KIMISTEVA@DEEP

新たな「現実」を構成するサブカルチャー研究者kimistevaのブログ

文体論の専門家にやってはいけないこと

2007-06-27 13:26:20 | 研究
文体論の専門家にやってはいけないこと。
それは、いわゆる「ゴースト・ライティング」(そんな言葉があるのかどうかはわからないが)である。

「ま。わからないだろう」…と思うのかなんなのか。
「代筆しました」という情報を明示せずに、
明示された差出人とは、異なる人間がわたしに宛てたメールや手紙を書いてくることがある。
わたしがその文章に違和感を感じないくらい、
内容がごくシンプルな用件だったり
そのゴーストライターが卓越した文体模倣の(?)名手だったりすればいいのだが(そういう場合はほとんどない)、そうでない場合は、恐ろしく不愉快な思いをする。


こっちは作文教育に従事する、文体論の専門家なんだから、
毎日毎日、学生が書いてきた作文の細かい言葉遣いに向き合っているんだから。
だから、ほとんどのゴーストライティングは見抜けてしまうのだ。
「お互いに幸せそうだからいいですね」なーんて、6年も後輩の女の子がいうセリフじゃないだろっ。


わたしは内罰傾向の強い人間なので、
ほとんど他人に対して怒ったりしないのだが、
こればっかりは、本当にハラワタが煮えくえりかえる思いがするのだ。
どうしてだろう?
わかってしまう自分に腹が立つのか、
わかってしまうことすらわからない相手に腹を立てているのか、
よくわからない。

内容が、謝罪など、人間関係的に負荷の重い内容だったりすると余計に腹が立つ。
当然のことだが、代筆での謝罪なんて、ほとんど意味をなさないではないか。


だからお願いです。
本当にお願いですから、やめてください。