八兵衛のセカンドライフ

46歳で脳幹(橋)出血、現在72歳の車イス男性。ブログはFact is factで(事実だものしょーがねぇべ)

奇跡の電話

2012年03月15日 07時03分47秒 | 日常
1年前の3月14日は、サバイバル4日目の月曜日だった。
電気もケータイも不通のさなか、不思議だけど微かなチリチリ音が、リビングの電話器のほうから聴こえてきた。
停電の間は暖をとれなかったので、私はベッドのある奥の和室を拠点に生活していた。

??? 
地震で大規模停電しているし、通信回線だって不通だろうし、着信?
そんなバカな、ということで放っておいた。
もともと留守電には出ないようにしていたし、でもこの非常時にイタヅラ電話も変とは思ったのだけどね。

夕方6時頃に娘が病院から帰ってきたので、
聞いたこともないチリチリ音が、日中も何回か微かに聴こえた旨の話をしていたその時、
また例のチリチリ音が微かに聴こえた。
私の頭に稲妻のひらめきが走り、『ひょっとしたら、ゼリーちゃんかも知れないな』と娘に話してみた。

娘も半信半疑で、電話器のあるリビングに行って受話器をあげた。
『えっ?ゼリーさん?』と、娘が驚いた声をあげた。

あれから1年。
さきほどゼリーちゃんのブログを読んでいたら、1年前の出来事がつい昨日のことのように思われてきた。

 ps:空の上で、バビも、お銀も、きっと↓のように言っていると思うよ。

    わてにどないせぇっちゅねん! ってなったら、
    聖母マリアはんが来てくれてな、
    ええこと、言うてくれまんねん、「それで、ええやないか」
    ドツボで、目の前まっ暗闇のわての、まん前に立たはってな、
    ええこと、言うてくれまんねん、「それで、ええやないか」

    「ええやないか、かめへん、かめへん」、「ええやないか、かめへんかめへん」
    ほんま、ええこと囁いてくれまんねん。「それで、ええやないか」

     (原詩)

    When I find myself in times of trouble 
    Mother Mary comes to me 
    Speaking words of wisdom Let it be
    And in my hour of darkness 
    She is standing right in front of me 
    Speaking words of wisdom Let it be

    Let it be Let it be Let it be Let it be
    Whisper words of wisdom Let it be
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6 コメント

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軌跡の電話 (たんぽぽ)
2012-03-15 07:13:49
ライフラインがストップの生活の中での
のベルの音。

どんなに心に響いたことでしょう。
元気が出たことでしょう。
嬉しく思われたことでしょう。
ぜりーさんの電話がよく通じたな~と驚きです。

あれから1年過ぎました。
早いです。
返信する
八兵衛 (★たんぽぽさま)
2012-03-15 11:07:03
あの日あの時に、娘が傍にいてくれたこと。
あの地震でも潰れずに、家が耐えてくれたこと。
ゼリーちゃんが電話を、何度もかけ続けてくれたこと。
当時もそう思いましたが、一年過ぎた今でも、お銀のご加護のお陰と思えてなりません。
と同時にゼリーちゃんに大いに感謝、感謝です。
その後ゼリーちゃんから緊急食糧を送って頂いたことも、一生涯忘れられない御恩です。

脳幹出血で九死に一生を得たものの、その後お銀に先立たれ、そして去年の311東日本大震災。
特にこの1年は、いろいろな事が目まぐるしく起きた感じがしています。
たんぽぽさんもお気づきでしょうけど、半年くらい前から私のブログも試行錯誤をしていて、
コメント投稿を開けた前あたりから、リハビリ&自己観察日記に収斂してきたのかな、
まだ変化の途中なのかも知れませんけど、311は今までの生き方とはと違う刺激を私に与えてくれた気がします。
返信する
Unknown (クローバー)
2012-03-15 11:15:45
私には想像もつかない現実の中での、電話の音。最初に「?」と思ったというのもわかる気がします。
本当に、奇跡、と思います。

>半年くらい前から私のブログも試行錯誤をしていて
わかります。
八兵衛さんですらそうなのだから、私の試行錯誤も当たり前なのでしょうね

返信する
八兵衛 (★クローバーさま)
2012-03-15 11:51:03
明け方にマヒが溶けて治ったように感じて自分でも驚愕したのは東北大学病院にいた時で、倒れて4ヶ月目あたりでした。
その後明け方の布団のことを感じる度に、『オレはいつか治るかも知れない』と何度も言うから、
数年後にはイソップのオオカミ少年のように思われてしまうのが嫌で、明け方の布団のことは口に出さなくなってしまった。
それを文章で解禁したのはさるさる日記で、私にブログを書くように勧めてくれたのは、実は6年前のゼリーちゃんでした。

ちょっと支離滅裂になってしまったけど、311を経験してせっかく生き延びてこられたのだから、
これからはオカルトっぽい話でも、まさかそんな大袈裟なと思うような話でも、Fact is fact 、
リハビリ&自己観察日記だものタブーなしに、遠慮なく書いて行きたいと思っています。
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Unknown (ふーみんの姉)
2012-03-15 23:34:34
そうでした。
私も「さるさる日記」の時からこっそりお邪魔していたので、震災後も勝手に心配していましたよ。
でも同時に、この方は運の強い人だから絶対大丈夫、とも思っていました。
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八兵衛 (★ふーみんの姉さま)
2012-03-16 05:30:36
さるさる時代からご愛読くださってましたか、どうもありがとうございます。

B型人間の朝令暮改になるかも知れませんけど、これからはブログを書いて行く気持ちとしては、
9割はリハビリ&自己観察などのメモ、1割はその他(思い出、政治・社会等)で、
日々からだで感じることに比重おいて、箇条書きにでも書いて行こうと思っています。
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