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震度6で日本の原発が破壊される!!と言うこと一般の日本人には信じられないでしょう!!

2013-04-18 14:14:04 | 脱原発
震度6で日本の原発が破壊される!!と言うことは

一般の日本人には信じられないでしょう!!

武田邦彦

日本は地震国ですから10年で平均的に

震度6以上の地震 が13回来ています。

震度 6で破壊される原発が建設されているというのは

日本の原発は地震で壊れることが

前提になっているという驚くべき事になっているのです。

武田邦彦ブログより
……………………………

■原発2年05 耐震性

「genshiryoku_taisinseitdyno.150-(13:20).mp3」をダウンロード

この「原発2年」シリーズは、「本当に安全な原発を目指して、
二度と再び日本が原発事故を起こさないように」という意味で書いています。

私が原子力を研究してきた一人としての責任でもありますし、
特に特に「原発推進 の産業界」、
「原発推進の愛国派」の方にも理解を求めます。

多重防御と同じですが、日本の原発は「耐震性がある」とされています。
この場合の耐震性とは、地震の本震に伴って起こる余震、津波、
停電、輸送の 停滞、混乱などを含み、
地震の揺れだけでは無いことは当然ですが、
それら に対して大丈夫であることを「健全性」と言います.
この用語は原子力関係 では多用されるが、それほど一般的ではありません。

事故後「健全性」とか「でございます」という言い回しが
テレビでも頻繁 にでていましたが、
この2つは原子力関係者では一つの会議で数10回はでてくる原子力用語です。

ところで日本の原発が耐震性を持つという一般的な言い方では、
耐震性が あるとは言えません。震度2で耐丈夫な建物も耐震性を持つからです。

では、日本の原発は震度いくつまで持つのですか?という質問に
ついては答えることができないようになっています。

原発を建てるということが決まると立地の候補地が決まり、
そこに地震学 者が行って
「この場所に来る最大の地震の揺れは加速度で250ガルと予想 される」と言います.
そうすると、その250ガルを基準として建物の設計やその他の機械設計が行われます.

あたかも正しそうな手続きに見えるこの耐震性の決定過程は
「いかにして 震度の低い建物で済ませるか」という電力会社の苦肉の策なのです.

「地震学」または「地震予知学」というのは多くの人が感じているように
ほとんど学問とは言えないようなレベルで、いつ地震が来るかばかりでは無 く、
どのぐらいの大きさの地震が来るかも全くわからないのが実体です.
と いうことは地震学者によってある人は1200ガルと言い、
ある学者は25 0ガルというと言うぐらいの差があります.

2013年になって東京に地震が来るかどうかの診断で、
ある東大の地震 学者が人工的なコンクリートの建造物を
天然の断層と錯覚して判定したと言 うことで多くの人が
ビックリしていましたが、実際にはそのぐらいのレベルなのです。

そこで、電力会社は原発立地の候補地が決まると、
普段から十分にケアー をしていた地震学者の内、
特に楽観的な予想をする学者に声を掛けます.

これが私たちが払っている電力費から電力会社が出している
1000億円と言 われる「工作費」の一つの実体なのです.

たとえば新潟市の柏崎刈葉原子力発電所の場合、
地震学者が予想した最大 加速度が250ガル、
東京電力が実際に設計したか速度が400ガル、
そして現実に中越沖地震で受けた加速度は650ガル程度だったのです。

当然のことながら 400ガルで設計された原発が、
650ガルで破壊されるのは 当然で、建物内はかなり破壊され、
3億ベクレルの放射線が漏洩しました。この時の震度は6でした。

震度6で日本の原発が破壊されると言うことは
一般の日本人には信じられないでしょう。

日本は地震国ですから10年で平均的に
震度 6以上の地震 が13回来ています。

だから震度 6で破壊される原発が建設されているというのは、
日本の原発は地震で壊れることが
前提になっているという驚くべき事になっているのです。

「原発は耐震性がある」という言いかたは
「震度 2まで耐えられる」と言う ことの可能性もあるのです。

地震学者に問い合わせて
原発の耐震設計をするというのは、官僚の責任逃れです。

もし原発を作る時に震度7ぐらいの原発を作れば建設コストが高くな り、
その分だけ電気代が上がります。
そして実際には震度5ぐらいの地震しか来なければ、
ムダなお金を使って高い電気代を支払わせたと言うことになり ます。

だから、地震が来たときに
「地震学者に問い合わせた」という手続きが必 要なのです.
そうなると「誰に問い合わせる」というのは
実施側の任意性が 入りますので、普段から研究費を出し、
つきあいの深い先生に来て頂くこと になり、
緩い地震が予想されるようになるという仕組みです.

