けろろの「浜あるき・野良あるき」

漁あるところ、農あるところへ、風土のにおいに誘われて、いそいそ出かけています

大漁唄込(だいりょううたいこみ)

2012-03-21 22:01:05 | 浜あるき
唐桑の復興祭りで、鮪立(しびたち)と浜の2つの集落の大漁唄込保存会による唄の披露がありました。
唄声はもちろん、そろいの衣装と小道具も見事です!!

大漁唄込は、カツオ一本釣り漁から生まれた漁撈文化のひとつ。
ちょっとずつ歌詞と節が違うものが、三陸沿岸の各浜で唄われてきました。
江戸時代から大正初期まで、櫓漕ぎと帆が動力だったカツオ一本釣り船の、櫓漕ぎ唄でもあったそうです。
大正時代以降、カツオ漁船の動力化と大型化とで、大漁唄込は消えつつあったのを、
三陸沿岸のいくつかの浜では、保存会が作られ伝え残されています。

  

唐桑島先端にあるビジターセンターで、櫓漕ぎ時代のカツオ漁船の模型を発見!!
こんな船で出たんですね~。
三陸沿岸に数ある漁業の中でもカツオ一本釣りは、東北の山の頂が水平線に沈む、もっとも沖まで出た漁業です。
だからこそ、技術だけではなく、唄や縁起かつぎなどの漁撈文化も豊かなのだといわれています。

あー、カツオが食べたくなってきた…。

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