「夫(つま)のため土用丑の日野に摘(つ)みし 薬草は炭火の土瓶にたぎる」
ああ、この作者は”教養”があるなア!
「昔の女」はこういう知識を、豊かに持っていた。”民間療法”のいろいろを知っていた。そして、夫や子が(また、自分自身が)病気になったときには、まず、「自分の手で」治そうとした。力及ばないときのみ、医者に頼ったものでした。自分の手におえるものであるか、どうかは、母として、妻として、本能的に分かるものです。
子どもがおかしい、それ医者へ、薬局へ ・・・ それしか能のない女性は、ダメです。どうせ料理もヘタでしょう。 ・・・ 女として「深く」ないのです。
・・・ 西洋医学と東洋医術のどちらを、より高級と思っていますか?
自然の調和という、農耕民族の姿勢が生んだ医療のほうが「自然で深い」のは当然なのですよ。 ・・・ そのへんのところが分かるのが、教養、見識というものです。
前者は、自然を征服する態度を基本においた、不自然、強引なやり方で、だから私は、非常手段、最後の手段としてしか、肯定しないのです。無機物質を有機物(生命)に入れることは、反自然、自然破壊の行為であるからです。
女性が主婦として知るべきこと、やるべきことは、限りなくあります。
・・・ どうぞ、惜しみなく、励んでください。
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