虹の国へ-日々を楽しんだり嘆いたりしちゃったりして-

平成21年度3次隊青年海外協力隊として
南アフリカ共和国での活動記録

一次方程式は迷宮の入口?!

2011-11-06 15:42:14 | 南ア-算数-

今日は、一昨日(金曜日)の話。

Kamhlushwa地区の小学校で、
今日は、Gr.7の一次方程式のアシストをしました。

一次方程式は、方程式の入門であり、
計算と方程式の違いを教えるための重要な単元です。

当然、Gr.7で確実にマスターしてほしいのですが、
これが先生も分かっていません。

ちょっと紹介します。

例として、次のような問題を考えみるとします。

x/4-3=0
(x/4はx÷4という意味です。答えは、x=12です)

この問題の模範解答はこちら。(教師が書いたものです。)

突っ込みどころが満載です。

その1:答えが違います(x=1)
その2:一番左の=は、つけてはいけません。
その3:2段目の-3→+3
※移項により符号が変わるため。

こういったミスがどの学校でもたいてい起こっています。

ちなみにこの先生の指導力は、地域内で割と高い方です。
果たして私の任地内で、本当に方程式の意味を理解している先生が何人いるでしょうか。
不安になります。

先生がこのような感じなので、当然、多くの生徒が混乱しています。
そして私のところに質問に来ます。

ただここで難しいのは、
このようなミスを発見しても、すぐには伝えられない点にあります。
先生たちに私の意見を伝えるためには細心の注意を払う必要があります。

彼ら(教師)は自分たちの考えが正しいものとして、疑いませんし、
伝え方によっては、私のような他の国から来た若造が何を言うかといった態度をとられかねません。
(過去の隊員でそういう接し方をされたというのを耳にしたので。)

私の場合、このような場面を目撃すると、
たいてい黙って私のノートにメモしておきます。

そして、後で時間とそれなりの人間関係ができたのちに、やんわりと指摘するようにしています。

それでも、なかなか理解してもらえず、
「日本と南アの解き方が違う」「方程式も解けないのに、何しに日本から来たのだ?」などと
小馬鹿にしてくる先生が少なくないのがとても残念です。

彼らはプライドが高いので、言い方を含めて日頃より気をつけているのですが‥。
実に悩ましい限りです。

南アの数学教育を向上するための大きな課題と言える単元の一つです。

※今回のKamhlushwa地区の先生は、それなりに理解してくれています。
あくまで一例としてとらえて下さい。


せっかくなのでご報告

2011-11-06 02:55:11 | 南ア-その他-

今週、調整員の方を通じて、
JICAよりうれしい連絡がありました。

それは、英語子ども新聞「Let's えいGO」が
日本新聞協会賞(経営・業務部門)を受賞したとの連絡でした。

日本新聞協会のホームページより

えっ、それが私とどういう関係があるかですって?

昨年末にJICAを通じて、私たち協力隊員の何名かに、
世界のことを紹介する記事の依頼が来ていました。

その中から南ア代表で私の書いたHeritageDayの記事が採用されて、
全国9つの地方紙に掲載されました。

そのときの記事

それが、この「Let's えいGO」という記事だったということです。

今回の受賞は、私とは直接関係ないとはいえ、
うれしい報告には違いないので、当ブログでも紹介します。

私の任期は残りわずかですが、
帰国後も今回のような形で南アのことを紹介できたらと思っています。