「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

BRICS首脳会議でロシアが「代替SWIFT」提案<2024/10/21

2025-01-10 21:51:37 | ロシアと周辺国

産経新聞
https://www.sankei.com
2024.10.21
『ロシア、「代替SWIFT」提案へ BRICS、22日から拡大後初の首脳会議』
https://www.sankei.com/article/20241021-E5KM3XKPUJIQFDTHNTAZRJFEYI/
国際決済システム「SWIFT」の利用をアメリカが政治的に制限する(政治的に利用する)ために締め出されたロシアが、かねてから構想されていた代替システムを提案するようです。
「SWIFT」は別の意味ではドル支配の構図があります。
ドルの利用を制限したため、逆にドル以外の通貨を貿易決済で使う動きは、既に出ています。
もっと便利にしようというのが「BRICS共通通貨」構想です。
参加国も増えたので具体的なシステム構築を話し合っていこうと言うことです。

BRICSの参加国は・・・
従来
ブラジル、ロシア、中国、インド、南アフリカ
今年から参加
エジプト、UAE、サウジ、イラン、エチオピア
参加申請中
タイ、マレーシア
参加検討国には、ASEAN諸国が多いです。
30か国以上の国の代表が参加する予定だそうです。

もう西側対ロシアなどと言う枠は、とっくに超えていて貿易決済をドルに支配されたくない第三世界の国々が最終的に参加するのでは、ないか・と思われます。

本来、貿易決済の手段(=ドル)は世界の公共財と言えます。だから政治的には中立であり全部の国に公平であることが求められます。
アメリカが、これを政治の武器として度々使うので、このような世界的な動きが起きました。

外貨準備で見ると一層はっきりした傾向が見えます。
(IMF)
1991年以降、中央銀行の外貨準備におけるドル資産の割合は71%から59%に低下している。
2020年第4四半期

ドルは、今後ゆっくりと基軸通貨の地位を失うという見通しを持っている著名人は、結構います。

その動きの中の一つが「BRICS共通通貨」構想です。
それ以前の動きとして2国間でドルを使わない貿易決済が徐々に始まっています。

「SWIFT」を政治的武器として使ったアメリカは、かえって脱ドル化の流れを促進してしまいました。
ロシアだけでは、こうはなりません。
しかし、中国やインドなど第三世界の主要国が参加すれば大きな動きになります。

私個人は、イギリスのポンドが基軸通貨の地位を徐々に失ったのと同じことが起きると思います。
と言って、ポンドやドルのような支配的な通貨は生まれないと思います。
それに代わるのが「BRICS共通通貨」構想だと思います。
もちろん、これからシステムを創っていくのですから時間はかかるでしょう。
しかし第三世界の脱ドル化の流れは変わらないと思います。

日本政府もよく考えるべきでしょうね。
ASEAN諸国は、大体賛成のようです。
多分、近い将来構想に参加するでしょうね。
日本はアジアの仲間であることを忘れるべきではないと思います。

 

※関連記事目次
項目「ロシアと周辺国」の目次②
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