みんなのマンション

輪番制で、マンション管理組合の理事になった一素人(現在理事長)が、あれこれ考えた事、見た事、調べた事。その他諸々。

運動の秋・・・

2006年09月30日 | その他
今日は、甥っ子と姪っ子の、幼稚園の運動会に行って来ました。
とても過ごしやすくて、良い天気に恵まれました。



ダンスや体操など、この年頃の子にしてはかなり高度な技を披露するのに、驚かされました。
今はみんな、このくらいは普通なのかな?
音楽にしても、かなりリズミカルなものを使っていて、僕らの小さい頃とはかなり違っているなぁ、と感じました。

親(=義姉)に頼まれて(親は係で忙しい)デジカメ撮影をやってみたのですが、子供はうまく撮るのが難しい。
我が家はデジカメを持っていないので、そもそも機械に慣れていないというのもあったけど、なにしろ奴らは不規則に動き回るし、表情は意外に仏頂面ばっかりだったりするので、全然うまく撮れませんでした。
(ちなみに、上の写真は、私の携帯画像です。)

運動会はお昼までで、午後は、帰ってきた姪っ子・甥っ子と、ひとしきり遊びました。
しかし、奴らの体力っていうのは、どうなってるのかね?(笑)
とても、運動会終わった後とは思えない。
何か、私が運動会やってきたという感じでした。

ご覧頂き、ありがとうございます。

2006年09月29日 | ごあいさつ
8月1日にブログを始めて、丸2ヶ月になろうとしています。
おかげさまで、地味に細々と続いております。
ここ4週間のアクセス状況は、1日平均で、閲覧数31pv、アクセスIP数11ipとなっています。

いちおう毎日更新を目標にしているのですが、ちょくちょく見てくださっている方は、お気づきかもしれませんが、ここんところ、ちょっと更新が止まって、1週間分まとめてアップとか、そういう状況に陥りつつありまして(笑)。
几帳面に毎日とか考えない方がいいのはわかっているんですが、妙なところでA型の血が騒いでしまっております・・・(笑)。

そんなわけで、今後ともよろしくお願い致します。
何かおかしな所とか、間違ってる所がありましたら、遠慮無く突っ込みのコメントを入れてやってください。

情報の公開・共有

2006年09月28日 | 広報・イベント・コミュニケーション
前項の『理事のきほん』の中で紹介されている、マンション管理組合の実例については、ここで詳細に紹介することは避けますが、一読して、やはり「情報の公開」という事がすべての基本なんだな、という感想を持ちました。

理事会がその時に取り組んでいる事の理由、経緯、成果等が住民に伝えられる事により、その後の住民の合意形成を導く事へとつながっていく。

また、住民が持つ不満をオープンにして、全体で共有化する事が、問題とその解決策を住民全員が考える雰囲気作りになる。

こうした管理組合の実際の奮闘ぶりが、興味深く紹介されていて、一読するだけでもかなり参考になる事が多いと感じました。

そういえば、私のマンションの前回の総会でも、次のような要望が出ていました。
理事会で広く住民の意見を集める事を検討して欲しい
理事会で意見を集めるだけではなく、住民が、他の人たちがどのような意見を持っているのかを聞く機会が欲しい

こうした意見が出て来る事は、とても喜ばしい事です。
マンションの管理に関心のある人たちを、無関心にさせないためにも、理事会はやれる事をやった方が良いと思います。

理事のきほん

2006年09月27日 | 理事会運営


マンションNPOという団体では、「理事のきほん」という小冊子を発行していて、ホームページから注文ができます。

マンション管理や理事の役割等についてはさまざまな書籍が出ていますが、これは、初めて理事になる人向けに、理事会がやるべき事という視点から、重要な所をギュギュッと凝縮して、48ページの小冊子にしたものです(1冊税込300円)。

これだと短時間で読み切れますので、まずは重要事項や基本的な所を把握しておきたいとか、時間のあまり無い人とか、理事全員に配布して読んでもらうとか、そういった場合に便利かもしれません。

