KIMBERLY巴西日記

ブラジルサンパウロでの平凡な日々を綴る日記

タンザニア サファリの旅その1

2018-03-06 16:28:39 | タンザニア旅
前日、ガイドのボニさんは"明日の目的地はちょっと遠いです。600kmくらい先ですので、待ち合わせは早めにしましょう。宿の朝ご飯が6時からですので、じゃあ、、、、、6:15に迎えに来ますね~"と言っていました。

ボニさんとの約束時間に遅れるわけにはいきませんので朝5時に起きると、

停電してました。

iphoneで辺りをかざしながらトイレに行き、
薄暗い部屋の中でちゃちゃっと身支度を整えました。

え?顔はどうするの?
髪の毛はどうするの?

気にしない、気にしない。
ここはアフリカですもの~
顔が洗えただけでラッキーと思いましょう

ボサボサの髪の毛のまま朝ご飯を、、、、、

、、、と、朝ご飯は7時からです、と宿の人は言いました。

おや?ボニさんは確か6時からと言っていたはず。。。

でも、宿の人は堂々としています。

あまりの堂々っぷりに、もしかすると聞き間違えたのかな?
ボニさんのしゃべる英語は早いので我々がきっと聞き間違えたのですね。という気になりました。


、、が、実は、ボニさんが前日、宿の人に”明日の出発は6:15なので朝ご飯は6時に出すように”と言ってくれていたらしく、我々の朝ご飯抜きを知ったボニさんは宿の人にややキレました。

キレても、”無いものは無いよね”というような堂々とした態度。

うん。そうだよね。
無いもんはしょうがないよね、と納得してしまう我ら。

アフリカ~って感じですね
良いですね~

ややキレ、ボニさんと車に乗り込み、出発です


途中でボニさんが朝ご飯に、と、サモサみたいなのを買って来てくれました。
ボニさん、アサンテ(ありがとう)。美味しかったです


食べながら外に停まっている”市民の足、ダラダラ”を眺めながら”ちょっと乗ってみたい”と思います。


この界隈の人たちは"ダラダラ"に乗って各地に移動する模様ですが、こんな小さな乗り物に15人くらいぎゅうぎゅうに乗っています。
座席の上に一人、その一人の膝の上にまた一人、、助手席に至っては4人くらい座っています。
あれでギアチェンジとかできるんでしょうか?って感じです。

タンザニア、やるぅ~


アルーシャの街を抜けて、


30分も走ると、あっという間に緑一杯の世界が広がります。


マサイ族さんの連れている牛さん達が道路を塞いじゃうことも増えてきます


さて、この日の行程ですが、地図をちょっとご覧ください


この日の我々の宿は”セレンゲティ国立公園”内にあります。(左側の青い〇の箇所です)

セレンゲティ国立公園と隣接して”ンゴロンゴロ自然保護区”があります。

え?
”ン”から始まる単語とかあるわけ?って思うと思いますが、ここはさらりと流しておいていただきたい所です。

簡単な説明に入ります。よろしいでしょうか?

"ンゴロンゴロ自然保護区”はセレンゲティ国立公園の一部でしたが、古くからこの地で生活していたマサイ族の権利を守るためにこの自然保護区が設けられました。
セレンゲティ国立公園内は”世界遺産”のため、人は住むことができませんが、ンゴロンゴロ自然保護区内では人と動物が共存しています。

マサイさんたちはライオンと戦うこともあるようで、
マサイさんがライオンに勝ったりしちゃうようです。

マサイさん強し!

