かなり、遅くなりましたが
「カンパはシフトワイヤーが飛び出してないので、ハンドリングが軽い」と言う人もいるので、「本気で言ってる? 雑誌の受け売りでしょ」という感じで思ってたし、実際のところ78のKg281と、79のSLRとで違いを感じなかったので、シマニョーロへの交換作業中に段階を追って確認してみました。あと、年始のKG281のハンドル交換時にも追加で確認できたので、遅くなったけどアップ。
ハンドルの軽さというか、ワイヤーの影響を確認する手段は以下の通り。まずはローラー台に固定。前輪もハンドルが真っ直ぐの状態で専用の台の上に。そこから、トップチューブを持つ形で前輪を浮かせます。このときに、ハンドルがどちらを向くかで、どれくらい、ワイヤーのテンションが影響をさせてるかわかるはず。ローラー台に固定したのは、自転車が傾いていると、キャスター角の影響で傾いた方向に向いてしまうので、同じ条件で確認をするためです。
1)右にだけ78STI&右にだけエルゴパワー
まずは左のSTIを外して、右にだけSTIが付いている状態。前輪を浮かすと、即座にハンドルが右を向きます。78デュラのSTIのシフトケーブルがハンドルを押していて、右側だけにつけてる状態だから。これで、「ほーら、STIのシフトケーブルの取り回しは、やっぱりハンドリングを重くしてる」と言うのは大間違い。
順番が前後しますが、シマニョーロにしたKG281で、ハンドル交換を実施しました。その際に、右にだけエルゴパワーがついてる状態で同じことをしてみた。結果は、上の右にだけ78のSTIだけのときと同じ。ブレーキラインは右前、左後ろゆえ、右だけの状態ではこの実験結果にブレーキケーブルの関与はありません。
2)右に78STI、左にエルゴパワー
次に左にエルゴパワーを取り付けて、右はSTI、左はエルゴパワーという状態に。え~、ハンドルは右にも左にも向かずに前を向いたまま。左右どっちかの方向に指で弾く程度でちょっとだけ動かしてみると、真ん中に戻ります。強く弾くとその方向へ振り切ります。左右に差はないです。つまり、エルゴパワーでのシフトケーブルラインと、シフトSTIでのケーブルラインとで、ハンドルを押そうとする力に有意な差はない。
3)左にだけエルゴパワー
今度は右のSTIを外して、左にだけエルゴパワーが付いてる状態に。右側だけSTIのときと同じ早さで、即座にハンドルが左を向きます。
4)左右にエルゴパワー&左右に78STI
おいらの場合、右前、左後ろのブレーキライン。後ろブレーキのケーブルでフレームとハンドルと接続されてるので、2)の確認では左のエルゴパワー側はブレーキケーブル分が加算されてて不公平だ」と言う人がいるやもしれない。なので、シマニョーロ化終了で左右ともにエルゴパワーで同じ実験をする。実際のところ、新しい09のエルゴパワー用のアウターって、ブレーキ用は柔らかくてシフト用は硬いので、ブレーキ用は主要因ではないのは予想はしてたけど、結果は2)と同じく前を向いたまま。
もちろん、シマニョーロ前に行いましたが、左右にSTIでも同じ。
2)の結果の、 (STIのシフトライン)=(エルゴパワーのシフトライン)+(エルゴパワーのブレーキライン)
4)の結果の、 (エルゴパワーのシフトライン)=(エルゴパワーのシフトライン)+(エルゴパワーのブレーキライン)
なので、多少の差はあるのかもしれませんが、実質上は (STIのシフトライン)=(エルゴパワーのシフトライン) と言ってもいいかと思います。
結局、どういう流れであろうとも、シフトケーブル(のアウター)がフレーム側とハンドル側で受けられている以上、旧来のシマノの形式だろうとカンパの形式だろうと、ハンドルに与えている影響はと同じ。パッと見だけで言うと、78以前のほうが悪影響をもたらしそうだけどね。あえて書くと、カンパ式でアウターをもの凄く長く、かつRを大きくすれば影響はなくなるだろうけど、現実的ではない。カンパ式はケーブルラインが内臓なので軽いハンドリング、とか言う人がいたら、少なくとも確認なしの受け売りだけで言ってると思ったほうがいいですよ。
それよりも、ゴチャゴチャとハンドルについてるメーターやらライト類をもうちょっとスッキリさせろ、と言いたくなる自転車が。。。。 ここら辺の議論は、ダンシングの軽さのために軽量シートピラーと言いながら、サドルバック着きっぱな人と、議論&検討のレベルとしては同じかと。
あと、重量によってハンドルの振りがという人もいますが、本当かなあ。。。。 実際のところ、ホイールのジャイロ効果の違いすらわからないからなあ。
