牧師の読書日記 

読んだ本の感想を中心に書いています。

1月6日(日) 「二つの翼で飛び立つ健康な教会」 キム・ソンゴン著  図書出版二つの翼

2013-01-06 07:21:02 | 日記

 「自然に成長する教会」の著者クリスチャン・シュヴァルツが本書を推薦してこのように書いている。本からの引用。「 「自然に成長する教会」の理論を口にすることと、その原理を実際に適用している教会を経験することは、次元の全く違う話です。この本では、その全てがどれほど生き生きと働いているのかを五感で感じることができます。プンソンハン教会は、私が見てきた「自然に成長する教会」のモデルの中で最も美しい教会です。 」

 著者は「自然に成長する教会」についてこのように書いている。本からの引用。「去る1999年11月、釜山で開催された「自然に成長する教会」セミナーに出席しました。自然に成長する教会について、既に好奇心は持っていながらも、具体的な内容を知らなかった私は、その時の感動を今も忘れることができません。というのは、これまで6年間、プンソンハン教会を開拓し、自分なりに最善を尽くし牧会をしてきましたが、正直、プンソンハン教会の座標がどのあたりに来ているのか気になっていたのです。そのような私に、セミナーは、安堵感をもたらし、感謝の祈りをあふれさせてくれました。セミナーで語られた自然に成長する教会になるための原理と方法が、私がこだわってきた牧会哲学にあまりにも似通っており、私が知りたかったことと、さらに、具体的な内容を提示していたからです。」

 続いて本からの引用。「1994年5月から、壮年20余名が出席する開拓教会を始めてから今まで、私は、はっきりとした牧会哲学とビジョンによって、イエス様が意図され、使徒の働きで見せて下さった二つの翼で飛び立つ教会を夢見、初心一貫で牧会に臨んで来ました。ここで言う二つの翼のうち、1つの翼は大グループ礼拝、もう1つの翼は小グループ共同体です。教会は二つの翼で空高く飛び、神様の御座の前まで達して、神様の御心をこの地に成すのです。私たちは、このような牧会哲学とビジョンを使命宣言文に込めました。こうしてできたプンソンハン教会の使命宣言文が「御言葉と聖霊の力で弟子となり、2千2万世界ビジョンによって神様の御心を成し遂げる愛の共同体」でした。そして、この使命を成し遂げるための6大目標を定めました。それが躍動感ある礼拝、情熱的な伝道、豊かな交わり、人を変える訓練、仕える奉仕、2千2万世界ビジョンです。このような6大目標を多少用語上の差こそあれ、自然に成長する教会の原理で言う8つの質的特性と、その原理において、同じものであるということを知ることができます。私たちは、ある1つの分野に片寄ることなく、6つの目標を全て成長させるために祈り、研究し、努力しました。」

 「セミナーに行ってきた後、私は、自然に成長する教会の原理である、8つの質的特性と生命体原理をより具体的に牧会の場に補い、適用しました。まず、使命宣言文に生命体原理を適用し、「御言葉と聖霊の力で弟子となり、2千2万世界ビジョンを成し遂げる命の共同体」に変えました。また、これまでの6大目標を8大目標とし、更に具体化しました。それが必要中心的な伝道、霊感あふれる礼拝、1つとなる交わり、全人的なセル家族の集まり、情熱的な霊性、2万の献身者を立て上げる訓練、賜物中心的な奉仕、世界ビジョン2千宣教です。、、、、、セミナーに行ってきた後、具体的に自然に成長する教会の生命体的原理を牧会に適用させてみたところ、日を増すごとに教会が健康になっていく姿が、目に見えて様々な分野で現れ始めました。」

 私はキム・ソンゴン牧師が主催する東京での集会に何回か参加したことがあります。集まりはいのちに満ち溢れていて、キム・ソンゴン師が本物であることを感じました。キム・ソンゴン牧師とプンソンハン教会は、ビジョンを実現させるため、「二つの翼 養育システム」というシステムを構築しています。それは伝道の働きであり信徒訓練であり健康な教会を建て上げるためのものです。基本的には次のような流れになっています。伝道→教会定着→養育(基本)→弟子訓練→派遣(伝道と世界宣教)。


 本からの引用。「弟子訓練は決して流行ではなく、1回きりで終わってしまうプログラムでもありません。行って、あらゆる国の人々を弟子とすることは、主イエス様の地上命令であり、牧会の本質です。多くの牧会者たちが弟子訓練に失敗する理由は、まず自分が弟子になれていないからであり、弟子訓練を1つの牧会プログラムとして理解し、机上だけで教えたためです。まず自分自身が弟子にならなければ、弟子を立て上げることはできません。そして、自分がモデルとなり、奉仕と生活を通して弟子の姿を見せなければならないのです。イエス様のように、私も3年間弟子たちを連れて回りながら、現場で直に奉仕と生活を見せ、教えようと努力してきました。これが、弟子訓練の成功の秘訣です。」 

 「地上にある教会が自分の召命を果たそうとしたら、牧会者は指導力の責任をとり、信徒はミニストリーの責任をとるという共同体に体質を改善しなければなりません。この課題を終える近道は、信徒に弟子訓練を課し、彼らにミニストリーを分担させることです。」

 本当にその通りだと大いに反省させられます。まず自分自身がイエス・キリストの弟子となり、リーダーシップの責任を勇気を持ってとっていき、信徒を目覚めさせ訓練し、彼らをミニストリー(働き)に遣わしていきたい。