牧師の読書日記 

読んだ本の感想を中心に書いています。

1月16日(水) 「使徒の働きの教会をめざして④」 ハ・ヨンジョ著

2013-01-16 13:41:07 | 日記

 パート4は、「牧会哲学的方法論」で、著者は7つをあげている。第一は「礼拝」である。本からの引用。「教会論と牧会哲学で一番重要なことは礼拝である。礼拝は神様と深い関係に入ることである。神様を黙想することである。神様の臨在の中に入ることである。すべての働きは礼拝から流れるのである。礼拝があれば働きは疲れない。働きをすればするほど力が溢れる。教会には礼拝が生きていて、同時に働きがなければならない。礼拝だけがあって働きがなければ、それは運動をせず、供給だけされる体のようなものである。それとは反対に、働きだけがあって礼拝がないならすぐに疲れてしまう。礼拝と働きが共に生きている時、健康な教会になれる。」

 「生き生きとした賛美と礼拝」は『自然に成長する教会』の8つの特質の一つであった。働きは人のためにするものであるが、礼拝は神のためにするものである。人よりもまず神を見上げ、神を最優先させる必要がある。聖書にも「神を愛し、自分を愛するように隣人を愛しなさい」と書いてある。神を愛してから(礼拝してから)、人々を愛する(働きをする)ことが大事である。一週間のはじめの日曜日に教会へ行き神様を礼拝し、それから月曜日から金曜日(土曜日)までは人々のために働きをすることが大切である。


 第二は、「働き」である。本からの引用。「信徒が牧会者のように働く教会、そうしながらも牧師の権威が尊重される教会、牧師のリーダーシップが認められる教会にならなければならない。牧師と信徒がチームを作り、ちょうどパウロとテモテのように、プリスキラとアクラのように、主イエスと一二弟子のように、彼らが互いに一つの体をなす時、主の教会は素晴らしい共同体として再び誕生する。」

 「賜物に基づいたミニストリー(働き)」も『自然に成長する教会』の8つの特質の一つであった。神を見上げ、ビジョンを共有してチームを作り、それぞれの賜物を生かして、皆が輝いて、神と人々のために働いていくことができれば本当に幸いである。新しい教会では働きを中心に教会の組織を作っていきたい。


 第三は、「説教」である。本からの引用。「礼拝は教会の心臓であり、説教は礼拝の心臓のようなものである。礼拝が捧げられる時、教会なるキリストの体で心臓がしっかりと動く。心臓がしっかりと動けば、毛細血管まで血が行き渡り、病にかかっても大丈夫である。血液循環が良ければ治る。」

 「礼拝の鍵は神様のみことば(説教)である。、、、、「説教」は教会を作り、「教え」は聖徒を作る。この二つをうまく調和させなければならない。どのような説教をするかが、どのような教会を作るかを決定する。、、、、、神様が人として来られ、その主イエスが人と同一化された。だから、イエスは神様もよく知っているが、人もよく知っておられる。説教者はこの二つをよく知らなければならない。神様の心を持って、神様について慣れていなければならず、同時に人を知らなければならない。、、、、、聖書から聖書へ、聖書から聖書へ! そうすることで聖徒たちの説教を聞く耳を作っていく。みことばの中へ入って行けるようにするのである。結局、説教とは自分の話ではなく、神様のみことばである。、、、、、牧会をしながら一つ学んだことがある。牧師が説教が上手なら、聖徒たちが何でも許してくれるということだ。説教が下手なら許してくれない。それが説教である。牧師が説教が上手なら、教会全体が恵みの雨を受けるように生き返る。だから、牧師は油注ぎのある説教、力のある説教、生きて働く説教をしなければならない。それゆえ、説教者として神が召してくださったのなら、死ぬ気で説教を極めなければならない。」

 礼拝が生き生きとするためには賛美が大切であるが、それ以上に説教が大切であると私も信じている。埼玉の教会で何よりも礼拝説教に力を入れたが、それは北海道の開拓教会でも変わらない。更に向上心を持って説教を極めていきたい。その目的は人々が礼拝を通して神と出会うためである。