「カンパはシフトワイヤーが飛び出してないので、ハンドリングが軽い」と言う人もいるので、「本気で言ってる? 雑誌の受け売りでしょ」という感じで思ってたし、実際のところ78のKg281と、79のSLRとで違いを感じなかったので、シマニョーロへの交換作業中に段階を追って確認してみました。あと、年始のKG281のハンドル交換時にも追加で確認できたので、遅くなったけどアップ。
ハンドルの軽さというか、ワイヤーの影響を確認する手段は以下の通り。まずはローラー台に固定。前輪もハンドルが真っ直ぐの状態で専用の台の上に。そこから、トップチューブを持つ形で前輪を浮かせます。このときに、ハンドルがどちらを向くかで、どれくらい、ワイヤーのテンションが影響をさせてるかわかるはず。ローラー台に固定したのは、自転車が傾いていると、キャスター角の影響で傾いた方向に向いてしまうので、同じ条件で確認をするためです。
1)右にだけ78STI&右にだけエルゴパワー
まずは左のSTIを外して、右にだけSTIが付いている状態。前輪を浮かすと、即座にハンドルが右を向きます。78デュラのSTIのシフトケーブルがハンドルを押していて、右側だけにつけてる状態だから。これで、「ほーら、STIのシフトケーブルの取り回しは、やっぱりハンドリングを重くしてる」と言うのは大間違い。
順番が前後しますが、シマニョーロにしたKG281で、ハンドル交換を実施しました。その際に、右にだけエルゴパワーがついてる状態で同じことをしてみた。結果は、上の右にだけ78のSTIだけのときと同じ。ブレーキラインは右前、左後ろゆえ、右だけの状態ではこの実験結果にブレーキケーブルの関与はありません。
2)右に78STI、左にエルゴパワー
次に左にエルゴパワーを取り付けて、右はSTI、左はエルゴパワーという状態に。え~、ハンドルは右にも左にも向かずに前を向いたまま。左右どっちかの方向に指で弾く程度でちょっとだけ動かしてみると、真ん中に戻ります。強く弾くとその方向へ振り切ります。左右に差はないです。つまり、エルゴパワーでのシフトケーブルラインと、シフトSTIでのケーブルラインとで、ハンドルを押そうとする力に有意な差はない。
3)左にだけエルゴパワー
今度は右のSTIを外して、左にだけエルゴパワーが付いてる状態に。右側だけSTIのときと同じ早さで、即座にハンドルが左を向きます。
4)左右にエルゴパワー&左右に78STI
おいらの場合、右前、左後ろのブレーキライン。後ろブレーキのケーブルでフレームとハンドルと接続されてるので、2)の確認では左のエルゴパワー側はブレーキケーブル分が加算されてて不公平だ」と言う人がいるやもしれない。なので、シマニョーロ化終了で左右ともにエルゴパワーで同じ実験をする。実際のところ、新しい09のエルゴパワー用のアウターって、ブレーキ用は柔らかくてシフト用は硬いので、ブレーキ用は主要因ではないのは予想はしてたけど、結果は2)と同じく前を向いたまま。
もちろん、シマニョーロ前に行いましたが、左右にSTIでも同じ。
2)の結果の、 (STIのシフトライン)=(エルゴパワーのシフトライン)+(エルゴパワーのブレーキライン)
4)の結果の、 (エルゴパワーのシフトライン)=(エルゴパワーのシフトライン)+(エルゴパワーのブレーキライン)
なので、多少の差はあるのかもしれませんが、実質上は (STIのシフトライン)=(エルゴパワーのシフトライン) と言ってもいいかと思います。
結局、どういう流れであろうとも、シフトケーブル(のアウター)がフレーム側とハンドル側で受けられている以上、旧来のシマノの形式だろうとカンパの形式だろうと、ハンドルに与えている影響はと同じ。パッと見だけで言うと、78以前のほうが悪影響をもたらしそうだけどね。あえて書くと、カンパ式でアウターをもの凄く長く、かつRを大きくすれば影響はなくなるだろうけど、現実的ではない。カンパ式はケーブルラインが内臓なので軽いハンドリング、とか言う人がいたら、少なくとも確認なしの受け売りだけで言ってると思ったほうがいいですよ。
それよりも、ゴチャゴチャとハンドルについてるメーターやらライト類をもうちょっとスッキリさせろ、と言いたくなる自転車が。。。。 ここら辺の議論は、ダンシングの軽さのために軽量シートピラーと言いながら、サドルバック着きっぱな人と、議論&検討のレベルとしては同じかと。
あと、重量によってハンドルの振りがという人もいますが、本当かなあ。。。。 実際のところ、ホイールのジャイロ効果の違いすらわからないからなあ。
さらに言うとシフトラインのないDi2と比較しても明確にハンドリングの軽さを感じた事は無いです。
ブレーキラインのないピストははっきり軽いので、こっちの方が与える影響が大きいのではないでしょうか。