お城でグルメ!

ドイツの古城ホテルでグルメな食事を。

マウテルンドルフ城塞 と モースハム城館

2023年04月17日 | 旅行

オーストリアのルンガウ地方にはここかしこに古城がありますが、そのうちのふたつがマウテルンドルフ城塞とモースハム城館です。ザンクト・ミヒャエルにいる間に遠足に行きました。

マウテルンドルフ城塞

この13世紀に建造された城塞の中を当時は道路が通っていて、そこを通る人から通行料を徴収していました。15世紀には拡張工事が行われ、こんにちの姿になりました。何人かのカトリック司教の夏の居城にもなりましたが、19世紀初めの教会財産没収により、国の所有となりました。が、その後、住む人が居なくて荒廃して行くにまかせていました。何回か所有者が代わった後、19世紀の末頃にある医師が購入して昔の姿に修復したそうです。そして20世紀の中頃オーストリア共和国が手に入れて、そのすぐ後にザルツブルク州の所有になり、大々的な改装が施されました。2008にはメルヘン映画〈眠り姫〉の舞台になったそうです。こんにちオーディオガイドを手にしながら内部を見学できるのですが、この地方の産業や人々の生活がテーマの博物館やテラスのあるレストランがあります。その他、時々コンサートや展覧会などの催し物が開かれているそうです。

 

城塞の遠撮

  

登城道 ・ 城への入り口(料金所)

そして、マウテルンドルフ城塞から比較的険しい遊歩道を歩いてモースハム城館へと向かったのですが、途中のベンチで妻の手作りの弁当を食べました。主食は梅カツオや塩コンブや大根葉の漬物が入ったおにぎりです。おかずはソーセージ、キクラゲ、糸こんにゃく、パプリカ、大根なます、そして鶏肉。広々とした草原で草を食む牛たちを見ながら、美味しくいただきました。

 

弁当

モースハム城館

古文書にモースハム城館の名が初めて現れるのは12世紀の末です。そして16世紀の後半まで常に拡張されていきました。この城館は18世紀の末ごろまで刑事裁判の場でした。例えば1543年から1762年までの200年余りの間に、証明できるだけで66の死刑判決が出たそうです。その後城館は使用されず、だんだんと腐朽崩壊していきました。19世紀の後半に某民間人が城館を購入して、今でもその家族の所有です。しかしながら、ガイドに案内される形で見学が可能です。城内には豊富な美術品の他に、魔女裁判が行われた時代の拷問器具が展示されています。この城館もメルヘン映画の舞台になったことがあるとのことです。

  

山の中腹に建つ城館 ・ 山の中にポツンと建つ

   

登城口 ・ 中庭の一部

 

〔2016年8月〕〔2023年4月 加筆・修正〕

 


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