kirekoの末路

すこし気をぬくと、すぐ更新をおこたるブロガーたちにおくる

8月3日というものらしいな

2008年08月04日 06時14分56秒 | 小説の感想と批評
だが真のエゴイストである者は、そんなものにへこたれない。この俺@kirekoです。

>今日の感想と批評

( ゜д゜ )くくく…夜が白み始めたぜ…
( ゜д゜ )だがな、この俺はやり続けるぜ
( ゜д゜ )これが感想のオ~ン・パレードだぁ!

■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9

*感想テンプレ

■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:感想(kirekoの感想)

*感想テンプレ終わり



============はい開始==============

朝日とタバコ ジャンル 文学 作:GURO

:あらすじ
久保隆明が早朝の親父との思い出の峠で、細やかな奇跡が起きた。

:感想
父親の墓の前で思い出話するという話。なんか展開が漫画の1シーンみたいだなぁ。書き方が、どことなくハードボイルドなのが面白い。大の男がオヤジの墓の前で挨拶するなんてのは、他人からみたらどう思われるんだろう、なんて想像してみるのも面白そう。でも脳内で思い浮かべてたキャラクター像は、何故かマガジンの特攻(ぶっこみ)の拓の登場人物だった。


水の世界 ジャンル ファンタジー 作:灯宮義流

:あらすじ
ごく稀に、人が踏み入れることの出来ない世界、『水の世界』へ足を踏み入れてしまうことがある。大正時代の帝都で、そんな世界に踏み込んでしまった人間がいた。

:感想
これと同じ縛りプレイで、同時進行で書いてた作品。共同戦線というか、同じ縛りプレイをした人間からすると、どうも馴れ合い気味の感想、いわゆる贔屓目がちになってしまうが、安心しろ、この俺にそんな優しさなどない。むしろ徹底的に完璧さを求めていくぞい。というわけで感想に入っていこう。素早く仕上げようという感情が先に出てしまったのか、誤字脱字が多い。泥棒に比べて、書生が完全に噛ませになってしまったのも遺憾だなぁ。書生の導入に比べて、泥棒の導入が余りに弱いというか、書生の生い立ちに比べて理屈に欠ける部分が幾つかあるのも疑問だ。短い文章なのに、やけに女神との会話に中だるみが感じられる。一番興味を引くべき台詞のところに、良い部分がないというのもまた…。ただ良かったと思えたのは、原文中の『泥棒猫なんて呼ばれるようになった妻』の部分。泥棒猫っていうのは、なんとなく色恋物に使われそうな言葉なのに、ここでは名は体をあらわす、そのまんまの言葉だったのが意表をついて面白かった。
で、ここからは、あくまで同じ縛りプレイを行った人としての個人的話なのだが、生い立ちの設定の部分で、自分の小説と似かり寄ったりの描写があったのが、双方ともそういう相談はしてないし、意図してないところなのに、何故こんなにも似てるんだ?と、思うぐらい似てて驚いた。


芯ちゃんのため息 ジャンル 恋愛 作:オレンジネコ

:あらすじ
ニブイ女子を好きになった芯。なんとかしようと必死のアピール!告白?デートのお誘い?どちらも中2の少年には難しい!

:感想
色んな意味で、荒削りだのう。
無駄にキャピキャピしてない分いいけど、ラブコメじゃないなこれ。少女漫画の展開を薄ーく伸ばした味がする。そういう荒削りな部分が「かわいい」なんて思える人は、読めるんじゃない?


部屋にいる何か ジャンル ホラー 作:藤木 大成

:あらすじ
夏休みが終わり、俺は都内にあるアパートに帰ってきた。だがそこに待ち構えていたものは、、恐ろしいが悲しい出来事、、、、思い出すだけで恐怖と寂しさが交差する。

:感想
ホラーという存在感はないが、体験談としては面白いね。部屋の中での音や描写に関しては、まあまあ誤字脱字はあるが読みやすいし、一人暮らしという面も組み入れると、理解できる話だ。実際アパートの一人暮らしというのは慣れていないと、物音がするだけで怖い。幻聴に近い形で聞こえてしまうことも多いが、少なくとも孤独から、こういう不安がのしかかってくるという部分は理解できる。個人的に惜しいなと思ったのは、もう少し追い詰められる主人公の抱く焦燥感や、追いかけられる部分を延ばして、恐怖を煽っても良かったんじゃないだろうかね。嫌いではない部類だと思う。