後半の「事例に学ぼう」では、築2年のマンションと、築36年のマンションでの実例2例が紹介されていて、管理組合活動を考える上で、とても参考になると思います。

(基本的という事では『マンション管理組合の理事になったとき最初に読む本』もオススメ。→参考ブログ

きのこ

2006年09月26日 | その他
知人から、きのこが送られて来ました。



「さまつだけ」というのだそうです。
根元を切り落とし、塩水でよく洗い、手で割いて、焼いて食べると良い(包丁で切ると香りが逃げるので良くない)・・・という事です。

何故3ヶ月も・・・

2006年09月25日 | 広報・イベント・コミュニケーション
今日、郵便受けに、「総会の議事録」と「理事会の議事録」、それに「今期役員就任報告」が入っていました。
入っていたのはいいのですが、総会と役員決定は約3ヶ月前、理事会も約2ヶ月前の出来事です。
ちょっと時間かかり過ぎではないか?・・・と思ってしまいます。

実は、これは今回だけの事ではなく、ずいぶん前から、こんなペースで、議事録がある日ポッと入れられているのです。
何ヶ月かに1度、何回か分の議事録がまとめて入れられている、という感じなのです。

議事録は管理会社が作成していたようなのですが、受け取る方としては、何だか間の抜けた感じになってしまいます。
無いよりはまし、とも言えるかもしれませんが、ほぼリアルタイムで情報が伝わるのと、忘れた頃にようやく伝わるのとでは、受け取る方の印象はかなりの落差があるような気がします。
忘れた頃にようやく伝わる程度だと、何というか「特にご意見も無いとは思いますが、いちおうご連絡致しますので、目を通しといてくださいね」などと一方的に言われているような感じがしてしまいます。
早い話、ないがしろにされているという感じ。

特に、総会の議事録などは、出席したかったけど都合でどうしても出られなかったという人には、早く結果が知りたい所でしょうから、早めに動くことが求められると思います。

また、例えば、理事会の議論について、役員以外の住民が何か意見を言いたいと思ったとしても、何ヶ月も前の話だと、今はまた違う方向に議論が移っているかもしれないとか、すでに解決済みの話かもしれないとか思うと、意見を言う気がなくなってしまうでしょう。

管理会社の担当者も、いくつも仕事を抱えてタイヘンなのかもしれませんが、こういう事は、ちょっとした事かもしれないけれど、いい加減にすませて欲しくないと感じます。
案外こういう事も、管理への無関心を呼ぶ一因になるんじゃないかと思います。

ただ、管理会社が議事録を作成することの是非は、また別の問題です。
理事会が作成した方が良い場合もあるかとは思いますが、契約書上その辺りがどうなっているかを確認する必要がありそうです。

ギョーザだギョーザだ

2006年09月23日 | その他
今日は、妻の母が家に来て、ギョーザを作ってくれました。



とっても、美味しかった。

どうも最近、外で食べる餃子は、受け付けなくなりつつあるのです(夫婦共々)。
胸焼けするとか、胃もたれするとか・・・。
お家でつくったギョーザは全然そんな事がありません。
調子に乗って、ご飯茶碗に三杯も食べてしまいました。
食事は腹八分目にしようって決めたのに。

初めて観た落語

2006年09月22日 | 落語
落語好きの知人に誘われて、初めて寄席というものに行ったのは、5年ほど前の事でした。
超満員の浅草の寄席で観たのは、古今亭志ん朝さんの落語でした。
そして、夏の風物詩と言われる、住吉踊り

その面白さにぐぐっと思わず引き込まれてしまったのですが、それから程なくして、志ん朝さんは亡くなられてしまったのです。
この間あんなに元気に踊ってたのに・・・。
ガンだったそうですが、病気なんて微塵も感じさせない、見事なものでした。
しかし、お元気なうちに、いっぱい観てみたかった・・・。

それからというもの、面白そうな落語やってるなー、と思うと、妻と観に行ったりしています。
それほどたくさん観てるわけではないけれど、それでも落語の面白さや奥深さを、観るたびに感じています。

防災対策(2)

