里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

夏秋キュウリの仕立て方

2021年06月16日 | 畑:果菜類

ネット栽培で夏から秋にかけ収穫されるのが「夏秋きゅうり」。
キュウリは、植付けてからほぼ1ヵ月経過しました。


不織布で囲って植付け、蔓上げして20日ほど。
例年なら、この辺りでは何度か低温に見舞われることが多いですが、今年は例外。
好天続きで、生育は順調。本葉が17、8枚になっています。
蔓上げ後は誘引、わき芽搔きや摘花をしてきました。
夏秋キュウリの仕立て方は、1本仕立て、2本仕立て、3本仕立て、半放任栽培と言ったところ。
仕立て方は株間との関係で決まります。
目安は株間60センチ位なら1本仕立て、75センチ位なら2本仕立て、90センチ位なら3本仕立て、1メートルなら半放任といったところでしょうか。
早い時期から沢山穫れるのは、やはり植付け本数の多い1本仕立て。
我が家も以前は株間60センチの1本仕立てでした。現在は株間75センチの2本仕立てです。

2本仕立ては、親蔓と勢いの良い子蔓1本をネットに適当な間隔に誘引します。


親蔓の下方のわき芽(子蔓)は、3~5節目から出た勢いの良いわき芽1本だけを残し、他は全て搔いてしまいます。
親蔓6節目以降の子蔓は伸び具合を見ながら摘芯していきます。


1本仕立てや半放任栽培でも下方5節目くらいまでのわき芽は全部搔きます。
8節目くらいまでは1節で摘芯するのが普通。節間がごく短いものは2節で摘芯。
この後、2本の主枝は、支柱の頂点近くまで伸びたところでピンチします。
夏秋きゅうりでは親蔓に雌花が着く割合は3~4割程度。子蔓や孫蔓の各節にはほぼ100%雌花が着きます。


したがって、いかにして長期間、勢いの良い子蔓、孫蔓を伸ばせるかが勝負。
初めのうちは、勢いのいいしっかりとした株を作ることが大事です。
そのために必要なのは摘花。
親蔓8節目位までの雌花は全て搔きます。勢いがイマイチの場合は10節目まで摘花します。
今年は株の勢いが良いですが、それでも親蔓8節目まで摘花しました。
9、10節目に雌花が殆ど着いていなかったため、結果的に殆どが11節目が最初の雌花。


親蔓の下の方には早くから雌花が着くので、穫ろうと思えば今頃にはとうに収穫できています。
しかし、実が太り始めると栄養は実優先になり、茎葉や根の充実が悪くなります。
一番手前のこのキュウリで見てみます。

右の蔓が親蔓、左の蔓が伸ばした子蔓。2本の主枝になります。

3節目から出た強い子蔓を伸ばしました。

伸ばした子蔓にはもうわき芽が出ています。


親蔓の方。側枝(子蔓)が伸びてきました。


6節目から出た側枝(子蔓)節間がごく短いので2節で摘芯。


7節目から出た側枝(子蔓)は1節でピンチ。


「夏秋きゅうり」の収穫期間の目標は100日。
出だしの実など微々たるもので問題になりません。
まだネットに大分隙間が見えますが、たちまち、子蔓、孫蔓が伸び葉で覆われてきます。