神社。村社は多賀神社だそうです。
見てください、この、きれいに掃き清められた境内を!!

  

この神社は「命の神様」だそうで、外に出た者が命ながらえて無事に戻るよう、
箸に紙のお札を巻いて、境内の森に立てる風習があるそうです。
戦時中は、出征兵士の無事を祈る箸が林立したとか…。
現代でもこのとおり。昔のも残っているのでしょうが、新しそうなものもあります。



 

山口の柳井、白壁の町並み

2012-12-09 22:09:55 | 街あるき
  

港の条件とは「潮待ち風待ち」。
海の道の避難場所が、そもそも港。
柳井はその上農地も広くて、菜の花畑や水田を60町ももつお大尽がいたそうです。
菜種油の製造販売元のお屋敷が、資料館になっていて見学できます。

これがまあ、すごいスケールでした。
こういう町屋資料館は大好きで、あちこちで見てるけれど、奥行きの深さがものすごい。
どこまで行っても裏口に出ない・・・。
菜種工場、蔵、母屋、茶室、殿様用の別邸、寺子屋の先生の下宿、貸し長屋、
味噌蔵、鍛冶屋、中間(武家格なのでおつきの家来)屋敷などなど、雑多な施設がぎっしりと納まっています。
ここまでくると、ちょっとした町です。

鍛冶屋の道具。よくぞ残されていました。
右のしずく型の桃桶は、ひとつほしいと常々思います。資料館でしか見たことないですが。

  

玄関の上、軒に珍しい魔除け。西日本仕様?
タラノキですね、きっとこれは。ヒイラギと同じようにトゲの効果??













やっと行けた~!宮本常一記念館

2012-12-09 21:05:33 | 浜あるき
宮本常一のふるさとは、柳井の目の前、周防大島。
今は橋がかかっているので、気軽に車で行けます。

しかし!! 柳井には3回も行っているのに、宮本常一記念館にいつもたどり着けない。
1回目は、臨時休業だった~(涙)
2回目は、仕事の都合で時間がなく、島には渡ったのに途中で引き返し。
そして、とうとう今回。やっとたどり着けました~(感涙)

文献や写真資料が多いので、図書館のようにじっくり腰を落ち着けて見るべし。
時間が足りなかったなあ~

  

面白かった展示。
瀬戸内海の家室島というタイの一本釣りで栄えた島のこと。
これは手作りの釣り針。
瀬戸内海の海の文化は深いです。