2006年09月21日 | 防災
昨日に引き続き、国交省の「マンション管理標準指針」(平成17年12月)の中の、「防災対策」(「標準的な対応」と「望ましい対応」)についての「コメント」を、少し長いですが、以下にご紹介します。

◆火災や震災などの災害から住民の生命、身体、財産を守ることもマンション管理組合の重要な役割の一つです。そのため、標準管理規約でも「防災に関する業務」を管理組合の業務の一つとして明記しています。

◆防災に関する業務としては、まず、消防法に定められた事項を確実に実施することが第一歩となります。具体的には、防火管理者の選任と消防計画の作成、消火・通報・避難の訓練、消防用設備等の点検を実施することが必要です。

◆このうち、消防計画については、住民全員に周知することも不可欠です。また、避難等の訓練頻度については、法令上の定めはありませんが、年1回を目安に定期的に行うことが必要と考えられます。(なお、飲食店等が入っている複合用途防火対象のマンションの場合には、年2回以上の実施が義務付けられています。標準管理規約の複合用途型の定義とは異なります。)

◆さらに、災害時の避難場所や災害発生時の避難等の対応の手順や実施体制を明らかにし、確実に周知することも生命・身体・財産を守るためには欠かせません。発災時の対応については、消防計画で明らかにされている場合もあると思われますが、そうでない場合は別途作成し配布する必要があります。

◆火災や震災等以外に、水害に関する事項等は、消防法に定められていません。別途対応が必要となります。

◆また、災害発生時に安全に避難できるよう、想定される被害状況や避難所の位置・経路等を記載したハザードマップを行政が作成・配布している場合があります。こうしたものも含めて行政等が提供している「防災・災害対策に関する情報」を積極的に入手し、住民に周知することも重要です。

◆なお、消防法上の義務づけの対象は、居住者数50人以上のマンションとなっていますが、これに達しない規模のマンションでも同様の対策を講じておくべきです。

◆従って、「(1)防火管理者の選任」、「(2)消防計画の作成及び周知」、「(3)消防用設備等の点検」、「(4)災害時の避難場所の周知」、「(5)災害対応マニュアル等の作成・配布」、「(6)ハザードマップ等防災・災害対策に関する情報の収集・周知」、「(7)年1回程度定期的な防災訓練の実施」の全てを満たしていることを「標準的な対応」としています。

◆以上は、防災対策として必要最小限のものですが、さらに次のような対策を講じることが望ましいと考えられます。

◆一つは、「災害時に必要となる道具・備品・非常食類の備蓄」をすることです。具体的に備蓄すべきものとしては、食料・水・テントなど避難生活に要するものや、住戸内に閉じこめられた人の救出に用いる工具類や安否確認のためのハンドマイク、医薬品など災害対応に要する道具等が想定されます。この備蓄を集会所やロッカー等に施錠して管理する場合には、災害時に解錠できる体制を確保することは言うまでもありません。

◆また、災害弱者については優先的に救助等にあたる必要がありますので、「高齢者等が入居する住戸を記した防災用名簿の作成」を行い、各地方公共団体と協議のうえ提出しておくことも有効です。このような名簿は、個人情報保護法や個人情報保護条例との関係に十分留意し、本人の同意を得る等により作成するとともに、目的外には使用してはならず、適切な管理が必要です。
 なお、防災用名簿とハザードマップ等を組み合わせて使用することも有効な対策の一つとして考えられます。

◆災害発生時のライフラインの停止等の場合に、「居住者の安否を確認できる体制の整備」も過去の災害の教訓を踏まえると必要となるでしょう。

◆さらに、災害発生時には被害状況や復旧見通しに関する情報が入手できず、不安な状況が続いたり、生活に支障が生じることもあります。このような場合には、情報が円滑に行き渡らなくなることが少なくありませんが、こうした事態を避けるためにはあらかじめ「災害発生時における被害状況・復旧見通しに関する情報の収集・提供体制の整備」が望ましいと言えます。
 なお、大規模な災害はもとより、中規模な震災でもエレベーターが停止し、その状況や復旧見通しがわからないため問題となった事例もあります。エレベーターがマンション生活に不可欠となる高層マンションなどでは特にこうした事態も想定した情報の収集・提供体制の整備の必要性が高いと考えられます。