オマエのそばにはもう居れない…。 ジャンル 恋愛 作:ネッシー

:あらすじ
いつも考えすぎて間違いばかり起こしている俺はある人を好きになる。男子から男子への報われない恋のお話

:感想
ボーイズラブだそうなので、苦手な方は即バックしてくれ。ええと、とにかく気持ち悪い。そういうジャンルが得意じゃない私からは特に言うことも無いと思われたが、スカスカな内容と、読ませようと思わない小細工めいた改行うぜえと、ここで言っておく。前に読んだ男の首から清涼な汗の匂いのする奴のほうが、表現も内容も面白かった。いくら男同士だとしても、友情や恋愛の感情を甘く見るなと言いたい。作者のやろうとしている、人間として綺麗な感情の部分だけを抽出して出そうってのがすでに甘い話で、表現の稚拙さとか含めて文章にすぐボロが出るんだから、あくまでも小説という形態にそって、素直に書けよと言いたいね。


若者、人生への苦言100言集 ジャンル その他 作:Karyu

:あらすじ
人生への疑問、悩み。自分の存在意義。命に対する見方。自殺、それはどうやって生み出されるのか。そんな若者達の言葉、聴いてあげてください。

:感想
くだらん。実にくだらん。
これがアンケートに基づく何かだったらまだ説得力があるが、小説としては端にも棒にかからない、むしろ小説なのかすらも疑問だな。説教したいのか、ただ見てそうだよねーと共感してほしいのか、ただ読んだだけでは、だからなんだって感じがして非常に不快だった。漫画ベルセルクのガッツの台詞で「俺はてめえら死んだ亡者どもとは違う!生きている、生身の人間だ!」という台詞を言い放ちたくなるような散々な内容には、正直辟易。結局作者は、最期の空白の「 」には自分の言葉が入りますっていう演出がやりたかっただけちゃうんかと。読む価値なし!駄作!


 ジャンル ホラー 作:安達 奇妙丸

:あらすじ
受験勉強に勤しむ毎日の中で、ある日聞こえるようになった同じマンションに住む赤子の夜泣き。その夜泣きに不思議な魅力を感じるが、その赤子の母親は育児ノイローゼで日に日にやつれていく……

:感想
オカルトなホラー小説の形態というよりも、ノンフィクションホラーに近い部類だね。話してとしては何だか煮え切らないけど、育児ノイローゼになった母親の描写と、ちらほら出てくる受験生の勉強の描写はなかなか良いと思う(ちょっと音に関して変態チックというか、常人らしからぬ描写が見えるが)。地の文もすらすら読める感じがして、文章には好感が持てるけど、やっぱりジャンルに押しつぶされた感じもするなあ。作者は迷走してたらしいけど、その迷走してる後半がなかなか良かったり。ちょっとした狂気物に近い、夜泣きの終わるオチは、想像してゾゾッときたね。


『ゆめ』 ジャンル ホラー 作:遥風 覇鵺渡

:あらすじ
『僕』は……最近、変な夢に悩まされている。

:感想
夢というのは、体験してるときは普通に感じられるのだが、思い出してみるとカオスだったりする。そんな、カオスでちぐはぐな感じが出せてるのは、この作品の一つの魅力だと思う。それが現実なのか夢なのか、本当のところわからないあたりが上手いと思うが、やっぱり改行し過ぎの手法が気になる。ちょいちょいファンタジー色の強い内容に対して、なんなんだこの改行の多さは。呆れるぞ。もっと自分の発想力と文章に、自信を持ちなされ。


=========終わり=============

>二日連続で読んでて思ったこと

( ゜д゜ )文章の速読が身に付き始めた。
( ゜д゜ )しかし、思わずうなるような小説の収穫は殆ど無かった。

やらないと思ってた8月2日

2008年08月04日 04時54分07秒 | 小説の感想と批評
さて読むか@kirekoです。

>今日の感想と批評

( ゜д゜ )二日分を一気に読む。
( ゜д゜ )2日は第三者の分析モードで、
( ゜д゜ )3日は主観ばりばりの口語モードでいこうと思う。
( ゜д゜ )くくく、睡眠は十分だ
( ゜д゜ )いくぜ、やろうども。

