お城でグルメ!

ドイツの古城ホテルでグルメな食事を。

コルムベルク城塞

2023年04月20日 | 旅行

アウトバーン7号線をヴュルツブルクの少し南で降りて田舎道を1時間ほど走ると、小高い山の頂上に見えてきました。コルムベルク城塞です。

 

コルムベルク城塞

この城塞の歴史は13世紀までさかのぼります。何回か個人所有者が代わったあと、18世紀の末にプロイセン王国の管理下に置かれ、19世紀にはバイエルン王国の役所が置かれました。20世紀の前半には、在日ドイツ大使が所有したこともあるようです。第二次世界大戦の時アメリカ軍に攻撃されましたが被害はたいしたことはなく、そのおかげで今でもオリジナルの城塞の雰囲気が保たれています。終戦後、1964年に城を購入した地元の家族がレストランを併設したホテルに改装して現在まで営業を続けています。人気のある城塞ホテルで、セミナーや学会の他、個人的なお祝いパーティーにも使われるそうです。なるほど、山の上にしてはスペースが多く、駐車場も比較的たくさんあるのは催し物に好都合です。高い位置にあるので、周りの村々や森や耕地を見渡せる良い景色が楽しめます。

  

城がある村 ・ 〈天守閣〉への登城道

いろんな古いものがごちゃごちゃ置いてある薄暗いロビーには、民族衣装を身に着けたつっけんどんな女性がいるフロントがあります。建物に入ってすぐ感じたのですが、久しぶりに古城の雰囲気ムンムンのホテルです。内部は迷路のようで古い木の階段があり、廊下のあちこちに古い家具を置いてあります。城内に礼拝堂や図書館もあるのです。客室は増築した部分にあって、ツインの部屋にしてはだいぶ狭いのですが、私は一人なので何とかなりました。

  

ロビーの一角 1 & 2 

  

迷路のような階段部分 ・ 広い廊下

  

礼拝堂 ・ 図書館

 

客室がある棟

さて夕食です。中庭のテラスでも食べられますが、少々暗いけれど古城的雰囲気が色濃く出たレストランにしました。バイエルン地方の民族衣装を着た8頭身のかわいい、そして応対も丁寧な女の子の給仕がいます。

 

レストラン

飲み物は私の定番のノンアルコール・ビールです。

オードブルは付近の山で生きる野獣で作った前菜の盛り合わせです。わさびクリームをつけて食べます。焼きたてのバゲットが付いているようですが、多すぎるといけないのでお断りしました。全部で4種の野生動物を使って作ったサラミやハムの類です。肉が少しずつ違うのはわかりますが、どれが何の動物かはわかりません。〈8頭身〉に聞いても、「鹿やイノシシなど森の動物です。」というだけです。サーヴィススタッフとしては少し勉強が足りませんが、まぁいいか。かわいいから許す。 全部それなりに美味しいのですが、脂っこいので多くは食べられない感じがします。野菜サラダが上に置かれていますが、それにかかったイチゴソースが旨いのです。

 

前菜

主菜は〈城主の焼き串〉です。何かというと、ミニチュアの剣に刺して焼いた牛肉、豚肉、ベーコン、そしてタマネギです。ソースは肉汁ソースで胡椒をたくさんふっています。味は、肉を普通に焼けばこうなるであろう、といったごく普通の味ですね。付け合わせは焼きトマトとクリームがのったパン一切れ。そして生野菜が少しです。マッシュポテトを円盤状にして揚げたポテトパンケーキは、表面がパリパリで食感が大へんに良いのです。〈8頭身〉が頻繁に来て、「万事オーケーですか。」と聞いてくれます。

 

主菜

最後は、いたって普通のエスプレッソで食事を終えました。

そして朝食は建て増ししたガラス張りの部屋でとりましたが、明るくて雰囲気が非常に良く、ゆったりとした気分で楽しめました。朝食の内容は普通でしたね。

   

朝食部屋 ・ 私の朝食

コルムベルク城塞は古城としては特筆に値するほど素晴らしいのですが、食事に関しては可もなく不可もなく、ごくごく普通です。ヨーロッパの歴史に興味があり、古城めぐりが趣味の人にお勧めです。 

 

〔2016年9月〕〔2023年4月 加筆・修正〕

  


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