◆これらの防災対策は、法定されたものを含み、重要で責任のある業務の場合も少なくないので、専任の防災担当理事を選任するなどの工夫も必要でしょう。

◆近隣自治会等の地域ぐるみで防災対策に取り組んでいる場合には、それに参加や連携することも有効な手段です。

防災対策(1)

2006年09月20日 | 防災
地震つながりで、今日は防災対策についてです。

「平成15年度マンション総合調査」の中に、「大規模災害への準備」に何をしているかについての調査結果が載っています(重複回答)。

●対応マニュアルを作成している 12.3%
●定期的に防災訓練を実施している 33.0%
●防災用品を準備している 18.7%
●非常食を備蓄している 4.4%
●建物の耐震診断を実施した 5.6%
●建物の耐震補強工事を実施した 2.1%
●その他 7.0%
●特に何もしていない 48.6%

何もしていないのがほぼ半数、防災訓練をしているのが約3分の1、防災用品を用意しているのが2割弱。・・・という事です。
防災対策というのは、緊急課題ではないという意識があるのか、どうしても後回しになりがちなのかもしれません。
そういう私にしても、やはり管理費・修繕積立金問題等の方が重要なんじゃないかという気分に、どうしても、なってしまっています。

それと、マンションの管理組合というものが、どこまで防災対策をすれば良いのかがよくわからないという事もあるかもしれません。
基本的に自分の身は自分で守るという意識が、どこかで働いているのかもしれません。

また、防災用品を準備するにしても、何をどれだけ準備すれば良いのか。
あるいは、準備できたにしても、いざ災害となった際に、それらを誰がどのように活用するのか、マニュアル作りをしなければなりませんし、そういう事を考えると、なかなかに面倒な作業だなぁと、つい思ってしまいます。

国交省の「マンション管理標準指針」(平成17年12月)の中に、「防災対策」の「標準的な対応」と「望ましい対応」が載っていますので、以下引用します。

【標準的な対応】
以下の防災対策を実施している。
(1)防災管理者の選任
(2)消防計画の作成及び周知
(3)消防用設備等の点検
(4)災害時の避難場所の周知
(5)災害対応マニュアル等の作成・配布
(6)ハザードマップ等防災・災害対策に関する情報の収集・周知
(7)年1回程度定期的な防災訓練の実施

【望ましい対応】
以下の防災対策を実施している。
(1)災害時に必要となる道具・備品・非常食類の備蓄
(2)高齢者等が入居する住戸を記した防災用名簿の作成
(3)災害発生時における居住者の安否確認体制の整備
(4)災害発生時における被害状況・復旧見通しに関する情報の収集・提供体制の整備

地震保険

2006年09月19日 | 保険
「平成15年度マンション総合調査」によると、「共用部分の保険の加入状況」については、次のような結果になっています(重複回答)。

●掛け捨て型火災保険 45.3%
●積み立て型火災保険 46.3%
●ガラス保険 17.9%
●機械保険 10.7%
●地震保険 15.4%
●施設所有者・管理者賠償責任保険 47.2%
●個人賠償責任保険 46.2%
●その他 7.6%
●特にかけていない 3.2%


地震保険というのは、皆さん、それほどは加入されていないのですね。
我がマンションでは、昨年からの継続審議になっているようです。
ちなみに、地震保険とは、単独では加入できず、火災保険と一緒に入らなければならないものです(火災保険が主契約です)。

地震保険の補償額は、火災保険(主契約)の50%が上限です。
継続審議になっている理由としては、そこの所がネックになっているようです。

マンション反対運動

2006年09月18日 | マンション・住宅・家
マンションの建設反対運動のノボリや看板を見たことのある方も多いかと思います。
私も、偶然通りかかったマンションや、購入を検討したマンションの建設現場付近で何度か見た事があります。
特に大規模マンション、高層マンションには、文句の激しい看板が目立つ気がします。

