牧師の読書日記 

読んだ本の感想を中心に書いています。

1月10日(木) 「健康な教会への鍵③」 リック・ウォレン著

2013-01-10 07:43:11 | 日記

 著者は目的主導教会を形成するためには四つの段階を通る必要があり、第一は教会の目的を明確にすること、第二はそれを教会員に伝えること、第三はその目的を中心に教会を組織すること、第四はその目的を教会活動に適用すること、としている。そして教会の目的を5つあげている。①心を尽くして主を愛すること(=崇拝)。②自分のように隣人を愛すること=(奉仕)。③行って弟子を作ること(=宣教)。④バプテスマを授けること(=加盟)。⑤従うように教えること(=成熟)。

 第2部「目的主導教会とは」の続きで、「目的を伝達する」の章からの引用。本からの引用。「教会の目的を伝達するには、それを個々人に適用することが大切である。教会は私に
 ・生きる目的を与えてくれる。(宣教)
 ・共に生きる人々を与えてくれる。(加盟)
 ・生きる原理を与えてくれる。(成熟)
 ・生きる職務を与えてくれる。(奉仕)
 ・生きる力を与えてくれる。(崇拝)
 」


 著者は多くの教会は1つの目的だけに焦点を当てる傾向があると指摘し、5つの目的をバランスよく保つことの大切さを書いている。これは「自然に成長する教会」と「二つの翼で飛び立つ教会」にも共通する考え方である。次は、「目的を組織化する」の章からの引用。「教会の目標は、人々を低い献身(未熟)から高い献身(成熟)に進ませることである。私たちは、それを「人々を『住民』から始めて『仕僕』にまで進ませる」と表現している。「住民」は出発点である。それは教会に来られる範囲に住んでいて、まだ、キリストにもあなたの教会にも全く献身していない、失われている人々全体である。教会とつながりのない人々である。次は、私たちが「群衆」と呼ぶグループを表している。それは日曜礼拝への定期的出席者のことである。信者も未信者も含まれる。次は、「会衆」で、会衆とは教会の正会員のことである。バプテスマを受けて、教会という神の家族の一員として献身を表明している。」

 著者は次の段階は「弟子」であり、最後は「仕僕」であり、彼らを地域で働くように送り出すとしている。
 

 「目的を適用する」の章からの引用。著者は人々が教会員になった時から目的に組み込んでいくことが大切であると書いている。「まず教会につながっていない「住民」を「群衆」に変える(礼拝に向ける)ことから始める。次に群衆から「会衆」を起こし(交わりに向け)、会衆から「弟子」を起こし(訓練に向け)、弟子から「仕僕」を起こし(奉仕に向け)、最後に仕僕を地域に送り出す(伝道に向ける)ようにせよ。このプロセスを通して、教会の五つの目的がすべて満たされる。私が教会の成長を「外から内へ」ととらえており、「内から外へ」と考えていないことに気づかれただろうか。まず外円の住民から手をつけるのであって、中核の仕僕からはじめるな、と言いたい。これは教会開拓に関する多くの書物とは反対の考え方である。伝統的な方法は、まず献身的な中核になる一握りの人々を作り上げ、それから地域住民に向かって出て行けと言う。、、、、、(教会開拓)初年度には、群衆を作り上げることと、その人々にキリストを紹介することに徹した。、、、、、二年目には、「群衆」の中の信者を「会衆」へと育てることに尽力した。、、、、、三年目には、教会員の献身度を高める計画を立てた。」

 これはとても参考になった。これは私たちも適用実践したいと思う。すなわち、開拓一年目はキリストを紹介することに徹し、特に日曜日の礼拝に力を入れる(開拓0年目すなわち今は、目的を明確にしたりすることに力を入れる)。二年目は教会への定着と養育(基本的なことを伝える)に力を入れ、三年目に弟子訓練をスタートできればと思う。とりあえずは三ヵ年計画としたい。