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これは萬作(女性)から聞いた実話である。
彼女の知り合いに生け花の先生がいる。その先生はよく不思議な経験をするらしい。
ある深夜の事。シャワーを浴びた後、テレビを観ながら髪の毛を乾かしていた。
目の端にちらちらと何かが見える。その方向を見てみると、ベッドの上に置いていた
携帯電話のランプが点滅していた。マナーモードにした記憶はない。マナーモードに
したとしてもバイブ機能が働いていない。メールを受信したのか、電話がかかって
きたのかもわからない。点滅つづける携帯電話。彼女は気になって、携帯電話を開いた。
ほんの一瞬だったが、写ったもの。それはメール受信画面だった。普通はメールの
マークなり、受信BOXなりをクリックしなければ絶対に見れない画面である。上から
送信者の名前、タイトル、本文と続く。そこには、見ず知らずの人の女性の名前と
タイトルに「さよなら」と一言書かれていた。そして、本文には文章がなく、1枚の
写真が張られていた。その写真はうつろな目をした長い髪の女性の証明写真だった。
脳裏にその映像が焼き付いた瞬間に、携帯電話が待受画面に戻った。わずか1秒の
出来事。彼女は受信履歴を調べたが、知らない女性からの受信履歴は一切なかった。
それから数日後、先生の周辺でこれに関連する不思議な現象は起こってはいない。
否、“まだ” 起こっていないというべきであろうか。
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