何故反対運動が起こるのかというのは、それぞれの現場によって理由や状況が違うと思いますが、日照が遮られるとか、景観が損なわれるとか、狭い道路に車が増えて危険度や渋滞が増すとか、自然破壊だとか、そういった理由で反対運動が起こっているケースが多い気がします。
あとは、その土地その土地で、固有の歴史や状況があるでしょうから、これは反対運動の妥当性というのもケースバイケースなのでしょう。

テレビの「噂の東京マガジン」などを見てると、その手の紛争問題がときどき出て来ます。
建設業者がろくに地域の理解を得る努力をする事もなく、営利追求に走っている事も少なくないようです。

一方、私の妻は以前に、高級住宅街の片隅の古い木造アパートに住んでいた事があるのですが、ある日、公団の団地建設の反対ビラが配布されてきて、そこには「この町に団地が似合うと思いますか?」と書かれていたそうです。
現場は、住宅地からバス通り一本挟んだ反対側で、しかも高層住宅ではないので、日照や景観の問題ではあり得ませんから、要するに、「せっかくお金持ちだけで住んでいるのに、わけのわからない人たちに来られて住まれたくない」という思いが強かったのでしょう。
防犯面の問題を心配したのかわかりませんが、そういう反対運動だと、ちょっと付いていけないものを感じてしまいます。

そんな中、こういうニュースはなかなかすばらしいと思いました。
茅ヶ崎市民の運動実り、高層マンションが低層結婚式場に計画変更(JANJAN・2006/09/01)
なにより、業者と周辺住民が、共にどういう結論が良いかを探り出して行こうとする、歩み寄りの姿勢が良いと思います。

一方で、こじれにこじれまくっている例もたくさんあるようですね。
例えばこれこれとか(検索してて、たまたま目にしたサイトなので、詳しい事情については全くわかりませんが)。

現在の私の居住するマンションは、幸いにして、大きな反対運動もなかったようですが、工事の騒音に対する苦情があったようで、その際には、売主の会社が、ご近所を一軒一軒、菓子折を持ってお詫びに回ったようです。
どこでもやってるような事なのかどうかはわかりませんが、そうした地道なご努力には頭が下がる思いがしますし、周辺の理解を得られるように配慮して頂けた事は、とてもありがたく思います。

不動産業界の全体的な状況についてはよく知りませんが、業者さんも、たしかに利益追求は会社である以上は大事な事ですが、先述のような良いニュースに名前が出て来るようだと、イメージアップになって良いのになぁ、と思ってしまいます。
また、この手の問題は今後も増えるでしょうから、行政も対策が必要だと感じます。
例えば→マンションなど建設 住民との協議に専門家派遣(2006年9月13日 読売新聞)

<参考サイト>都市デザインの話(「JIA都市デザイン部会」HP)

会議は苦手(・・・とは言ってられません)

2006年09月17日 | 理事会運営
初めて「理事会」という会議に出たとき、自分はつくづく会議という物には向いていないなぁ、という感想を持ちました。
まぁ、会議らしい会議というわけではなかったのですが(管理会社がずっと喋りまくってた)、ただ理事長が親切に話を振ってでもしてくれない限り、これは何も話せないまま置いて行かれる可能性があるなぁ、と思いました。
私は、日頃仕事上で会議を行うという事がほとんどないので、余計にそういう場には慣れていないのです。
どうやって話の中に入り込んで行くか。
積極的な姿勢で行かない限り、自分の言いたいことや聞きたいことを伝える事すらままならない。
かといって、独善的になってもいけない。
なかなか難しい事が多いものです。
また、逆に、自分がもし司会役だったら、特定の人の発言に偏らないような配慮が必要になるなぁ、と思いました。

「ゲド戦記」

2006年09月16日 | 映画
原作は読んだことは無いのですが、おそらくは壮大な長編の物語中の、ほんの一部分を映画化したのでしょう。
表面には出て来ない、裏話、隠されたエピソードがたくさんありそうな予感を覚える映画であります。

壮大な展開の物語をわずか約2時間の映画にする、この難事業に挑んだ新人監督は、あえて自分の描きたかった映像にとことんこだわり抜き、多少の展開のぎこちなさ、強引さは承知の上で、まるで宝の山から自分の欲する物だけをざっくりと掘り出すかのように、大胆に作品を構築して行きます。

