嵐の襲来を認める者は、
船と乗組員とを救いうる道はただ一つ、
すなわち船長が断固として、それもただ一人で舵を取ることだ、
ということをよく知っているのである。
(シュテファン・ツヴァイク『マゼラン』みすず書房)