官僚、電力会社、大学の先生等の原子力関係者は
責任を逃れられ、たっぷり と研究費をもらい、
天下り団体が作れるのですが、
それによる危険性はすべ て国民、つまり電気代を
納めている方が負担するという実に馬鹿らしい事にな ります。

著者が原子力安全委員会の地震部会の時に
「国民は少し安くても危険な原 発より、
高くても安全な原発を望むはずだから、
過去に日本に来た最も強い地震でも大丈夫なように原発を作るべきである.
それによるコストは1キロ ワットあたり
1円60銭にしか過ぎないと私は思う」と発言しましたが、一蹴さ れました。

このような状態になっていたからと言って原子力関係者が
「原発は危険でも良い」と思っているわけでは無いのです。

それが問題で、「どうせ地震が来ないのだから、
地震のことなど考える必要は無い」とか
「どうせテロなど 言うだけで来ないのだから・・・」
という気持ちが強いのです.

これは日本人特有では無いかと思うときもあります。
欧米の人と議論して いるときには、数字を出して危険性を論議します.
しかし、日本の場合常識 と空気が支配し、
そこで抽象的に空気が決定されるというプロセスを脱する方法が無いのです。

空気で決定する日本と言っても良いですし、
少し良い言い方をすると「大人の日本」と言うこともできます。

「そんな大きな地震やテロは言うだけで 起こることなど無いよ。
それが大人の考えという物だ」ということで、
それ 以上議論するのは野暮ったいという雰囲気になるからです.

ところで、地震に付随して起こる危険性は多くあります。
2011年の地震 では津波と交通の問題がありました。
たとえば地震が来たら付近から応援をもらうと決めていても
応援自体が難しいこともありますし、
広い範囲の地震 では福島第一ばかりでは無く、
福島第二、東海第二など付近の原発も同時に 破壊されることすらあります。

また、津波や高波は地震につきもので、
必ず備えておかなければならない ことですから、
津波は地震とは違うなどと言っていたら、
耐震性は保たれて いないと言うことになるでしょう.

2011年の福島原発の事故は、
地震の揺れと浸水によって起こったもの で、
巷間言われるように「津波の運動量」では無いと考えられます.

普通の表現で「津波で破壊された」というのは、津波の運動量、
つまり 「津波が流れてくる力」で破壊されることを指します.

でも、福島原発の海岸線側には
高さ42メートルのタービン建屋があって、
それが津波を受け止 め、破壊もされませんでした。
従って、原発には「津波」が来たのでは無く、
「海水」が来ただけでしたが、
原発の建物は標高7メートルの所にあり、
津 波の高さは15メートルだったので、水没したというのが事実でしょう.

原発には地下にすべての電源があり、
それが海水に水没したのであっけなく
すべての電源を失うという結果になったのです.

このような簡単な原因解析も「国会事故調査委員会」などの
公的な原因追 及ではほとんど問題にはされませんでした。

それは「原発の事故はまれに見る津波が来て起こった事で、
不可抗力だった」という結論が必要だったから です.

しかし、日本国は民主主義ですから、
多くの人が不安に思っている原発に ついてもう少し
「真面目に」その安全性を検討する必要があると思いま す.

2013年、つまり今起きているプールからの放射性物質の漏洩や、
原子炉からの漏れは「耐震性の不足、準備不足」を示しています.

安全を守り、事後処理をするには、固有安全性、多重防御、
そして耐震性など の基本的概念がいかに大切かを教えてくれます.

(平成25年4月14日)

武田邦彦
(C)武田邦彦 (中部大学) 引用はご自由にどうぞ
より、音声もコチラ↓↓
http://takedanet.com/2013/04/2_deac.html

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