みんなのマンション

輪番制で、マンション管理組合の理事になった一素人(現在理事長)が、あれこれ考えた事、見た事、調べた事。その他諸々。

2度目の理事会に参加しました。(2)

2006年10月13日 | 理事会報告
エレベータの管理保守費の問題が話し合われました。

前期から引き続いた問題のようで、以前から理事長さんが管理会社に依頼していたものがあり、それが今回管理会社から提出されました。

内容は、エレベータ保守会社からの報告書で、自社の「フルメンテナンス契約」(ほぼ全ての部品交換・修理・調整等を含む契約)と「POG契約」(点検・調整・消耗品の交換しか含まず、修理費用・修理部品代は別途請求になる契約)の比較について書かれているものでした(現在ウチのマンションはフルメンテナンス契約)。

要約すると、一般的なランニングコストを比較すると、当初はPOGの方が安くすむが、10年ちょっと経過した辺りから逆転する。
20年間でかかるトータルの費用(予測)は、エレベータ1台あたりで、POGの方が380万円高くなる。
結論は、フルメンテナンス契約をおすすめする、というものでした。

管理会社の担当者に、どちらをすすめるかと役員の一人が質問すると、やはりフルメンテナンス契約をすすめるという答えでした。
修理費・部品代がけっこう高く、長い目で見ると得だという事です。

では、他の業者に変更するというのは、どうだろうか? 見積もりは取れるのか?
これについては、管理会社の担当者は、「大手はたぶんやってくれないだろう。独立系の業者なら考えられなくもない」との事でした。

他に担当者からは
「緊急時の対応、何かあったときの動きの速さ、部品の発注も独立系の方が費用・時間がかかる、そういった所も含めて比較した方が良い」
「考え方としては、要は保険と同じで、安心感・信頼度を取るか、コストを取るかの違い」
「費用の妥当性というよりも、契約の差の比較で考えて欲しい」
という発言もありました。

ちなみに独立系の会社でやっているマンションは多いのかという質問に対しては、
「現在扱っているマンションのほとんどは、メーカー系の会社で管理している。割合的にメーカー系以外の所は少ない」
との事でした。

彼の言葉の端々からは、どうも現状維持にして欲しいという思いが、私には感じられました。
ただ「最終的に決めるのは皆さんで、こちらがどうしろとは言えません」「他社からの見積もりを取ることも、もちろん可能です」とも、言ってはいましたが。

「しかし、相場がわからないから、この費用が高いのか何なのか、さっぱりわかりませんねぇ」と、役員の一人。
たしかにその通りで、保守会社からの報告書に載っている金額は、ただ合計額があっさり書かれているだけで、内訳も何も一切無いものだったので、私は「ちょっと不親切すぎる」という感想を持ち、その旨の意見も言いました。

「他の業者に相見積もりを取ってみてはどうでしょうか? その上で、今の業者に値下げ交渉をしてみては?」と、別の役員。
とりあえず、全員これに同意。
・・・というわけで、他の業者さんに見積もりを取ってもらうよう、管理会社さんにお願いしたのでした。