「春休み、歯医者の予約をしてくださ~い」
と、おひさまが言ってくる。
はいはい、いつがいいの??
「えっとね~27日の朝!!」
なかなかに忙しい春休み、
私もおひさまも一緒に暇な日はその日くらいしかなくて、
「27日にはカラオケに行って、うどん屋さんに行こう。」
って前に言ってなかったっけ??と思いつつ、何も言わずに、
歯医者に電話で定期健診の予約を入れて、27日10時30分だって。と伝える。
おひさまは、早速カレンダーに記入して、
「27日は、歯医者行って、お弁当持ってカラオケ(持ち込み可なのよ。に行って、夜、こむぎやでうどんを持ち帰りする。」
と言う。
そっか、そういうスケジュールを自分で組み立ててたのね。
自分の主張がはっきりしているおひさまは、
思春期という時期になったけれど、
毎日楽しそうに、思うがままに暮らしている。
たくさんの障がいのある子を見守っていて、
本人主張がどれだけ大切かということをひしひしと感じる。
その一方で、
「私の言うことを聞きなさい。」
「これが正しいんだから、こうしなさい。俺にいうことを聞けんのか!!」
と、もちろん、こんなふうに直接言葉にはしないけれど、
障がい児に対しては、そういう対応をする指導者が目について仕方がない。
もう、大っ嫌いだ。
人を育ててるんだよ。機械をつくってるんじゃないんだよ。
そして、もっと悲しくてせつないのは、
その指導者から話されたことを、お母さんたちが、
「そうしないといけませんよね。」とか、
「そういうことも、対応できるようにならないとですよね。」
なんて言われたりすること。
いやいやいやいや、違うから。
だって、普通に考えたらわかるやん。
自分がされたらいややん。
自分がされたらイヤなことを人に強いるのは、人権侵害だよ。
でも、私もハルさんとこに出会ってなかったら、心がぶれたと思うんだ。
だって、お母さんはこの子しかしらないから。はじめて障がい児の母になったんだから。
たくさん知ってる偉そうな人の言葉は、正しいように感じるから。
本人の主張は、周りがその主張を大事に大事にしてきたら、
花開いていく。
どうぞ、つぶさないで。
大切に大切に育みながら、
今日も、私は可愛い可愛い子どもたちと、遊んで来よう。