アルーシャ界隈にもマサイさんの格好をした人がいっぱいいますが、ンゴロンゴロの”マサイさん"が真のマサイさん”と言われているようです。

どこの国も”都会っ子は、ひよっこでダメだね”と言われちゃうのですね?
都会っ子、反省です。

ンゴロンゴロ自然保護区を通過して、セレンゲティ国立公園を目指します。

まず到着したのは”ンゴロンゴロ自然保護区”に入る為のゲートです


ここで入園料の支払とお手洗いを済ませます。
この先しばらくお手洗いは無いので、ここで行っておきましょう。

ゲートの周りには”バブーン”と呼ばれるお猿さんがいっぱいいます


食べ物を持っていると狙ってくるので、食べ物は見せない方がよろしいようです

食べ物待ちの会


ゲートをくぐるとすぐ未舗装道路になります


ガタガタ突っ走って行きます



遠くに見える”マサイさんハウス”


、、、と、

シマウマ~!! と ヌ~ !!


どちらも動物園で目にしたら、そんなに感動しないのでしょうが、アフリカで目にすると大感動です。
鼻息が荒くなります

おしりも綺麗



ダチョウ倶楽部~


ヤァ~!ってやってほしい。。。。

そして、、、

キリーン!


わんさかいます。キリンがわんさかいます。


近い~


そして、、、

マサイさんの子供~!!


むっちゃ可愛い。マサイさんの子供
ニコニコ笑いながら手を振ってくれるの、むっちゃ可愛い
こんなに小さいのに一人でちゃんと”牛の番”をしています。
偉い!お駄賃あげたい。

、、、で、車は途中にある”オルドバイ渓谷”っていう所に停まりました。


この渓谷は人類と石器文化の発祥の地として有名だそうです


ちょっとのぞいた博物館


ここから多くの化石人骨や石器が見つかっていることから、こんなんもあります


渓谷はこんな感じ。風が強くてボサボサ頭に磨きがかかります。


風は強いけど、とても気持ち良い場所なので、ここで強風に吹かれながらボニさんとランチを食べました

ちなみにこちらにもお手洗いはあります。
ここでも行っておきましょう。

食べ終わって再び車を走らせると、目の前を ヌ~の大群が横切っていきます


”お前ら、何見とんねん!”って感じのヌーさんたち


”はい、ちょっと、前をすんませんな”
そっと横切るロバさん


控えめないでたちが可愛らしいです


またしてもキリン。さっきたっぷり見たのでやや感動が薄れかけ。人はこうやって”贅沢病”に陥ってしまうのですね。反省。


ヌーの”ママ友会”。皆、子連れ参加の模様です


ンゴロンゴロから2時間くらいで”セレンゲティ国立公園に突入しました


少し走って行った先にまたしても入園料を支払うゲートとお手洗いがあります。
ここでも行っておいた方がよろしい、と思います。

この先、お手洗いがあるってすごい事なんだな、って思うようになりますので。

”セレンゲティ”とはマサイ語で”果てしない草原”を意味するらしく、その言葉通り、どこまでも果てしない緑が広がっています


こんな果てしない緑の中でも、ボニさんは驚異的に動物を見つけていきます。ボニさんの視力は10.0くらいなんじゃないかな。

入ってすぐにくつろぐハイエナさん発見です


お尻が汚れているのはどうしてかな?
そのまま家に入ったらお母さんに叱られる、ぜったい。

ここで車を”サファリ仕様”にしておきます。
サファリ仕様、、それは 天井を開けること~


ここからギラリ、ギラリ、と動物を見て行っちゃいますよ~

このようにかぶりつきで。


ギラリとみている景色


ギラリとみられたシマウマ君


あ!!!!

メスライオン発見!


メスライオンの視線の先には、、、



イボイノシシ発見!

どうやら、メスライオンはイボイノシシがもう少し近くに来たら”がるるる~”とやっちゃおうと考えているようです。

、、、が、殺気を感じたイボイノシシ、慌てて立ち去る。
立ち去るお尻がきゅっとして可愛い


あっれ?行っちゃうの?あれれ?
、、、な気持ちのライオン


るーるるるる~
ら~らららら~

BGMに由紀さおりさんの”夜明けのスキャット”あたりを流したいところ。

この後、ふて寝し始めました。


そのまま車を走らせると、

あ!!!


