僕とわたしの歩く道

日々のいろんなことを。。。

障がい福祉計画♪

2014-09-27 10:16:24 | Weblog

このたび、市の障がい福祉J計画と、長期行動計画の策定委員に任命されました♪

しっかり勉強して、私の思いをお伝えしたいと思っています。

 

以下は、市に応募したときの作文(一部改訂)です♪

 

息子は中学2年生。

知的障がいを伴う自閉症。

地域の中学校の特別支援学級に在籍している。

 

彼を育ててきて思うのは、障がい支援とは、「本人のしたい気持ちを支援する。」ということだ。

最近、「一人で買ってくる!」「一人でバスに乗る!」と、

中学2年生の男子が皆そうであるように、母親との行動を避ける息子を、

もう大丈夫かな~と、少し心配しながらも送り出せるのは、

小学校1年生から利用させていただいている移動支援の制度により、

ヘルパーさんと買い物や交通機関の練習してきたからだ。

 

コミュニケーションがとれるように・・・と、療育をしても、

そこに、「話したい人」「伝えたいこと」がなければ、それは意味をもたない。

「本人のやりたい気持ちを支援する。」

障がいのために、どうしても自己不全感を持ちがちな彼らが

「したい!やりたい!!」を表出でき、

それがかなえられるように支援していくことこそが、障がい支援である。

 

また、彼を一人で、心配しながらも「いってらっしゃい!!」と送り出すことができるのは、

息子が地域の小中学校で学んでいるということがある。

地域を彼と一緒に歩いていると、私が知らない方や生徒たちからも、たくさん声がかかる。

地域で暮らす。一緒に学ぶ。そのことで、この地域での彼に対する理解はどんどん広まっていった。

 

小学校から、毎年、最初の懇談会で保護者の皆さんにあいさつしてきた。

「障がいのある子です。みんなと同じようにできないことは多いですが、彼は彼として頑張っていますので、どうぞ暖かく見守っていただけると嬉しいです。

でも、障がいがあるといいましても、悪いことは悪いので、どうぞ遠慮なく、先生や私にお伝えください。」

 

そして子どもたちには、小学校では、毎年、先生から、彼の障がいのことを、伝えてもらってきた。

低学年のころは、「こんなところが苦手だけれど、こんなこともできるんだよ。」と、

高学年になると、自閉症児とその家族が主人公のマンガ「光とともに」を学級文庫として置いていただき、自閉症という障がいの説明。

そして、中学生になり、昨年、中学校では、彼のクラスメートたちが、全校集会で、彼のことを全校のみんなにわかってほしいと発表をした。

大人から伝えてもらっていたことを、子どもたちが伝えてくれるようになるのだと、私は感動して、少し涙した。

 

「中学生になると、みな自分のことで精いっぱいになるからね。」

「中学校でうまくいっている発達障がいの子はあまり知らないのよ。」

彼の就学相談の際に発達検査をしてくださった先生はおっしゃっていた。

でも、そんなことはない。

一緒に育ってきた彼らは、彼のユニークさや頑張りをそのまんま受け止めてくれている。

 

障がいの理解を考えたとき、「みんなちがってみんないい。」と道徳として学習するよりも、

障がいがある同級生がいる。彼がまわりの大人たちから、とても大切にされている。

彼のユニークさや笑顔に癒される。

そんなことが、障がいへの理解を深めるのではないだろうか。

結局、人と人の関わりである、

魅力ある障がいのある人たちをもっともっと知って関わることこそが、障がい理解への道筋だと思う。

 

彼が3歳で診断を受けたとき、私は、もうお先真っ暗だと思った。

でも、障がいのある子との生活は、自分自身に支援に対する知識と理解と、

周囲に理解があれば、なんら、健常児の子育てと変わらない。

そして、今では、あんなに心配したのは、いったいなんだったんだ!!
療育に走ったのは、いったいなんだったんだ!!
と思えるのだ。

「子どもが楽しく生活している」それに勝る家族や親への支援はない。

 

 

 

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