牧師の読書日記 

読んだ本の感想を中心に書いています。

1月14日(月) 「使徒の働きの教会をめざして②」 ハ・ヨンジョ著

2013-01-14 08:03:48 | 日記
 
 パート1は序論と総論であったが、パート2は「教会論」である。本からの引用。「教会論はどこの教会でも同じでなければならない。なぜなら、すべての教会はキリストの教会であるからである。教会はキリストの体であるからである。教会論の根拠はイエスの教会論にならなければならない。主イエスが夢見た教会が私たちの教会論の核心にならなければならない。」

 著者は主イエスが夢見た教会の特徴として4つあげている。

 1.告白する者たちの集いとしての教会   「主は生ける神の御子キリスト」という告白の上に、主イエスはご自分の教会を建てると言われた。(マタイの福音書16章16節~18節)
 2.主イエスが主人である教会       教会の主人は誰か。教会は主イエスの教会である。キリストが頭である。
 3.黄泉の力が勝つことができない教会   主が主人である教会は力がある。「わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てます。ハデスの門もそれには打ち勝てません。」(マタイの福音書16章18節)
 4.証しの共同体としての教会       教会のビジョンは何だろうか。天国の鍵を持っていることである。言い換えれば、これが伝道である(マタイの福音書16章19節)


 続いて本からの引用。「どのような教会が聖書的な教会であるか。理想的な教会なのか。聖書の根拠を持って整理すれば次のようである。まず、聖霊が働かれる教会である。二番目は、信徒たちが自分から働く教会である。三番目は、ビジョンが導く教会である。」

 1.聖霊が働かれる教会     五旬節に人々に聖霊が臨み教会が誕生したが、これこそが教会の本質である。
 2.信徒が積極的に働く教会   多くの人がいるよりは、どれほど同じ考えを持つかがもっと重要である。
 3.ビジョンが導く教会     そのビジョンは自分のビジョンではなく、神様のビジョンでなければならない。


 本からの引用。「神様のビジョンは何か。イエス・キリストである。神様の夢はアダムの原罪によって永遠の裁きを受けるようになった人類を救うことに焦点が当てられている。創世記からヨハネの黙示録までを見れば、神様が私たち人類に持っておられる一つの期待、一つの夢、一つの希望、一つの焦点は、私たちを救うことである。神様は人類を救うために何をされたか。ひとり子イエス・キリストをこの世に送り、十字架を負わせることにより、その罪を贖い、血潮を流すことによって私たちの罪を贖うようにしてくださった。そして復活させることによって救いを完成し、全人類に救いを与えてくださった。、、、、、、それでは神様の夢であるイエス・キリストの夢は何であっただろうか。それは神様の夢を成し遂げるために、「十字架を背負うこと」であった。イエスの生涯、三十三年というすべての生活は十字架に焦点が合わされていた。イエスは死ぬために来られたのである。主イエスのもう一つの夢は教会を建てることであった。十字架がすべての人類の救いになるためには、教会が必要であった。主イエスは十字架を背負い、復活し、昇天された後、聖霊が来られて教会は生まれたのである。主イエスのもう一つのビジョンは聖霊を私たちに送ってくださることであった。、、、、、それでは聖霊のビジョンは何であるか。伝道し、教会を建てることである。聖霊の働きは伝道と教会だ。ここに焦点がある。核心的な聖霊のビジョンはすべての魂を十字架によって救うことにあり、教会を建て、導き、完成することにある。」

 「では、教会のビジョンは何か。主イエスはなぜ教会を建てられるのか。それは人類を救うためである。聖霊のビジョンは伝道し、教会を建てることにある。ゆえに、教会のビジョンは明確になり、はっきりしている。私たちのすべきこともはっきりし、確実になってくる。教会のビジョンは、主イエスが教会を建てる理由と同じように失われた魂を捜すことである。教会の核心的な本質は魂の救いである。教会は永遠に魂を救う共同体として、伝道する共同体として残らなければならない。伝道は教会がすべきことの一つではなく、教会自体が伝道であると言っても言い過ぎではない。牧会の焦点は伝道にある。神様が私たちに与えてくださったビジョン、主イエスが全人類を救うために十字架を背負い血潮を流して死ぬことによって建てられた教会のビジョン、聖霊が一人の魂を慈しみ、救われるこのビジョン! 私たちの心に神様のビジョン、主イエスのビジョン、聖霊のビジョン、教会のビジョンが明確に整理されなければならない。教会はこのために存在するのである。それ以上でもそれ以下でもない。私はすべての教会が魂を救うことに焦点を合わすことができるよに願う。」

 大きなアーメン(その通りです)である。三位一体の神様(父なる神、子なる神イエス・キリスト、聖霊)のビジョンは人間の魂の救いである。救いのわざはすでにイエス様の十字架によって完成されている。でも救いを受け取らなければ自分のものにはならない。神様は救いの働きを教会にゆだねられた。この責任は重いが聖霊様の助けによってできると信じる。