パオーン!
ゾウ現る!

そして、ボニさんが”やばいよ、やばいよ”と出川的な事を言います。

、、と言うのも、ゾウの向かう先の木の上に、

ヘイ!

違う

ヒョウ!


両者の距離感こんな感じ


どんどん近づくゾウさん


ダメだよ、ダメだよ、そっち行っちゃダメだよ~!と、ささやく我ら

我らの心配をよそにゾウさんは堂々と


UNDER THE TREE しました。
英語な気分。

そのまましれ~っと通り過ぎて行ったゾウさん


ふぅんって見守るヒョウさん


ボニさん曰く、ヒョウも数匹いたら多分ゾウを襲ったと思うけど、1匹だと確実にゾウに負けるのがわかっているので襲わないんだとか。
そしてゾウさんもそれを知ってて堂々とヒョウの下を通って行ったんだとか。

ふぅん。
ゾウさんもヒョウさんもあったま良い~

ふぅ~
初日っからいっぱいいろいろ見て鼻息あらくなっちゃいましたよ。

この後、オスライオンもボニさんが発見しました。
私にはどこにいるのかわからなかったので写真はありません。
喜一さんは見えていたようです。

、、、で、ようやくこの日の宿に到着です



この日の宿は”セレンゲティアカシアキャンプ”という”テンティッドロッジ”です。

わたくし、この宿に泊まるのをめちゃくちゃ楽しみにしておりました。

大自然の真っただ中にポツン、と設営されたテンティッドロッジ。
周囲を動物がウロウロします~。



我々の泊まったテントはこんな感じです


中は意外とゆったりとした作りで


きれいな洗面台もあるし、


シャワーとトイレも綺麗で快適です。シャワーはアツアツのお湯が出ます。


テントの周りを見てみると、このようにまさに大自然の真っただ中です


数軒のテントが並びます


食事は各部屋ではなく、メイン棟で、となりますが、動物たちがウロウロしていますので、暗くなってからは自分たちで勝手に外を出歩くことはできません。

さっきのオスライオンさんの場所から遠くないしね。

マサイ族のガードマンさんが”夕ご飯ですよ~”と迎えに来てくれるので、一緒にメイン棟へと移動します。


ここではガイドさんも一緒にご飯を食べることができるので、ボニさんと次の日の相談などをしながら夕飯を楽しみます。

夕ご飯を食べ終わって自分たちのテントに帰る時も勝手に帰る事はできません。
マサイさんと共に、です。

動物は光が怖いらしく、マサイさんが辺りを懐中電灯で照らしながらガードしてくれます。
ぴったりとマサイさんに寄り添って歩きます。

だって、こんなに真っ暗


いつでもどこからでも襲われちゃう~
わお~
食べるなら顔はやめて~
せめて誰だかわかるかくらいにお肉を残しておいてちょうだい~と心の中でそっと願います。

そっと願いながら歩きつつ見上げた星空。

びっしりと隙間もない位に星がいっぱい!

ああ、、、動物に襲われる確率が低ければ、、、、
いや、もう、襲われちゃってもいっか、こんな綺麗な空を見れるんだもの。
ここでずっと星空を眺めていたい、と思うほどです。

でも、マサイさんは大人気。
次から次へとみんなを部屋まで送り届けないといけませんので、いつまでもガードしてもらうわけにはいきません。

星空はチラ見で我慢、我慢。

そして、寝静まったあと、動物たちが外を歩く”ガサガサ”っという足音と鳴き声が聞こえてきます。

こ、、これは何かな?
何の動物が来ているのかな?

ワクワクしすぎて、何度も外に出たい衝動に駆られました。
せめて覗き穴でも、、、と思いました。

ちなみに初日のこの晩、我らのテントのすぐ外で鳴いていたのはハイエナさんだったようです。(ボニさん情報)

続く