アメコカ マイケル  "Twinkle Twinkle Little Star"

マイケルの日常や庭の草花等色々織り交ぜながら、お届けしま~す。

ひと休みⅡ-gradiator

2010-08-08 | breaktime

今日は、古代ローマ(コロッセオ)にちなんで、Gradiator(グラディエ-ター/剣闘士)と、そこから少し横道にそれた話をしたいと思います。


Gradiator(剣闘士)の名の由来は、「剣」を意味する「グラティウス」で、古代エトルリア人の風習(父親を亡くした時、奴隷を戦わせ負けた奴隷を生贄としていた)を、その後、ローマ人が娯楽として、取り入れたそうです。 (参考・エトルリアは、BC8~BC1まで、イタリア中部の都市国家群 古代ギリシャとは、異なる独自の文化をもち、ローマに吸収されていった。チャタレー夫人の恋人の著者D.H.ロレンスも紀行文「エトルリアの故地」で、英国にない彼らの生き生きとした人生やぞの死生観等を記述)

グラディエーターには、奴隷、戦争捕虜、死刑囚などがなり、まずは、ルディとよばれる養成所に送られました。訓練は過酷で、自殺防止の対策もとられていたそうです。ライオン、クマ、ヒョウなど猛獣と戦うこともあり、傷ついた敗者が命拾いするかどうかは観衆次第。親指が上に向けば「助命」、下に向けば「殺せ」のサインだったとか。勝者は拍手喝采を浴び、何試合も勝ち続ければ大スターとなり、晴れて自由の身になれました。

彼らの死闘は、ローマ市民の娯楽であり、権力者が人気を得る手段でした。規模は、徐々に大きくなり、トラヤヌス帝は、5000組も出場させ、コモドゥス帝の剣闘好きは異常で、皇帝自らヘラクレスの扮装(彫刻が残っている)で登場、奴隷と剣を交えるのは、前代未聞なのでバカ殿と言われていたらしいです。(映画、「Gradiator」に登場)


2000年の米映画「Gradiator」、皆さん、ご覧になりましたか?ラッセル・クロー主演の古代ローマ・古代史スペクタクルで、当時、かなり話題になり、アカデミー賞(作品、主演男優賞等)を5部門受賞しました。「ローマ帝国の滅亡」1964年のリメイク版のようですが、CGとセットで復元された巨大なコロッセオが見事でした。

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その予告編で、古代ローマとGradiatorの様子を、垣間見てください。
Gladiator trailer


このTrailer Music(予告編の音楽)は、あのHans Jimmer(ハンス・ジマー)の「The Battle」です。 彼は、この映画の音楽担当でもあり、ゴールデングローブ賞を受賞しています。 

*彼について、少しお話ししたいと思います。 彼は、1957年ドイツ、フランクフルト生まれの作曲家。映画音楽の製作で知られています。10代でイギリスで学び、現在は、家族と共にロサンジェルスに在住しています。
1988年、「レインマン」でアカデミー賞ノミネートで一躍有名に。その後「ライオンキング」でアカデミー賞を受賞、「ザ・ロック」の音楽は今でも、TVドキュメンタリーなどで利用されています。 彼のちょうど100曲目の作品が、あのトム・クルーズ主演の「ラスト・サムライ」でした。


また、この映画「Gradiator」の中の「Now We Are Free」は、このストーリーと共に、心に残るすばらしい曲ですね。 この曲は、Lisa Gerrard(リサ ジェラルド)が、楽曲を提供していて、彼女もまたこの映画で ゴールデングローブ賞を受賞しました。映像と共に、お聞きください。(イタリアらしい景色もでてきます。)

Lisa Gerrard - Now We Are Free - Gladiator HQ


*ここで、Lisa Gerrard(リサ・ジェラルド)についても、少しお話ししたいと思います。彼女は、作曲家であり歌手。Gradiatorの主演のラッセル・クロー同様オーストラリア出身です。1961年生まれのアイルランド系で、移民であった事から、世界の様々な音楽や言語と接し、彼女の音楽性を豊かに、かつ独自なものとしたようです。1980年代イギリスで、グループ「Dead Can Dance」を結成。1996年解散、ソロ活動へ。前述したように 2000年、「Gradiator」に 楽曲を提供し、ゴールデン・グローブ賞を受賞。一躍有名に。現在は、オーストラリアに在住しています。

*ところで この歌「Now We Are Free」は、何語で唄われているかわかりますか? 古いラテン、ギリシャ、ケルト等、様々な意見が飛び交っていましたが、結局、リサ・ジェラルドの造語らしいです。この歌、万国共通の言葉?で 唄われていますよね。世界中、誰の心にも通じるなんて、素敵な言葉ですね!! 


◎映画「Gradiator」、まだの方も、もうご覧になった方も、夏休み時間のある方は、是非、今一度、古代ローマ市民になりきって、また、音楽にも耳を傾けて、映画をご覧ください。


Lisa Gerrardに関しては、まだお話ししたい事がありますが、また、いつかお茶の時間にお話したいと思います。

                  今日は、この辺で                             
                                    



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