墨工房日記

墨職人の楽しみながらの、奮闘記

松煙焚きの写真

2007年08月09日 | Weblog
紀州では江戸時代、いやいやさらに昔から、松煙作りが行なわれてきました。
松が山に多い、山の民の現金収入確保、墨の産地の奈良に近いなどの理由からです。
しかし、昭和30年初めに一気に衰退してしまいます。
山中で、真っ黒になって松煙を作るよりも、景気の良い町に出て働き、現金を稼ぐ!!
それから、安価な石炭などを使って工業的に作る方法があみ出されたからです。
山奥の又山奥での作業です、まして、昭和20年代ですから、松煙作りの写真はまったく見つかりませんでした。
過去に松煙を作っていた人の話から、画家が絵にしたものはありましたが実物の映像はありませんでした。
偶然に、知人から3枚の写真を見せられ、ビックリ、驚き、これが映像か!!
3枚の写真は松煙作りの実像でした。
 1・松煙焚き・おじいさんが松を燃しています。

 2・山に松を集めに行き、背負い籠に入れ、途中一服

 3.作った松煙を俵に詰めて、担いで町まで運ぶ途中