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*感想テンプレ

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:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:感想(kirekoの感想)

*感想テンプレ終わり



============はい開始==============

オーバー・ザ・ブルー ジャンル SF 作:あるれん

:あらすじ
全てが海に沈んだ世界。人々の生きる場所はメガフロート〈EDN-01〉しか残されていなかった。失われた大地を求め、少年は楽園を棄てる。

:感想
メガゾーン23の形態とゼーガペインをくっつけたような話。オチを見て、天才てれびくんでやってたドラマ、ミステリートラベラーを思い出した。とりあえず、ちょっと構造物に現実味が無いような難点も残るが、文章の中での世界観の設定は見事だと思う。ロボットの設定も、昨今流行の大味ではなく、どちらかというとパワードスーツよりで、なかなか面白いと思う。ただ、どうも主人公のキャラクターの造りこみに奔走しすぎて、いわゆるロボット物の演出として何かが欠けている気がする。疑問に思う主人公の理屈と、ロボットの設定面が前に出ているからこそ、作品のエンターテイメントとしての面白さが必要になってくる。前々から言っていることなのだが、アニメや漫画などでは視覚的な刺激が入ってくるため、描写が緩慢でも少々は許されるが、文章だと完全に別だ。どんなに作者の描く文章が上手くても、台詞演出が素晴らしくても、当たり障りの無い展開に持ってゆかれると、逆に読み手を刺激できないことも多い。おそらくロボット物と呼ばれるものを読む読者は、その殆どがエンターテイメントに満ちた展開を求める傾向にあると思う。一本の空想世界物語の前に、血沸き肉踊る刺激を求めているのだ。そういう意味でこの作品は、世界観の力強さ、その物語の一話としては秀逸だが、あれだけ設定を緻密に描いたロボットの存在感が殆ど見えてこないのが残念だった。中盤の中だるみも読んでいて無駄かなという部分もあったし、オチの逆転のためのドラマとして先行しすぎて、日常シーンや、戦闘シーンがオマケに感じてしまったのも非常に惜しい話だ。


いつかの夕立 ジャンル 恋愛 作:ワタホウシ

:あらすじ
夏。小学生の頃まで暮らしていたこの田舎町に久方ぶりに帰ってきたのは、ほんの気まぐれだった。しかし、突然な雨奇妙な少女との出会い、過去の記憶、無計画な旅行はその意義を変えていく……

:感想
一々浮かべる言葉が軽く、無駄が多い文章だ。長々と書く割には中身のない描写や表現が多く、こういうのは余り好きではない。文中の二人の台詞の掛け合いと、まるで呼吸を感じない句読点の無い喋らせ方も気になって、演出が空想がかっているストーリーだとしても、受け入れられないほど絶望的な文章の書き方だった。話自体を描く構成力というより、地の文のダラダラ続く感じと、細かな表現の欠落のほうが気になる。「これぞ和の美人といったところである」などに始まる、本作品一連のキャラクター描写も造りこみが甘く、それに対する表現も希薄で、主人公の一人称の語りがそこに入ってくるのだから、読者としては見ていられない展開だ。キャラクター名称の『ひらがな表記』も読みにくい。せめてカタカナか漢字で表記して欲しかったのだが、こうも連続して文章の合間に入ってくると(ひらがなの文にひらがなのキャラクター名)読みにくいを通り越して不快だと思う。趣向が合わないというのも一つの因子だろうが、作者が何をやりたいのか、そういう部分が伝わってこないという文章の力の無さが一番の問題な気がする。そう考えれば、確かに作者の言うとおり構成力不足か。


狼仙人 ジャンル ファンタジー 作:灯宮義流

:あらすじ
嘘つきで有名なイタズラ小僧がある日、谷底に落ちてしまった。自分は死んだと思っていた彼が目を覚ますと、そこには狼の姿をした仙人がいた。

:感想
狼少年の発想転換版といった作品。前日のメッセで、読む前にオチを知ってしまったのが悪かった。オチがわかってる分、安心して本文を読めるだろうと思ったが、残念ながらオチがすべての旨味だった。文章に力が入りすぎて、とても読みにくい作風だ。気になった部分としては、なぜ序盤ではなるべく描写を削って読みやすさを求めていたのに、後半ではクドクドと話の核心に触れないようにリードしたのか。そこには作者の意図たるオチの旨味があるから…すべてはそういうことなんだよなぁ。ちなみに昨日のメッセには、他に二人ほどいたのだが、結構毒吐く人が、この話の流れを読んで、その時言った『その話は描写に力いれないと厳しそうかもね、今のあらすじというか、流れを読む限りだと、ちょっとひきつけられない気がする。漫画のが向いているのかもしれない。最後まで読んでほしいならどこか変えたほうがいいかもね』という言葉は、読む前は「何を言ってるんだ」と思ったが、読んでみたら案外当たっていたような気がする。


