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心の旅紀行

人生は神と自我の二人三脚 kiko

シーチンピン中国主席は自分の政治がいいと錯覚している

2020年05月15日 | 世界
もともと共産主義は唯物的で、経済的に生活水準が高ければ社会はいいと思う価値観があると思います。中国共産党は政経分離で民主主義国と経済交流することを決め、実行し、これまでは順調に経済成長してきました。科学技術水準も上がったと思います。これらの結果を見て、シーチンピン主席は自分の政治はいいと思っているようです。ところが中国の経済成長を支えた民主主義国はどこも中国の政治をいいと思っていません。民主主義国では個人が政治を考える自由があります。しかし中国にはありません。そんな中国の政治をいいと思う訳がありません。これまでは経済交流に反対する必要はないと思い、資本主義的価値観で中国と経済交流をやってきたと思います。

ところがシーチンピン主席は自分の政治がいいと錯覚し、自信を深め、ますます中国を強大にすること、世界指導力を上げることに注力するようになりました。アメリカに対抗して軍事力を上げ、対等という姿勢を強め、今日も太平洋西部で軍事的睨みをきかすアメリカに挑戦し、アメリカは太平洋東部を支配、中国は西部を支配という役割分担を堂々と主張するようになりました。ヨーロッパに対してもまずは経済的影響力を強めることに注力しています。

このような中国に対し、中国は勘違いをしていないかと思うようになったアメリカ・ヨーロッパは、政経分離による経済交流を反省するようになりました。中国は民主主義国と経済交流して民主主義のよさを学んだのではなく、反対に中国共産党、さらにはシーチンピン主席体制を強め、アメリカ・ヨーロッパとの対立を鮮明にしてきたと反省していると思います。

新型コロナウイルス問題で中国は、アメリカ・ヨーロッパは問題解決のため中国と協力するのではなく、中国がウイルス禍をアメリカ・ヨーロッパに広めたと言って損害賠償を請求すると非難しています。アメリカ・ヨーロッパに存在する中国政治に対する批判を中国はまだ理解できていません。

政経分離による中国の経済交流は今後は順調に発展しないと思います。民主主義国は中国の政治を批判し、経済交流を抑制してくると思います。台湾は中国の一部という国連決議は尊重するも、民主的な政治を続けている台湾を支援する姿勢を一段と明確にするでしょう。もし、中国が軍事力で台湾併合を強行するなら、アメリカ・ヨーロッパは軍事的に台湾を支援するでしょう。

世界の混乱が続きます。今後は中国は順調な経済成長を楽しむことはできないでしょう。中国の政治がいいか悪いかと中国が苦悩する時代に入ります。

長い世界の歴史を見ると、民主化は必然性があります。中国の民主化は、新世界誕生の重要な過程になると思います。


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