kirekoの末路

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時間の暇を見つけては8月9日

2008年08月09日 12時21分41秒 | 小説の感想と批評
苦労を口で語らず、背中で語るのが男さ@kirekoです。

>今日の感想と批評

( ゜д゜ )今気付いたんだが、コメント欄に暗号入力制みたいなのがついた
( ゜д゜ )これで業者コメやトラバも来ないだろうと一安心したので
( ゜д゜ )コメントを承認制でなく、昔に戻して解放した。
( ゜д゜ )しかしここを見ている熱心なリードオンリーメンバー修羅達には
( ゜д゜ )関係の無い話であった

アクセス増えすぎて嬉しいです><

■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9

*感想テンプレ

■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:感想(kirekoの感想)

*感想テンプレ終わり



============はい開始==============

夢見るひととき ジャンル その他 作:ゆきかおり

:あらすじ
会社に提出しなければいけない企画案が出せずにいる主人公が、馴染みのあるファーストフード店で物思いにふけるお話です。

:感想
煙草が将来的に600円~1000円になるって話は聞くが、辞める人も多いだろうが、買う人も少なからず居ると思う。何故そこまで吸いたいと思うのか、考えてみたら、こういう側面もあるのかもしれない。おそらくアルコール類と同じで、ニコチンへの依存もあるのだろうが、どこぞの中高生が退学、停学のリスクをおかしてまで煙草を吸うのは、曰く、それがカッコイイからなんだとも思う。と、いうわけで感想に入っていこう。とにかく導入の問いかけで思わずときめいてしまった。原文中の人はなぜ、煙草をくゆらせると途端に映画の主人公になってしまうのだろう。って部分の言い回しが、哲学への布石みたいでなんだか好みだ。大衆的に広まって、日常的になってしまった、一本の煙草が見せる『格好つける』という夢。光景として考えると、煙草吸う奴に夢を求めているやつなんて居ないと思ってしまうが、この作品では、その「そんなことないだろ」「好きだから吸ってるんじゃ?」という読者の一般的な概念を一時忘れて読む事を推奨する。主人公が自らの煙草を吸う姿に、映画俳優のようなナルシズムを感じるという描写は、ある意味、過去例証の多い『煙草』だからこそ成立する話なのかもしれない。


World-set ジャンル 文学 作:まっく

:あらすじ
この世界が終わると知ったのは33歳の誕生日の夜だった。恐ろしいほどの混乱と困惑と悲惨さの後、世界は日に日にと静かになっていった。

:感想
終幕する世界で、ある二人が迎える最後の日という話。世界の終幕に関する描写などは端折っていて、ちょっと人間的思考として二人に余裕がありすぎる気もするが、展開のキーアイテムとして最後の日に妊娠を報告されるというのは、想像してかなり強烈なものがあった。明日世界が終わるって時に、どうしたって救えない希望の種が見えてしまった。やや心理面が簡潔すぎるとも思ったが、その後の二人の会話を見るに、妻の放った「ごめんね」は、なかなか儚いものを感じさせてくれた。


山奥の屋敷 ジャンル ホラー 作:生成 環

:あらすじ
俺が仲間とはぐれ道に迷いこんだ屋敷。この屋敷はただの屋敷ではなかった。

:感想
昨今の流行物に疎いせいか、恋愛とホラーというジャンルは、自分にとっては当たりが少なく、外れの多い、鬼門のようなものだ。なろうで言う「夏ホラー」の企画作品をパラパラ読んでいて思っていたのは、どれも小説としての面白さに欠け、やけに怖がらせようという作者の主観に満ちたものばかりで、実際ホラーを感じさせるには、幻滅するものだらけだった。そんな鬼門のホラー作品群の中では、この作品は一際ゾゾッと感じさせるものがある。理解しやすい万人向け、ホラーらしいホラーというのだろうか、何より展開と演出が際立っていて、小説として面白かった。特に蜘蛛が主人公の体を一気にではなく、意識を失わない程度にジワジワと食うというラストのシーンは、想像してかなりクルものがあった(大貝獣物語のバイオベースのシーンを思い出してしまった)。ただ思ったのは、ホラーとしての焦らしが足りない気がする。余りにも全体的に俯瞰が無いというか、不安への予知ばかりが伝えられて、追い詰められたり、逃げ回ったり、主人公の感情が焦燥に至るスリル描写があっても良かったかなと個人的に感じた。あと、熱心な推理肌の人間読者には、ちょっと物足りない内容かもしれない。読者に推理させるのには、ちょっと本文中に情報をばら撒き過ぎた気もする。女の子の衣装、風呂、白装束、布団の材質、蜘蛛、などなどを見落とさず読んで、答えがわかったことで冷めてしまう人にはオススメしない。


【三語即興文】とは呼べないもの ジャンル その他 作:JT

:あらすじ
三語即興文と呼べたらいいなと思う文章です。ちなみにお題は『SF』『なろう』『自分の一番嫌いな物』

:感想
義務感は認めるが、宣伝文句と日記のような内容には、感じるところがなかった。ただ、自分の一番嫌いな物で悩む理由と、SF物の「嘘だとバレないような」理屈のでっちあげを考えるというのは、書き手として確かにと思う部分があった気もする。


待ち惚け【三語即興文】 ジャンル その他 作:木野目理兵衛

:あらすじ
大人に成りたい少年と、一人の男との台詞投げ合い。三語即興文『SF』『なろう』『自分の一番嫌いな物』で。

:感想
結局、大人になっちゃいましたね。
なんだかブラックジョークみたいな感じだね。落ち着きの無いジャックに対して、おじさんが詐欺師だったのか、大人になろうと思ったジャックが愚かな子どもだったのか、その辺のことを語らないあたりが、読者に想像の俯瞰を促すと思う。ただ、話として面白いかというと首を傾げてしまう感じだ。もう少しジャックの大人への憧れを鮮明に描写しても良かったんじゃなかろうか。


【PsyFi】《三語即興文》 ジャンル SF 作:かわい洋ヘイ

:あらすじ
空想科学祭定例となりつつある三語即興文。『SF』『なろう』『自分の一番嫌いな物』ルールは30分以内に書くことです。とある戦士と兵士のドツキ合い一本勝負を書いてみました。

:感想
この地雷バトンみたいのいつまで続くの?誰が撒いたかしらんけど、いい加減食傷気味なんだけど。まあ、そんな文句もいってられないので、感想を言っていこう。こりゃ見せ方が漫画だね。小説媒体に漫画を逆輸入した感じ。圧倒的に場景の説明、動作、その全てにおいての描写表現に欠けている。30分で書くルールがあるから、仕方ないとは思うが、それならそれで、おしゃべり無しの戦闘シーンメインでやりゃよかったのに、なんでこうもまた無意味な話をグダグダ続けるかなと、ちょっぴり不快なものを感じた。その中でも一番気に食わなかったのは、兵士の武装の説明だけどね。

===========終わり============

>おにぎり片手に書くのも一興
( ゜д゜ )ぼ、ぼ、ぼ、僕は
( ゜д゜ )お、お、お、おにぎりさえあればいいんだな。
( ゜д゜ )ときにはつらーい人生もー♪
( ゜д゜ )…裸の大将好きだったなぁ…。