虹の国へ-日々を楽しんだり嘆いたりしちゃったりして-

平成21年度3次隊青年海外協力隊として
南アフリカ共和国での活動記録

午後8時半試合開始の憂鬱

2010-07-04 20:19:44 | 南ア-W杯-
今日は、時刻のはなし。

今回のW杯の各試合の開始時刻は、
午後1時半、午後4時、そして午後8時半の3種類。

ただ準決勝以降は、すべて午後8時半から始まります。

この時刻はどうやって決められたのでしょうか。

FIFAが世界のことを考えて、
つまり時差を考慮して決定したことと思います。

しかし、こちら南アの黒人たちは、
午後8時半には、だいたい就寝準備をしています。

試合終了予定時刻の午後10時半には、
ほぼすべての人が寝ています。
(南ア白人のことはよく分かりません。)

というわけで、
南ア人のなかで
どれくらいの人が決勝戦を観るのでしょうか。

正直、ほとんどいないことも想像されます。

もしアフリカのためのW杯と題するのであれば、
南ア人がしかも将来を担う子どもたちが
観られる時間に試合を行うべきだと考えます。

まあ興行的に考えると、難しいでしょうが。

というわけで、
午後8時半の開始は、遅すぎるのではと思い、
若干憂鬱になる今日この頃でした。

FANFESTについて

2010-07-04 15:50:37 | 南ア-W杯-
今回は、
この前からちらほらと述べてきた、
『ファンフェスト(FANFEST)』について紹介します。

今回の2010年サッカーW杯では、
W杯の開催都市(9か所)に
FANFESTという施設が作られました。

この施設は、前回大会の2006年のドイツ大会に始められて、
好評だったため、今大会も行われることになったそうです。

まあざっくり言えば、大型パブリックビューといったところでしょうか。

私は、今回の旅行で、
4つの開催都市に訪問して、
そのうち3か所のFANFESTに通いました。
(ダーバン、ポロクワネ、ネルスプリットの3都市です。)

というわけで、
各地方ごとの特徴も交えて、写真をたくさん使って紹介したいと思います。

FANFESTの場所は、各地によって工夫されています。

ダーバンのFANFESTは、
サーフィンのメッカらしく、自慢の砂浜の上にあります。
(ポロクワネはスタジアムのすぐ近く、ネルスプリットは街中にあります。)



入場料は、おとな子どもともに無料です。
ただし、飲食物は、持ち込み禁止です。

その代わりと言っていいのでしょうか、売店がしっかりと運営されていました。
写真は、お酒を販売しているところ。



次の写真は、露店で、パップ(南ア人の主食)等を売っているところです。



あとゲームコーナーやオフィシャルグッズショップなどもあります。
写真は、コカコーラのスポンサー会場です。
(コカコーラ特製のブブゼラのプレゼントがありました。)



またセキュリティ面としては、
かなりの警察や私服警察官たちがいたため、
街中を歩きまわるよりかなり安心できると言えるでしょう。

基本的にW杯の試合は全て、大画面で見ることができます。
(同時刻に複数試合がある場合は、どちらか片方だけでしたが。)

もし来られる場合は、写真の右上にある、
黄色い飛行船を目印にしていただけると、会場に来やすいかと思います。



試合と試合の間では、
会場を盛り上げるために、各会場ごとにこれまた工夫していました。
写真はダーバンでの地元アーティストのコンサートのようす。



どの会場にもMTN(携帯会社)の巨大人形がいました。



肝心の盛り上がり度ですが、
ダーバンは、大都会であり、また砂浜だったこともあり、大好評。

またポロクワネも地元住民を中心に、
外国人も予想外にたくさん来ていた印象でした。



ただ、私の地元ムプマランガ州のネルスプリットは、
ご覧の通り、人気がなく、さびしかったのが印象でした。
(南ア戦は盛り上がっていたようです。)



もちろん場所によって大きな違いがありましたが、
このFANFESTは、
安全でなおかつ、交通の便の良い場所にあったため、
大成功と言えるのではないでしょうか。

私もこのFANFESTでたくさんの外国人、
そして南ア人と話すことができましたし、
日本をアピールできることにもつながったので、とても助かりました。

出席簿

2010-07-04 12:57:29 | 南ア-学校-
最近、サッカーW杯ネタが中心になっていたので、
私の任地内の小学校ネタがおろそかになっています。

前にもお伝えした通り、
サッカーW杯期間中は、約1ヵ月間、学校は休み。
私の活動も基本的にお休み。

というわけで、
ひさしぶりに、学校ネタ。

今日のテーマは、出席簿。

はじめに、日本の小学校のおさらいから。

日本では、出席を記録するものとして、
出席簿と健康管理記録、そして、指導要録の
基本的に3種類あります。

健康管理記録は、学校によって名前が違うとは思いますが、
朝の会などで
「風邪をひいている人、手を挙げてください」とか聞いて書く記録ですね。

指導要録は、学習の成績や出欠の日数等を記録するものです。
これは、一般の方はほとんどみることがありません。

まあ、つまり3種類あるということです。

さて、南アですが、
南アの小学校では、出欠管理として、
写真のような出席簿を使用しています。

子どもたちの名前が左側に書いてあり、
その右側に出欠記録を書いていきます。

ただ、これが学校によっては、
朝最初の授業のときに全員に点呼で確認する場合もありますが、
ほとんどの学校が、生徒の代表が欠席者を言いに来て、
それを記録する形をとっています。

まあそれでも充分に管理できているのかもしれません。

朝の会も前に話した通り、全校集会なので、
一人一人に対する健康観察はありません。

体調が著しく悪い子は、先生たちに言いに行きます。