放課後時間 ジャンル 恋愛 作:岩崎星空羅

:あらすじ
伝えたくて、嫌われたくなくて伝えられなかった想いがある

:感想
想像もろくに出来ない薄い妄想話は読む価値がない。小細工を知る前に己の妄想を錬磨せよ。以上。


最後の夏と二つの新聞部 ジャンル 学園 作:風神

:あらすじ
なぜか新聞部が2つある明清東高校。そして高校生最後の夏。部員達は、新聞部の謎に迫ります。

:感想
これは新しい拷問だな。好きな人は好きな類だと思うが、文章の書き方がkirekoの趣向に合わなすぎる。こういう書き方が昨今の購入層へ配慮した流行の形態だとすると、こういう流行は早く廃れるべきだと思うな。書き手である作者の発想力の限界も見えてくるだろうし、その影に隠れて真面目に書いてる人が、とても報われないと思う。さて、個人的な感情は別として、本文の内容に入っていこう。無駄に無駄を重ねるような一人語りの妄想は、読み手としては「くどい」と感じてしまった人も居ると思うが、それはこの小説の旨味たる『キャラクターの造りこみ』が足らないせいだと思う。適当な感情に適当な描写、そして地の文の展開に無駄の多さが光るのは、書き手の構成力欠損を思わせる。短編、とかく話としての旨味が無いのも気になる。なぜ?どうしてそうなった?の部分が、結局おざなりで終わるのは、小説としてどうなんだ。偉そうなことを言うかも知れないが、作者が眼を配るべきは、誰かが言った台詞や仕草に対しての主人公のリアクションではなく、その仕草や描写に拘って、話を面白くしてやろうと意図することだ。kirekoが時代の気質にあわないだけかもしれないが、小説として話の面白さは書き手として誰もが追求すべきところだろう。


地球留学 ジャンル SF 作:こーちゃん

:あらすじ
会社員のSさんのもとへ、自分を宇宙人と言う男が現れる・・・

:感想
気軽に読めて上手いね。発想力の勝利という奴だろうか、とても面白かった。今まで想像する侵略目的の宇宙人は、どこか暴力的で、圧倒的な科学力で攻め取るのが主体だったのに対し、地球人の欲望や感情を利用し、あえて自己の意思を尊重させる形で閉じ込める。なんとも平和的で、かつ狡猾な宇宙人だ。しかもミニチュアな市民規模での宇宙人の戦略には、兵器を用いて環境を破壊することもなく、軍事的予算をまったく入れないというメリットもあり、戦法もゲリラ的で回避不能、まさにその作戦には恐れ入るところだ。人間の欲望に対して甘やかし、贅沢の蜜漬けにすることこそが、人間を駄目にするのにてっとり早い作戦だということだな。


夏休みの宿題 ジャンル ホラー 作:氷音亜空

:あらすじ
猛暑の中。近所の河原の芝の上。白いお気に入りのワンピースとパンプス。そして―――。題名とは想像のつかないグロさありのややホラー作品です。

:感想
こういうのを、あっさりグロというのだろうか。余りにも直接的な描写がないので、読む前に吐き気を催すような超絶にグロを期待していた分だけに、拍子抜けしてしまった。うーん、自由研究という部分は良いと思うんだが、問題は文章にもう少しリアルさが欲しいところ。「グロさ」というのは、意外に文章では読み手に想像させにくい。感じる血の色、ジトっとする質感、腐敗臭に近寄る虫の羽音、そのへんを改良させれば、グロさは伝わるのではないだろうか。


============終わり===============

>考察モード終わり
( ゜д゜ )ふう、なんだか疲れたぜ。
( ゜д゜ )やはり口語調のが楽だな。