牧師の読書日記 

読んだ本の感想を中心に書いています。

1月24日(木) 「統率者の哲学③」 ジョン・マクスウェル著

2013-01-24 08:00:42 | 日記

 第7の法則は、「尊敬の法則」である。本からの引用。「人々は自然に自分たちよりも強いリーダーに従う。人々は何の理由なしに人に従うわけではありません。尊敬しているリーダーシップを持つ人についていくのです。リーダーシップポイントにおいて8点(10点満点で)の位置にある人は、6点しかない人には従わないのです。彼は普通、9点か10点の人に従うのです。、、、、、一般的には、従う人たちは自分たちよりも優れたリーダーに惹かれているのです。それが「尊敬の法則」なのです。、、、、リーダに従う者の「尊敬度」を測る方法はたくさんありますが、おそらく尊敬度を試す最大のテストは、リーダーが組織の中で大きな変革を行なった時でしょう。、、、、9点あるいは10点のリーダーは7点の実力しかないリーダーには従わないものなのです。リーダーシップはそのような構造なのです。そしてそれが「尊敬の法則」の秘密なのです。」


 第8の法則は、「直感の法則」。本からの引用。「リーダーはリーダーシップに基づく見方と感覚ですべてを判断する。、、、直感のゆえに、リーダーはリーダーシップのバイアス(見方と感覚)によってすべてを判断します。ごく少数の人間は、リーダーシップに必要な優れた直感を特別に生まれ持っています。しかし、大多数の人間はリーダーシップに必要な直感を発達させ、磨きをかけるための努力をしなければなりません。どちらにしてもリーダーシップに必要な直感は持って生まれた才能と、学んで得た技能の組み合わせで発展していくものです。この経験と知識に基づいた直感が、リーダーシップに関わる重要な課題を示し強調してくれます。リーダーシップの「バイアス」を一番分かりやすく説明するならば、リーダーシップの目標を達成するために目に見えない要素を捉え、それらを理解し、それらを生かす、物事の考え方や見方の「特別な感覚」といえるでしょう。直感はリーダーを、リーダーシップに関する数多くの目に見えないものを読み取る人にしてくれるのです。」

 著者は直感の法則によって以下のものが読み取れるようになると書いています。
 ・リーダーは状況を読み取る。   様々な状況において、リーダーは他の人たちが見過ごした状況の詳細を把握し理解します。
 ・リーダーはトレンドを読む。   リーダーは現時点で物事が起こっている場所から一歩下がって、今まで辿ってきた道を見渡すだけでなく、この先どこへ向かっているのかを見通すことができる能力を持っています。
 ・リーダーは自分の経営資源を読み量る。   事業を成し遂げるリーダーは、どんな経営資源(お金、原材料、技術、そして一番大切な人材など)が手に入るかという見地からすべての状況を見ます。  
 ・リーダーは人を見極める。    直感的なリーダーたちは人々の間で今何が起こっているのか、そしてほぼ瞬間的に彼らの希望や恐れ、思いをも感じることができるのです。
 ・リーダーは自身を読み取る。   良いリーダーたちは自分自身の力、技能、弱点、そして現時点の心の状態を読み取る能力をも発達させます。

 続いて本からの引用。「リーダーは自分が問題に直面していると気づいた時はいつでも、自動的に「直感の法則」を用いて判定し、そして解決へと動き始めます。彼らはすべてをリーダーシップのバイアス(見方と感覚)を使って判断するのです。」 


 第9の法則は、「磁性の法則」。本からの引用。「あなたは似たタイプの人を引き寄せる。信じようと信じまいと、あなたの欲しい人材があなたの元へおのずと集まってくるのではなく、あなたがどのような器の人物かということで、集まってくる人材が決まるのです。ほとんどの場合、あなたは自分が持っているのと同じ資質の人々を引き付けるものなのです。これが「磁性の法則」です。あなたが人々を引き付ける最大の要因なのです。リーダーは自分に似ている人材を引き付けるのです。」

 著者は共通の基盤として以下の特徴をあげています。
 (1)態度     積極的な人々と消極的な人々がお互いに惹き合うのは難しい。
 (2)世代     人々は同年代の人々に引き付けられます。
 (3)生い立ち  
 (4)価値観    人々は自分たちの持つ価値観に近いものを持っているリーダーに引き付けられます。
 (5)過去の体験
 (6)リーダーシップ能力

 「類は友を呼ぶ」ということなのだろう。教会開拓において今考えられる自然な形での地域への働きかけは、私たちと同じ子育て世代への伝道であると思う。