新人監督の、この映画にかける、並々ならぬ意欲のようなものは、伝わって来ました。
テルーが草原で一人歌を歌っているシーンなどは、これがやりたかったんだ!・・・というような思いが、ひしひしと感じられました。
また、いくつかのシーンにも、とても緊張感あふれる所がありました。

登場人物からは哲学的とも言えるセリフが話され、荘重流麗な音楽と共に、スケールの大きなストーリーが展開して行きます。
冒頭部、海には突如龍が現れ、国中には疫病が蔓延し、主人公アレンはとにかく不安に苛まれたために(?)父を殺し、ハイタカ(ゲド)は「これは世界の均衡が崩れている」と言う。
いくつかのエピソードは、しかし、予定調和的にそれぞれが関連しあいながら解決に向かって進むのではなく、それぞれがよくわからないまま、いわば宙づり状態のまま進行し、細部のつながりは、あえてバッサリと切り捨てられます。

主人公アレンには、もう一人の自分である「影」というものがいるらしいという事はわかるが、そいつが何者かはわからない。
ただ、なぜかそいつは突如危機的状況の時に出現し、テルーの道案内をする。
これは一例ですが、つまりは観客はただストーリーに付いて行くしかない。
そのストーリー展開の根拠のようなものは不明なまま、映画は進行して行くのです。
何だかよく分からないが、結果オーライなんだな、という感じ。

クライマックスのシーンで、悪の魔法使い・クモが、どーんと倒れてしまいます。
そのとき、私はクモという登場人物のみならず、この作品そのものがガラガラと崩れる思いを感じずにはいられませんでした。
この映画のストーリーは、一人の悪を倒して終わりという、単純な図式で収まるものではなかった筈のものと思えます。
冒頭部のストーリーからして、重層的な構造になっており、一筋縄ではいかない、奥の深さを予感させるものであった筈です。

音楽や映像等の「仕掛け」が、より重厚で壮大な演出を施されていた為に、「大山鳴動して鼠一匹」的なクライマックスに、クモ同様の、作品自体の構造的な脆さを感じずにはいられなかったのです。

私はアニメーション映画の現場というものを全く知りませんが、おそらくは驚くほど多くのスタッフが関わっているのだと思います。
そういう意味では、一大プロジェクトであり、監督はその指揮官であります。
私は「ゲド戦記」を観て、映画という一大事業のダイナミックさというものを、感じさせられました。
監督がどのような指示を出そうとも、プロジェクトは進行する。船は出航する。
その事実には、ただ圧倒されるしかない。
そんな感想を持ちました。

垂れ流し・・・

2006年09月15日 | マンション・住宅・家
「建設業界は汚い」「建設業界は汚れている」とかって言葉を今まで耳にした事も少なからずあったかと思いますが、これって、あくまで比喩としての言葉だったんですが・・・。
本当に「汚い」ことして、どーする!?


大量の汚物を横浜港に垂れ流し、前田建設の2社員逮捕

 マンション建設現場からし尿を横浜港に垂れ流したとして、横浜海上保安部は8日、前田建設工業(東京都)の横浜支店作業所統括所長下はざ俊二(53)、副所長田川亮(48)の2容疑者を廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑いで逮捕、支店などを捜索した。(はざは「けものへん」に「召」)

 工事開始の2004年5月から今年4月までに、推定約650トンが流され、悪質だと判断した。法人としての同社も同容疑で書類送検する方針。

 調べによると、2人は今年3月28日~4月26日、横浜市神奈川区橋本町のマンション建設現場で、事務所の仮設トイレから約3トンのし尿をそのまま横浜港に垂れ流した疑い。

 トイレの浄化槽は1日当たり約45人分の処理能力だったが、約500人の作業員がおり、浄化されないまま流されたという。2人は「汚物が出ていたかもしれないが、故意ではなく、責任はない」と否認している。

 前田建設工業広報グループは「深くおわび申し上げる。捜査に誠実かつ真摯(しんし)に対応し、信頼回復に努めたい」としている。

(2006年9月8日22時17分 読売新聞)